生物物理第3研究室

この研究室では生物の構造と機能を調べ、その能力を様々な応用に利用することを考えています。生物は地球上に誕生してから数十億年かけてDNAと蛋白質を使った効率的なシステムを作り上げてきました。その結果、制御された蛋白質の合成と自己組織化で、数ナノメートルの分子集合体から数メートルの多細胞生物の個体まで実に巧みなシステムを作れるようになりました。この幅広い制御システムを、現在使われている物理的・化学的手法と併用すれば、今まで不可能であった素材の生成や加工、組み立てができると考えています。このため研究室では、蛋白質を利用したナノ構造体の構築、生物の構造を調べるためのX線顕微鏡の開発、細菌べん毛の力学的性質などを研究課題としています。