グランドデザインは、創立150周年を見据え、建学の精神、理念、本学の使命を再確認すると同時に、10年後の本学の将来像(ビジョン)と、それを実現するための重点施策を示すものと位置づけています。このたびグランドデザイン2030(2019年10月30日制定)を発表し、学長方針および各機関が作成する長・中期計画書、単年度計画書等、実行計画策定の指針とします。
今後、学校法人明治大学が策定する長期ビジョンにおいても、明治大学の教学長期ビジョンとして、中期計画等へ反映されていくものです。
コンセプト
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―「個」を磨き、ともに持続可能な社会を創る ―
本学が果たすべき役割
21世紀に入り、グローバル化が急速に進展した一方で、多様な価値観のぶつかり合いによる国家・民族間の相克や社会的・経済的格差の顕在化など、様々な問題が生まれ、世界は混迷を深めつつあるように見えます。日本では少子高齢化が進行することにより、新たな価値観に基づく社会システムの構築が模索されています。こうした現代社会が抱える諸問題に真摯に向き合い、グローバル・パートナーシップを醸成して問題解決への取り組みを重ねることによって、ともに持続可能な社会を築いていくことが、いま求められています。
そこで重要になるのは、一人ひとりが人類の英知に学びながらそれぞれ個性を育み、多様な個性を尊重しつつ、社会のあらゆる場面で協同することを日常化することです。明治大学は、2031年に創立150周年を迎えます。これまで、建学の精神である「権利自由、独立自治」を体現した多彩な人材を輩出してきました。これからも、多様な「個」を磨き、自ら切り拓く「前へ」の精神を堅持し、社会のあらゆる場面で協同を進め、時代を変革していく人材を育成します。これら人材の育成に必要な教育の基盤は研究、すなわち知の創造にあります。各専門分野を牽引する独創的研究を推進するとともに、学際的・国際的連携によって知の厚みを蓄え、新たな課題に挑戦します。建学の精神を体現した人材の育成と知の創造を通して共創的未来へと前進します。
さあ、ともに前へ!