リグナ株式会社 代表取締役 小澤 良介

とにかく大事にしたのは、
自分の好きな分野で挑戦すること

大学卒業と同時に会社を立ち上げ、瞬く間に国内最大規模のデザイン家具専門のオンラインショップ、そして東京福岡にインテリアショップを運営するにまで至った小澤良介さん。インテリアという好きなことをビジネスに選び、業界に旋風を巻き起こし、新たなパイオニアとして突っ走る。鋭い眼光の先に見据える、小澤さんが思い描く世界とは。

何も知らないからこそ大胆になれる

「インターネットで家具を売るなんて、ふざけたことを言うな」。会社を立ち上げた当初は、正直どのメーカーからも相手にさなかった。卒業してすぐに起業したので、家具・インテリア業界での経験は皆無。業界のルールすら知りません。でも、それが幸したのかも。業界のしきたりを何も知らなかったからこそ大それたことができた。業界経験者だったらいまのようにはなれなかったと思います。

可能性を引き出してくれた大学時代

明治での学生時代は僕の人生を大きく変えた時期だと思っています。たくさんの人と出会い、楽しいイベントを企画して多くの仲間を集めて遊ぶ。そんな「遊び」という中で、自分で率先して考え、先頭に立って行動する楽しさを覚えました。リーダーとしての喜びは、将来、自分が企業のトップに立って何かをするというイメージと結びつけてくれました。

実は在学中、すでに起業家としてエキストラなどの業務請負事業を手がけてきました。でも、それは学生としてできる範囲のことをしていただけ。生涯続けたいと思える事業ではありませんでした。卒業後の本格的な起業を考えた際、とにかく大事にしたのは自分の好きな分野で挑戦するということです。仕事をするからには人生の大半の時間をつぎ込むわけだから、そこは絶対に譲ることはできませんでした。好きなことであれば、どれだけリスクがあっても、どれだけ事業が低迷しても続けられる。そんな思いから、本当に興味があることは何だろうと、学生時代は常に考えて過ごしてきました。その結果、辿り着いたのがインテリアの世界。そんな発見ができた学生時代は、自分の可能性を引き出してくれた貴重な時期だと言えます。

日本の家具業界の発展に不可欠な存在に

会社を経営していると、自分の考えが日々成熟してくるのを感じます。現在、僕が運営するサイトでは、様々な国のデザイン家具を販売しています。その中で使命として感じるようになったのが、日本の低迷している家具業界を再復興させること。僕らの力で作り上げていくのです。そして、5年後、10年後には日本の家具業界において、なくてはならない存在になっていたいと思います。


Profile of Ryosuke Ozawa

大学在学中に起業し、卒業と同時にリグナ株式会社の前身であるリックアンドブレインズを設立。内装やインテリア事業を手がける。EC 市場における家具インテリア業界の浸透の低さに着目し、2004年、デザイナーズ家具オンラインショップ「リグナ」をオープン。それに続き、東京と福岡にビルや家屋を一棟リノベーションしたショールームをオープンし、現在に至る。2010年に放送されたフジテレビの月9ドラマ「月の恋人」では総合監修も手がけた。1978年生まれ。愛知県出身。

Corporate profile
リグナ株式会社
世界のデザイナーズ家具やインテリアに特化したオンラインショップ「リグナ」のほか、日本製デザイナーズ家具のみを集約した「ガラン」も運営する。東京と福岡にショールームを構え、実際の商品の見学もできる。その他、ドラマや映画等のインテリア監修など多数。

〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町567
リグナビルディングトーキョー
TEL 03-6228-0092 FAX 03-6228-0093
http://www.rigna.jp 新しいウィンドウが開きます
明治大学広報
雑誌 明治
meijin Vol.1

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