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クライオスタット

クライオスタット

クライオスタット

 主に学部3年生を対象に行っている物理学実験では、半導体試料の温度を様々に変え、ホール係数の変化を決定する実験を行っています。得られるデータから、電子軌道や格子欠陥といった、半導体内部のミクロスコピックな構成要素の振る舞いを理解することができます。常温から液体窒素温度まで試料を冷却して実験を行うことができます。内蔵ヒーターを用いて温度を制御し、目的の温度で固定したまま測定を行うこともできます。
 新しく導入されたクライオスタットは可動部や真空配管に工夫がされているため、トラブルが生じにくくメンテナンスも容易です。大人数の学生が繰り返し使用しても真空や配線の不良が生じにくくなると期待されます。実験中に起こる技術的なトラブルに煩わされずスムーズにデータを得ることができるようになり、授業中により深い考察ができるようになると期待されます。
理工学部