明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 教育 > インターンシップ > 学生の皆さんへ > 体験者ホンネ座談会
[an error occurred while processing this directive]
学生の皆さんへ|インターンシップ体験者ホンネ座談会
インターンシップとはインターンシップの種類スケジュールインターンシップ体験者ホンネ座談会
インターンシップ受入先実績インターンシップを成功させるには各種提出書類・申請書お役立ちリンク集
■座談会参加者
写真
三田 拓也
政治経済学部
【インターン実習先】
千代田区役所
写真
新堀 綾子
法学部
【インターン実習先】
株式会社ユーキャンパス
写真
太田 麻耶
商学部
【インターン実習先】
浪速運送株式会社
写真
江口 大暁
商学部
【インターン実習先】
株式会社帝国データバンク
写真
司会:横内 雄介
教務課インターンシップ担当
今回、インターンシップを体験した学生さん4人にお集まり頂き、自分自身のインターンについて振り返って話し合ってもらいました。
「インターンシップって実際のところどんなものなのか?」「インターンシップに参加しようと思っているけど、今一歩踏み出せない。」そんな人は、体験者たちの「生の声」の中からインターンシップの実態、さらにはを成功させるヒントを探ってみましょう。
インターンシップに参加したきっかけを教えて下さい。
インターンシップ実習中の仕事内容は?
職場の雰囲気は?
実際に働いてみて、予想と一番違ったことは?
インターンシップ実習中に苦労したことは?
インターンシップ実習中のエピソードは?
インターンシップを体験して、自らの学生生活に変化は?
これからインターンシップをしようとしている後輩たちにメッセージを!
インターンシップに参加したきっかけを教えて下さい。
三田: もともと行政の仕事に興味があったんですけど、その中で千代田区は、最近注目を浴びている秋葉原駅周辺や、伝統のある神田など面白いまちがいっぱいある所なので、インターンシップでいろいろと覗いてみたいなと思って、参加しました。
太田: 私は三年生になって就職活動を見据えた時に、自分自身に「はたらく」ことを意識させるというか、自信を付けさせるというのが大きな理由でした。特に物流の仕事というのは今までアルバイトとかでも触れたことがなかったので、どういう仕事をやっているんだろうという思いもあって参加を決めました。
江口: 僕もこれから始まる就職活動を意識してっていう部分が大きかったんですが、特に僕が実習させてもらった帝国データバンクは、企業の信用調査をする会社なので、自分が就職活動を実際にするときに、どういう企業がいいのか悪いのかという企業を見る眼のようなものを養えたらいいなと思ったのがきっかけですね。
司会: みなさん、やはり就職活動を前にして、インターンシップについて意識する場合が多いみたいですね。
新堀: はい、私の場合も先輩に就職の話などを聞く中で「インターンシップやった方がいいよ。」とアドバイスをもらって、ずっと実習先を探してました。最初はインターネットなどで各企業が公募しているものを探していたのですが、公募のものは倍率が高くて、応募者全員が必ず参加できるわけではないという話も友人からも聞いていて、その時に、教務課の掲示板で学内でも募集しているのを知って、せっかく大学でサポートしてくれるんだったら安心だし、やってみようと思ったのが参加のきっかけですね。特にその中で、私がインターンシップをしたユーキャンパスは、大学生向けの広告を扱っている会社で、私自身ここの広告を見たことがあって、事業内容のイメージが沸きやすかったというのも大きな理由です。

ページ先頭へ
インターンシップ実習中の仕事内容は?
江口: 僕は業務部管理課という部署で、企業調査のために必要なチケットの製造や、郵送などの仕事をしていました。チケットというのは、調査内容に対して枚数が決まっていて、企業からチケットを何枚購入したいという電話がかかってきて、取引をする部署で実習をしていました。
司会: 企業に対する窓口となる部署で実習していたのですね。
江口: はい、ここできちんと受け付けなければ、仕事が来なくなってしまうので、すごく重要な業務だなと実感しました。
新堀: 私の実習先は、ベンチャー系の会社ということで、誰がどういった仕事をしているか全体的な仕事の流れを直に拝見することができ、かなり実践的な体験をすることができました。その中で、一人の社員の方が私の担当に付いて下さって、基本的なパソコンの知識や、資料の送付方法、企業に対する提案の電話のかけ方、プレゼンテーションなど、幅広く教えて頂きました。 その上で、「電話営業で1件アポイントを取ること」、「営業同行に10社行くこと」という二つの目標を立て、それに向けて取り組みました。
司会: 結構、具体的な目標ですね。
新堀: はい、インターンの始めに社長から実習中の目標を立てるように言われて、自分なりに考えてみました。ただ、私は最初、電話営業が苦手で、敬語をうまく使えなかったり、説明でつかえたりしてしまって・・・。その都度、担当の社員の方と良かった点と悪かった点を確認していくうちに改善できたように思います。
司会: 自らアポイントメントを取って、企業に営業に行くという体験をしてみて、どうでしたか?
新堀: さっきも話したとおり、やっぱり電話営業が結構大変で、私がつたない言葉で説明するので、途中で「あ、じゃあ資料だけ送って下さい。」みたいに言われることが多くて、だんだん気が滅入っていったのですが、電話を切るたびに、担当の社員の方と、自分が言ったことと相手から言われたことを全部復習して確認していくうちに、徐々に自信を持って話せるようになりました。
司会: アドバイスをもらったことによって、結果的には1件のアポイントメントが取れたんですよね?
新堀: はい、ある出版社に私が電話をかけて、「じゃあ、一度会いましょう。」ということになって、実際にお会いして、会社の事業内容をプレゼンテーションしました。最初に立てた2つの目標を最終的に達成することができたので、すごく嬉しかったし、自信にもつながりました。
司会: プレゼンテーションをする際に「プレゼンというのは、プレゼントをすることだ。」というアドバイスをもらったそうですが、このことについて、ちょっと説明してもらっていいですか?
新堀: プレゼンテーションというのは、単に自分の伝えたい内容について発表するわけではなく、相手が何を望んでいるのかを考えて、それに応えるように発表することが大切で、さらにプラスアルファの何かを付け足してあげると、相手はすごく喜ぶという意味で、「プレゼンというのは、プレゼントをすることに他ならない。」というアドバイスを頂きました。また実際は、プレゼンの企画が通るか通らないかは、皆似たようなアイディアが多いというか、能力的にはそんなに差がない場合が多いので、プラスアルファのちょっとしたことで決まってしまうことがほとんどだということも教わりました。
司会: 「プレゼンとは、単に自分の伝えたい内容について発表するわけではなく、相手が何を望んでいるのかを考えて、それに応えるように発表する」このことは、コミュニケーション全般にも通じるすごく大切なことですよね。
江口: 就活の面接にも!
司会: そうですね、特に面接だと皆さんあらかじめ、ある程度こういう質問をされるだろうなというのを予想して、答えを用意していくことが多いんですけど、用意していくと、逆に相手が投げ掛けてきた質問に対して、多少ズレていても、自分の用意した答えに当てはめて話してしまう。そうすると、相手の質問に対して必ずしも的確に答えられていない場合が多いんですよね。つまり、最悪の場合「コミュニケーション能力に欠けている」と判断されてしまう。なので、新堀さんがもらった「プレゼンというのは、プレゼントをすることだ。」というアドバイスは、よく大切だと言われる「コミュニケーション能力」の本質の部分だと思いますよ。
新堀: そうですね、また広告代理店ということで「マスコミュニケーション」、つまり「マス」という「大衆」に対してコミュニケーションする。その上では、一般の人が何を考えているのかというのを常に念頭に置いて、それに対して応えていくことが大切になってくるとも教わりました。いろんなことに通じる、すごくためになるアドバイスを頂けたと思っています。
太田: 私の実習は結構単純な作業も多かったです。何百枚ものTシャツなど、仕入れてきたものを一個一個伝票と数が合っているかどうか確認したり、タグを付けたりとか、簡単な作業もやっていました。単純な作業なんですけれども、これが大きな成果につながるんだと思うと、すごい仕事だと実感しました。
司会: 大きな成果というと?
太田: 単純な作業の積み重ねの中でも、どうしたらこの作業が効率よくできるんだろうということを、ひとり一人が考えながらやっていくことで、次の作業工程にいった時に、効率が大きく違うというか、段階的に効力が増していって、結果的に大きな効率化や低コストに繋がっている。そして、最終消費者に満足のいく価格で提供できるというような大きな流れを体感できましたね。
写真
地区実態調査
三田: 僕は千代田区の都市計画課というところで実習をしたのですが、内容としては、実際に区内に出て歩き回って、建築物が規制通りに建てられているかをチェックする仕事を任されました。地区計画というものがあって、この地域の建築物は高さが何メートルまでなどと決められているのですが、そのチェックをして、データにまとめて最終的に提出しました。
 その調査を通して感じたことは、皆さんの話からしたらすごくのんびりしていると思うんですけど、まちというのはただできているだけじゃなくて、いろいろな規制とか法律とか、それから、まちづくりの全体のイメージを考えてつくられていることが分かって、普段自分のまちを歩いているときの感じ方も変わってきました。
 あとは、その調査が結構早く終わってしまって、実習で皆さんからいろいろなことをインプットして頂いたので、何か僕からもアウトプットできるものはないか考えて、自分で地区実態調査というものをまとめました。調査の中身なんですが、千代田区内のいろんなまちを回って、ある規制に対してこういう事例があるという資料や写真を提示し、まとめて、それに対して自分なりにいろいろな提案をさせて頂きました。
司会: 自分からそういう形で積極的にアウトプットをしようと思ったことは、すごく大切ですよ。インターンシップに参加すると、基本的にどうしても与えられた仕事をこなすという受身になりがちで、なかなか自分からアウトプットしようというところまでたどり着かない場合が多いんですが、その中で何らかのアウトプットができたということは、自信を持っていいと思いますよ。
三田: 僕としては、まだ力不足いう感があって、実際は、部課長さんは分かっている内容だったと思うので、パワーポイントなどを使って区民の方に説明することができたら、より良かったかなというふうに思っています。

ページ先頭へ
職場の雰囲気は?
江口: インターン実習生の名札があるので、注目されるんですけれども、逆にちょっと大目に見て頂けるというか、優しくして頂けた部分があったと思います。あとは、やはり部署によっても雰囲気は随分違って、実際に企業の調査を行う部署になると、倒産情報など、少しでも間違っていると多大な影響を与えてしまう情報を扱うこともあるので、緊張した空気が漂っていました。
新堀: 私のところは社長さんが若いというのもあるかもしれないですけど、一度も「社長」とお呼びしたことがなく、「○○さん付け」で2週間通してしまいました。担当に付いて下さった社員の方もすごく優しくて、お昼休みには会社のある六本木のおいしいラーメン屋さんによく連れていってもらいました。
司会: 本当に和やかな雰囲気だったんですね。
新堀: ええ。インターンの初日に、うちで教えられないことの一つが、社員同士のドロドロというか、泥臭い関係は教えられないよと言われて、本当にその通りで2週間すごく楽しかったので、私は恵まれてた方で、現実に社会に出たらもうちょっと厳しいんじゃないかなと思いました。
太田: 私のところは倉庫での現場作業という感じなので、パートさんが1、000人ぐらいいて、倉庫の近くにたくさんあるマンションから皆出勤するので、仲が良くて、本当に和気あいあいとやっていました。工場のセンター長と社員の方もふざけ合ったりして、和やかな雰囲気で仕事をしていました。
 ただ、一見ふざけ合っているように見えても、そういう雰囲気をつくりながら、皆がどれだけ仕事をやりやすくできるかということが考えられていて、共同作業での大切なことを学んだと思います。
司会: いい雰囲気づくりを心掛けていたというのは、そのセンター長さん?
太田: センター長もそうですし、あと社員の方も私と同じぐらいの年齢の方ばかりなんですが、そういう若い社員の方も、職場が楽しくなるような雰囲気づくりに気を遣っていて、とても仕事がやりやすかったです。共同で仕事をやっていく上でどういうことが大切なのか改めて考えさせられましたね。
三田 僕のところも雰囲気はすごく良かったです。「大学は?」と聞かれて明治大学と言うと、実習先でどこに行っても絶対OBの方に会って、「これ、食えよ。」とか食券をくれたり、食事に連れて行ってもらったり、いろいろして頂いてすごく楽しかったですね。

ページ先頭へ
実際に働いてみて、予想と一番違ったことは?
写真
新堀: 社長がとにかくアクティブなんです。「今日は一日ずっと外回りでいないから、よろしく。」というようなことを言われたりして。ベンチャー系企業ならではなのかもしれませんが、社長自らがよく動くということに驚きました。 それから、私のところは、よくある「毎朝ラジオ体操を・・・」みたいなことはなかったんですが(笑)、その代わりに毎朝、日経新聞を読んで、そこで気になった記事について、社長を含めて皆で発表していました。やはり、広告代理店ということで、世間の流行を含めて、今、どういうものが大学生にウケるのかということが常に考えられていて、すごく面白いなと思いました。私も参加していたんですけど、私が選ぶ記事はちょっと簡単というか、学生の視点からだったので、「あ、それを選ぶんだぁ。面白いね。」と言われたりもして、その視点の違いも興味深かったです。
三田: 公務員の仕事のイメージについては、安定志向の仕事だとか、いろいろと世間で言われることが多いと思いますが、実際に職員の方のお話を聞くと、休みの日にも民間団体やNPO団体に入られて、まちづくりに取り組んでおられる。明治大学の大学院にもガバナンス研究科というところがあるんですけれど、そこに通われている方もすごく多くて、自分なりの志やビジョンを持った方の多さにすごく刺激を受けました。
司会: 世間で言われている仕事のイメージと実際では、良くも悪くも異なることが多いですからね。それを自分の眼で確認して、イメージと現実の差を埋めるのもインターンシップの大きなメリットのひとつです。
江口: 僕は自分の中で、サラリーマンって、あまりいいイメージを持ってなくて、満員電車に揺られて、すごく忙しくて、出世争いが激しくて、皆疲れてちゃってるのかなと思ってたんですけど、実際インターンシップで会社の中を覗いてみると、意外に上司と部下との間も格式張っていなくて、皆楽しく仕事をされていて、企業というのは思ったよりも過ごしやすいかもしれないと思うようになって、サラリーマンに対してのマイナスイメージが払拭できましたね(笑)
太田: 私が一番ギャップを受けたのは、企業のイメージですね。非常に失礼な話なんですが、はじめは実習先の企業の名前を聞いたことが無かったので、そこまで大きくない会社だろうと思っていたんですけど、実際インターンシップに行ってみると、ある大手スーパの全国の店舗の洋服を浪速運送で請け負っているということが分かって、本当に企業というものは、名前じゃないんだなぁと実感しました。
司会: 物流というと、メーカーと店舗との間にあって、普段なかなか企業名を直接耳にすることが少ないので、企業や仕事のイメージが沸きづらい部分があるでしょうね。
 学生の皆さんは、やはりどうしても自分の知っている、例えば最終製品を作っているような企業にしか眼がいかなかったりするんですが、実際は、今回の実習先のように、社会的にも影響の大きい事業や魅力的な仕事をしている企業はたくさんあります。インターンシップで実際にはたらく体験をして、そこに気付くことができると、将来の進路選択の上でも大きく視野が広がると思いますよ。
太田: インターンシップなどで、企業のHPとかだけではわからない、生(ナマ)の情報を自分から得にいくことは大事だなと思うようになりました。
  あとは、社会人の責任の重さや、考え方の深さというものは全然学生とは違うんだなと改めて感じました。センター長の方と接している時に特に感じたのですが、何気ない言葉や話の一つ一つに意味があるというか、例えば学生だと、その場の雰囲気を盛り上げるためだけに言葉を発するということも多いと思うんですけれども、センター長のお話を聞いていると、その場では何気ない話に聞こえても、後になって、あの時話していたのは、ここに関係しているのかというようなことが分かって、あぁ、すごいなと感じました。

ページ先頭へ
インターンシップ実習中に苦労したことは?
三田: 僕の実習先の都市計画課というところは建築費とか、規制の内容、建築のことが分かっていないと、窓口に来られた業者さんの説明が理解できない部分があって、そういう専門的知識の点で苦労しました。
司会: 苦労を克服するために、何か取り組んだことはありました?
三田: 自分で工夫したわけではないんですけど、僕のそういう様子を見て、いろいろな部の方が「この資料は分かりやすいよ。」とか、本をすごくたくさん持ってきて下さって、僕が出先から帰ってくると、机の上にすごい山積みになっているんです。それを次の日までに読んでくるのが、むしろ一番苦労しました。(笑)
司会: それは大変でしたね(笑)でも、実際に読んでみると、今までは答えられなかったような問い合わせも多少は答えられるようになりました?
三田: まず専門用語を覚えられますし、読んでいるうちに、都市計画やまちづくりにとても興味が湧くようになって、今でも本とかは読んでいます。
江口: 僕は基本的にいい環境をつくって頂いたので、すごく苦労したことはないんですけど、その中で挙げるとすれば、すごく基本的なことなんですけど、毎日健康な状態で規則正しく会社に行くということは、とても大変なんだなと気付きました。 実習が8月の頭だったので、とても暑い日が続いて、そんな中スーツを着て外を歩いたりするのが慣れてなくて…。今まで、たまに満員電車に乗ると、疲れているサラリーマンがいて、自分はこうなりたくないなと思っていたんですけど、はたらくってやっぱり疲れますよね。僕の父も会社員なんですけど、毎日会社に行って勤務し続けているということは、大変なことなんだなと改めて感じて、父の見方が変わりました(笑)
新堀: 私は、前に話した通り、電話営業での言葉づかいやアポイントメントを取るのにも苦労したんですけど、その前段階の、どの企業に電話をかけるのかを決める際にも苦労しました。私が迷っていると、社員の方から「最近こういうものがあったから、ここに電話してみたら。」とアドバイスをたくさん頂きました。社員の皆さんは、テレビとか各種媒体を通して、日常生活の中ですごく情報を集めていらっしゃって、それに驚きました。営業一つを行うにも、営業スキルのことだけを考えているわけではなくて、他のいろいろなことにアンテナを張り巡らせておかないといけないのだと感じました。
司会: 社員の方は、仕事に必要な情報を仕事中だけでなく、日常生活のあらゆる部分で取り入れようとする思考回路というか、スタンスの下で日々過ごしてしていると。
新堀: そうですね、やはり学生の私たちにはそういう感覚がないんで、そこはすごく刺激を受けました。
太田: 私のところは、扱う商品によって物の流れが違うんですね。要するにシステムが違うんですけれども、その中で、やっていることは数の確認をしたり、タグを付けたり単純な作業なんですけど、システム全体を頭に入れながら、次は何をしなければいけない、今していることが次にどうつながっているなど、自分の頭の中にイメージをしながら作業しなければいけないのがすごく大変でしたね。手作業で細かいこともあるので、どうしても手先ばっかりに集中しちゃうんですけど、それだけじゃダメで、全体の流れを頭に入れながら作業していくというのがとても大変でした。 逆にいうと社員の方というのは、単純な作業一つにしても、その作業に終始しているのではなくて、全体の流れというものを把握していて、的確に動いている。作業一つとってみても、社員の方は違うなと感じました。
司会: 新堀さんも太田さんも、実習中に苦労した経験の中から、自分たち学生と、はたらいている社会人の方との、視野の違いなどを実感したみたいですね。

ページ先頭へ
インターンシップ実習中のエピソードは?
新堀: 営業同行をした時、銀座や、新宿、六本木、汐留など、結構移動時間が多かったのですが、その電車の中で、担当の方や社長さんといろいろな広告の話、例えば中吊りを見たら、そのことについて話したりとか、あれは大体幾らぐらいかかっている広告だというような話や、業界の裏話的なものも聞く機会があって、興味深かったですね。
司会: 一企業の社長とお話しをする機会はなかなかないと思いますが、実際話しをしてみて何か感じたことはありますか?
新堀: そうですね、考えている幅が本当に広いというか、広告業界のことについての知識だけではなく、例えば、政治のことだったり、芸能関係だったりとか本当に幅広い視野を持ってらっしゃるなと感じました。あと、ご自身が会社を立ち上げる時の話やそこでのエピソードも聞けて面白かったです。
太田: 私は、歳の近い社員の方たちと、将来の夢とか、恋愛や結婚についてとか(笑)様々なお話ができて楽しかったことですね。同じ歳や年下の方もいたんですが、やっぱり考え方が違うなぁと感じました。年下の方でも、自分の社会に対しての立場をわきまえているというのがすごく感じられました。
三田: 実習中に一度、他大学の学生を含めた実習生全員が、街頭で生活環境条例キャンペーンというものを手伝ったんです。その中で地域の方たちと一緒になって、路上喫煙やゴミのポイ捨ての禁止を拡声器で訴えたり、キャンペーンのティッシュを配ったりしました。それをきっかけに、地域の方と話す機会がすごく多くなって、おいしいお店を教えてもらったり、お昼をごちそうになったりと、いろいろな地域の方たちとの交流ができたことが楽しかったですね。
江口: 僕は、今年入ったばかりの新入社員の方とお話しさせて頂ける時間があって、その方のお話の中で、やっぱり入社1年目というのは、どんなに企業研究をしていても、自分が想像していた会社のイメージと、入ってから実際働くのと、かなり差があるらしいんですよ。だから、やりたいことが必ずしもできるとは限らない。でもそんな時にこそ、今やらなければいけないことをしっかりやるということが大切で、一生懸命やれば、必ずそれが後につながるんだというお話を聞いて、なるほどと思いましたね。

ページ先頭へ
インターンシップを体験して、自らの学生生活に変化は?
写真
太田: 社員の方に、仕事をする上で大事なことについてお話を伺う機会があったんですけど、その中で、「情報を自らの足で積極的に掴む」ことと、「問題解決力」という二つを挙げていらっしゃったんですね。特に問題解決力のお話は、「あ、そうなんだ、なるほど。」って思いました。問題解決って大事だと言われればそうなんですけど、それがいかに企業の成長につながっていくか、という流れを実習で見ることができましたし、ただ目に見える問題を解決するだけじゃなくて、まだ目に見えていない潜在的に隠れている問題を発見して、それを解決することがとても重要だということを教えて頂きました。 それらのお話を聞いてこれって仕事だけじゃなくて、普段の生活の上でも言えることだなって感じたんです。
  今、すごくたくさんの情報が溢れている中で、必要な情報を自ら掴んで、活用していくことは、普段の生活の上でも重要なことですし、また、問題解決の、問題点を発見するためにも、様々な知識が必要なので、日頃からいろいろなことにアンテナを張って生活していかなきゃなと強く思いました。まずは、自分から情報を取るという意味で、毎日新聞を読んだり、興味を持ったことや分からなかったことを、そのままにしないで、きちんと調べて、少しでも自分の身になるよう心がけるようになりました。
新堀: 自分の視野が広がったという漠然とした変化なんですけど、営業というのがインターンシップのメーンにありましたし、社長さんが、実習期間中はできるだけいろいろな会社を見て欲しいと配慮してくれ、いろいろな会社に伺わせてもらったのですが、世の中には大小の異なる本当にいろいろな会社があるんだということを改めて実感して、自分の企業に対して持っていた視野が広がったと思います。また、営業というのは、1回ですぐ取れるものではなくて、プロセスを踏んで何回もお伺いして、出てきた課題を次回までに解決して、また持っていって、そこでまた見直しをするというプロセスの積み重ねで、一歩一歩確実にやっていくことがすごく大事なんだなと感じました。
三田: 公務員って、決まりきった仕事しかしていなくて画一的だというイメージを持って見ている人もいると思うんですけど、インターンをしてみると実際は違っていて、例えばパソコンが得意な人はホームページを作っていたり、接客のことを接遇と言うんですけど、業者の方との接遇に非常にたけている人がいたり、皆さんそれぞれ、自分の一番力が強いところを活かして仕事をされていて、自分もそういう長所を付けなくてはなと強く感じました。それで、まずは今、パソコンの勉強をしています。
司会: 公務員の業務内容は多岐に渡っていますからね、その分自らの長所を活かした働き方をすることが重要になってくると。
三田: はい、やっぱり何か売りになる部分を持ちたいなと思いました。
江口: 僕は、インターンシップをやっていく中で、今まで周りにいなかった方と知り合えたことが一番大きかったですね。実習先の企業の方はもちろん、他大学の方、取引先の方など、いろいろな方と出会えて、様々な価値観や考え方に触れることができ、自分が成長できたというのが一番の変化だと思います。とにかく、やってみないと何事も分からないということが、インターンシップをやって一番感じたことなので、とりあえず何でもやってみようという考えを持てるようになりました。
司会: 「とりあえずやってみる」ということは、単純そうですが、実はすごく大事なことですよ。学生という立場は、どうしても、社会人に比べて知識や経験で劣ってしまう。じゃあどうするのかというと、行動でカバーするというか、「とりあえずやってみる」そのパワーが学生の皆さんの特権ですからね。
江口: ええ、このインターンシップという制度も学生の特権ですもんね。有効活用できてよかったなと思っています。

ページ先頭へ
これからインターンシップをしようとしている後輩たちにメッセージを!
三田: 夏休みって、みんなアルバイトとか、旅行とか、いろいろとやりたいことがあると思うんですよ。でもその中でインターンシップを経験して、そこで出会った方に今でもお話を伺ったり、一緒に飲みに行ったりするんですけど、そういう人脈は、他ではなかなか得られないものだと思います。なので、夏休みに時間を割いてやってもらったら必ず得るものがあるので、ぜひ頑張って下さい。
太田: 私もそうだったんですけど、自分が将来何をやりたいのかまだ見いだせない人は、何か行動を起こすことによって、それが見えてくると思います。行動といってもいろいろあると思いますが、その一つとしてインターンシップをぜひ活用して欲しいと思います。インターンシップに参加すると、仕事の話はもちろん、いろいろなことを教えて頂けて、絶対にこの先の人生のためになると思いますので、ぜひやってみて下さい。
江口: さっきも少し話しましたが、このインターンシップという制度は学生に与えられた特権ですし、せっかく大学でこういういいものがあるので、もっと活用したほうがいいんじゃないかと思います。あと、僕の実習先の場合は約20大学、全部違う大学からそれぞれ一人ずつ約20人のインターンシップ生が集まって、文系・理系・大学院の方もいたので、その人たちとの交流というのが宝でした。彼らとのつながりは今でも続いていますし、飲み会とかもやって就職の情報交換もしているので、そういった点でも、ぜひ後輩の皆さんにインターンシップをオススメします。
新堀: 私はそもそも、強い動機を持ってインターンシップに応募したわけではなく、どちらかというと気楽な気持ちで申し込んだんですけれど、これからインターンシップをやろうかなと考えている人も、気負いせずに飛び込んでいくのもいいのかなと思います。
  私はそういう気持ちで飛び込んでいったので、ちょっと甘かったと思う部分もあったのですが、それも社会の厳しさを知るという点ではよかったのかなと思っています。
  あと、私は実習の初日にノートを1冊買って頂いて、そこにあったことや、出会った人など、何でも書いてごらんと言われて、本当にちょっとした感想から、営業先であった話など全部書き込みました。私の担当に付いて下さった社員の方は毎日、時には社長さんにも、それを見て頂いてコメントをもらっていました。今になって読み返すと、自分で言うのはおこがましいんですが、成長の跡が見られて、インターンシップを経験したことが、すごく自信につながりました。インターンシップは、自分について、あるいは自分のこれからの将来について、深く考えるチャンスになると思うので、後輩の皆さんもぜひ参加してもらえればと思います。

ページ先頭へ
座談会を終えて
 インターンシップを体験した学生さんたちの座談会はいかがでしたでしょうか?4人に「ざっくばらん」に語ってもらいましたが、インターンシップでの経験を通じて、大きく成長したことが感じられたのではないでしょうか。
 例えば、新堀さんは電話営業で苦労しながらも、最終的には自分が立てた目標を達成することができて、自信がついたと語っています。
 また、三田君は持ち味や強みを活かしてはたらいている方々と接して、自分も「売り」になる部分を持とうと勉強を始め、次の目標へと繋がっていっています。
 物流という、企業と企業の間にある学生生活の中では直接目に触れることの少ない仕事を体験した太田さんは、自らが持っていた企業に対するイメージと実際とのギャップに驚き、会社案内やHPだけではわからない「生(ナマ)の情報」を自分から得ることの大切さを実感し、さらには将来の進路選択の幅を広げることができたようです。
 江口くんはインターンシップで出会った、実習先の企業の方、取引先の方、他大学の実習生たちとのつながりや、今も続いている交流が、何よりの財産だと語っています。また「何事もやってみないと分からない」その中で,「インターンシップは学生に与えられた特権」と語っています。
 また、4人ともに共通しているのは、インターンシップを通じて、仕事について学ぶことはもちろんですが、社会人の方との何気ない様々な関わりが、自分の将来について深く考えるキッカケになっているということでした。 社会を知り、自分を知る、そして自分の将来の可能性を広げるインターンシップ。みなさんも、ぜひ積極的に参加して下さい。
>> ご意見・ご感想はこちら <<
>> 昨年度の座談会の様子はこちら
 
戻る 進む
スケジュール 受入先実績
ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.