3.キャンパス別のビジョン

駿河台キャンパス

「世界に開かれた大学」から「世界に発信する大学」へ

 本学の4キャンパスは、それぞれに特色あるキャンパスとして独自の役割を担うとともに、高度なネットワーク環境を背景としたキャンパス間の有機的な連携によって、本学の教育・研究全般の発展と社会貢献・国際貢献の推進をも等しく担っていきますが、その中にあって、駿河台キャンパスは引き続き「明治大学のシンボル」としての位置を保持していきます。

 世界的な研究・教育拠点としての地位を確立し、かつ社会の急激な変化に対応して高度専門職業人の養成をリードしていくために、とりわけ駿河台キャンパスでは、21世紀型エコ・キャンパスの中心として、学生や地域住民が集う十分な空間と学生施設を整備するとともに、リバティタワーとアカデミーコモン、さらにはその他の3キャンパスをも補完する教育・研究・文化施設の充実に努め、国際評価と国際競争に耐えうる「世界に発信する大学」に相応しい環境を整えていきます。
(1) 教育 - 多様な高度専門教育の拠点
 社会科学・人文科学の分野を中心に、基礎教育からの移行を重視した多様な形態の専門教育を展開し、幅広い教養を持ちグローバルな視点に立った人材を養成し、高度な専門性を持って活躍する研究者・職業人を輩出します。
(2) 研究 - 研究ラボタワー(仮称)を拠点とした学際的な研究連携
 都心型キャンパスの特性を活かし、大学やシンクタンク、自治体、企業などと連携しつつ多様な分野で学際的な研究プロジェクトを推進します。研究ラボタワー(仮称)を研究連携の拠点にし、本学の「知」を積極的に提供して研究そのものをリードします。
(3) 社会連携 - 生涯教育と文化活動の拠点
 駿河台という都心にある立地条件を生かし、社会人教育の拠点とします。アカデミーコモンに開設されているリバティアカデミーを中心として、教養や資格取得を目的とした社会人教育を展開しながら、学位取得をも含めた生涯教育の場として充実させます。
 猿楽町地区に建設される文化リエゾン棟の能楽堂やアカデミーホールを活用して、様々な文化的活動を展開する場として社会に提供します。
(4) 学生生活 — 歴史と文化の香りを吸収するキャンパス
 都心型キャンパスの特性を活かし、街と一体となるキャンパスを形成し、学生が神田駿河台周辺の歴史と文化に日常的に接することによって、豊かな学生生活を送れる環境を実現します。
 学生の自主的活動のための、ゆとりあるスペースを確保することにつとめ、学生による多様な課外の活動が、地域に開かれた形で展開される場を実現します。
 

和泉キャンパス

教養教育と初年次教育の拠点キャンパスをめざして

 和泉キャンパスの基本コンセプトとして「教養教育」および「初年次教育」を掲げ、豊かな人間性と総合的な判断力を涵養するとともに、学びを動機づけ習慣化するための教育プログラムを開発する本学の拠点とします。また、グローバル化が急速に進展する中で、和泉キャンパスの特色を生かした国際化の拠点を目指します。
 キャンパス・イメージとしては、新宿副都心近くにあって緑豊かな「人と自然に優しいキャンパス」を目指します。
(1) 教育
 基本理念の具現化に向けて、各学部と協議し、新しい教養教育プログラムを開発します。特に、初年次教育に関しては、学部を超えた学生交流を図り、本学の歴史と伝統(校風)の理解を促し、ユニバーシティ・アイデンティティの確立を目指します。さらには、キャリア・デザイン、学生生活への適応、読み・書き、発表・プレゼンテーションの方法、図書館の利用法などの学生としての基礎力を獲得するための教育プログラムを開発します。これらの中でも、図書館リテラシー教育については、2012年竣工予定の和泉キャンパス新図書館を活用し、さらなる充実を図ります。また、国際連携機構のもとで、留学生を対象とした入学前教育および入学後の初年次教育、さらには本学学生が海外で学習するための基礎的教育を実践します。
 上記の計画に、現在の教育・学習環境の状況や今後のキャンパス再編等を含めて総合的に検討し、キャンパス内の収容学生数の適正化を図ります。
(2) 研究
 教養デザイン研究科を中核として、教養教育の研究拠点を設置します。同拠点内に、教養教育インスティテュート(仮称)を設置して研究を活性化し、和泉キャンパスが教養教育の国際的研究拠点になることを目指します。
 また、和泉キャンパスに研究室をもつ教員の研究領域が広範囲におよぶことを活かし、研究クラスターを設置し、文理融合型の学際・総合的な研究を推進します。
(3) 社会連携
 現在、杉並区と区内5大学との間に包括協定を結び、連携協働事業に着手しているほか、近隣住民や関連諸団体、ならびに明大前商店街や世田谷区とも地域連携を進めています。さらには、図書館においても地域貢献の場としての方針を推し進めています。
 今後は、これらの一層の推進・充実を図りながら、和泉キャンパスが「地域交流の場」あるいは「生涯学習の拠点」となるよう目指していきます。
(4) 学生生活
 キャンパスライフにおけるアメニティの確保、および課外スポーツ施設やラウンジの拡充をはかり、人格教育に資する、留学生を含めた学生交流を図ります。
 また、基本的人権の擁護の観点から、障がい学生がその能力に応じた教育を受けることができるだけでなく、豊かな学生生活を送ることができるように、支援体制を強化します。
 

生田キャンパス

知を創造し発信するガーデンキャンパス

 先端性と伝統性、グローバル性とローカル性をもとに総合的な視点から、人類の課題を冷静に見つめ、考え、知を創造し、国内外に発信する研究・教育の世界的拠点となることを目指します。また、国内外の地域および社会と強い連携を持ち、様々な貢献をします。生田の自然環境の下で、多くの学生および社会人が集い、活気があふれる自然科学系(理系)のキャンパスを構築します。
(1) 教育
 学部一貫教育、学部・大学院一貫教育を基礎とし、大学院生を含めた学生数を元にした適切なスチューデントレシオを実現する教員組織を実現し、それに基づく徹底した少人数教育を実践し、教育の質を保証します。
 また、生産・管理・利用技術および関連諸活動の創生と実践能力ならびに倫理性を有した人材を養成します。
(2) 研究
 世界、地域、社会から求められる多様な課題に応えうる研究を推進し、それぞれの分野で拠点となります。また、国内外との研究交流、社会・地域・産業との連携強化を図ることによって、研究成果を発信します。
 さらに、人間社会と環境の調和に関わる科学と技術を発展させ、その成果を国内外に発信します。
(3) 社会連携
 産学連携に関しては、川崎市および神奈川県と産官学連携事業を推進します。特許の技術移転を図り、より一層、産官学の共同研究を推進し、社会貢献を促進します。
 地域連携に関しては、キャンパス近隣の企業・団体、小中高校等との連携を強化するほか、多摩区・3大学連携事業により、地元との連携を図ります。
 また、一般市民を対象に生田キャンパスの施設等を会場とした特色ある教育を実施します。
(4) 学生生活
 自然科学系の教育には、実験・実習は必須であり、長時間従事することが求められます。このため、学生・大学院生が実験・実習の合間にリフレッシュ出来る環境を整備します。また、最新の研究関連情報に、常にかつ簡便にアクセス出来る環境を整備します。
 さらに、生田キャンパスおよび黒川新農場の自然を活かした学生ボランティア活動の充実を図ります。
 

中野キャンパス

国際化、先端研究、社会連携の拠点としてのキャンパス

 「世界に開かれた大学」という理念を具体化するために、本学のグローバル30の拠点キャンパスとして国際化をリードし、本学の先端研究を集約し、その成果を世界に発信します。さらに、自治体、他大学、企業等との連携や国際連携等を積極的に推進することで、広く社会に貢献し、「グローバルコモン」の実現を目指します。
(1) 教育
 国際化、情報化、知識の高度化などによって生じる現代社会の新たなニーズに応えられる人材の育成・輩出を目標とします。学部・大学院の一貫教育、文系学部と理系学部の共存、先端研究の展開など本キャンパスの特徴を生かし、文理融合教育、先端研究の学部・大学院教育への還元を積極的に進めます。
(2) 研究 - 先端研究の拡大と発展
 先端数理(現象数理)に加えて、他の理系や文系についても、本学を代表する先端研究として育成します。これらが拠点となり、国内外の研究者等との研究交流を図り、シンポジウム、共同研究プロジェクト等を推進し、研究成果を外部に発信します。
(3) 社会連携 - 自治体、他大学、企業等との連携の拡大と発展
 自治体、他大学、企業等と連携し、教育研究における共同プロジェクト等を拡大し、発展させます。
(4) 学生生活 - 学生生活のための豊かなアメニティのあるキャンパス
 学生生活のアメニティとは、学生の「憩いの場」(滞在空間)であり、それには「交流の場」「活動の場」「自己表現の場」の3つの要件が満たされていなければなりません。これを「ゆとりの空間」ではなく、必須の空間として備えます。
 

上へ戻る

明治大学 MEIJIUNIVERSITY

© Meiji University,All rights reserved.