2. 電子メールの基本

前項へ 目次へ 次項へ
     この章では,電子メールを利用するために必要なメールアドレスと 利用の際に注意することを説明します.


2.1 メールアドレス

     メールを送受信するには, メールの宛先を表すメールアドレスが必要です. メールアドレスは,メールの利用者に割り振られた ネットワーク上の住所のようなものです. 情報科学センターの利用者は,メールアドレスが次のように設定されています.

        ユーザ名@isc.meiji.ac.jp    (生田地区)
        ユーザ名@kisc.meiji.ac.jp   (駿河台/和泉地区)
    
     例えば,和泉キャンパスに通う学生でユーザIDがea00000である場合,
    メールアドレスは, 
            ea00000@kisc.meiji.ac.jp
    となります.

    <参考>
     メールアドレスの"@"以降の部分(ドメイン部)には, 次のような意味があります.

            jp         日本
            ac         教育/研究機関
            meiji      明治大学
            isc,kisc   生田,駿河台/和泉の各地区情報科学センター
    

     明治大学のネットワーク(MIND)は, 専用通信回線によって SINET および IIJ に接続されています. これにより,各地区の情報科学センターのパソコンからは,キャンパス内に限らず, 他地区キャンパス,学外,更には海外の人々とメールのやりとりを行うことができます.


2.2 メールの仕組みとマナー

     送信されたメールは,学内,学外のさまざまな経路を通って バケツリレー式に相手に送られます(図2-1). メールが他の大学や海外に向けて出されるとき, それは様々な組織のコンピュータ資源(ディスク資源/通信回線等)を使いながら 転送されます.メールを出す際には, 中継する組織に迷惑をかけないようにしなければなりません. また,メールは人間同士のコミュニケーションの道具ですから, 電話や手紙などでマナーに反するとされる行為は謹まなければなりません. 電子メディアだからといって非常識な行為が許される理由はありません.


    【図2-1】メールの送受信

    メールを利用する際には以下の点に注意しましょう.

    1. あまり大きなメールは送らない
       メール本文は,長くても20〜50キロバイト程度に抑えましょう. これは,1行平均70バイト(全角文字で35文字)として300〜700行位です.
       最近では,Word,Excelなどで作成したファイルを メールに添付して送ることも珍しくなくなりました. この場合,メール本文のみのときと比較して格段に大きなサイズとなります (数百キロバイトはおろか数メガバイト以上のことも!).
       多くのインターネットサービスプロバイダや組織において, メール利用者が一時的に保管できる受信メールボックスの容量には 上限が設けられています. この上限を越えた場合,その利用者は以降のメール受信に支障をきたします. やむを得ず大きなメールを送付する場合は, 事前に相手から了承を得るなどの配慮が必要です.
    2. 表題(Subject:)での全角文字の使用に注意する
       以前に比べて少なくなりましたが, 受信者側の環境によっては表題の全角文字が正しく表示されないことがあります. 使用する場合は,相手との間で予め送受信テストを行ないましょう.
    3. メール本文の一行は35文字(全角文字で)程度に抑える
       一行当たりの文字数があまり多いと正しく配送されない場合もあります. 長い文章は適宜改行しましょう.
    4. なるべく罫線文字や半角カナ文字,メーカー独自の拡張文字等は使わない
       これらの文字を含むメールは, 受信者側の環境によっては正しく表示されないことがあります. メーカー独自の拡張文字には丸付きの数字やローマ数字などがあります.
    5. 宛先メールアドレスは正確に指定する
       メールアドレスは,たった一文字を間違えただけでも相手に届きません. 全く別の人に届いてしまう可能性もありますので, メールの本文中に「自分がどこの誰なのか」を常に書いておく習慣を つけましょう.
       なお,メールアドレスを入力する際は必ず日本語入力モードを解除し, 半角英数字を使いましょう.
    6. 失礼なことを書かない
       電子メールは,通常の郵便とは形態が異なるだけで,『手紙』には違いありません. 無用なトラブルを避けるためにも,あまり非常識なことは書かない方が良いでしょう. 特に,面識の無い人に出す場合には,『手紙』としての最低限の礼儀を忘れないで下さい.
    7. 営利目的のメール交換は禁止
       学内ネットワーク(MIND)は, 教育/研究に類する目的以外の利用を原則として認めておりません. また,明治大学が接続している SINET では, メールを用いた営利活動は固く禁じられています.
    8. チェーンレターやメールを用いた不法なソフトウェアのコピー等は 絶対に止めましょう

    
    
     前述のように,メールはバケツリレー式に転送され先方へ届きます. そのため,メールの守秘は完璧に保証されるものではありません. また,中継するコンピュータのトラブル等により,メールが遅配されたり, 失われたりする可能性があるという点にもご注意下さい.

    【参考】MIND関連の規程・参考文献


前項へ 目次へ 次項へ