風力発電装置で発光する“エコロジー”街路灯を3キャンパスすべてに設置へ
2010年2月1日 明 治 大 学 本学理工学部・小島昇教授が開発 風力発電装置で発光する“エコロジー”街路灯を3キャンパスすべてに設置へ 〜CO2の大幅削減に向け、全国的な普及と大量生産を目指す〜 明治大学・理工学部機械情報工学科の小島昇教授が発明した、風車型の風力発電装置で点灯する独立電源型の街路灯が明大3キャンパス(駿河台、和泉、生田)すべてに1基ずつ設置されることになりました。生田キャンパスに続いて駿河台キャンパスに今年1月24日に設置され、和泉キャンパスにも本日設置される予定です。 外部電力を使用しない街路灯のため、災害による停電などの非常時にも有効で、二酸化炭素(CO2)の削減にも寄与できます。明大を含め、全国でまだ数カ所しか設置例がありませんが、小島教授は「日本の街路灯が全部これに変われば、どれだけのCO2が削減できるか計り知れない」と、全国的な普及と大量生産を目指しています。 街路灯に使われている風力発電装置は、「ねじれ円弧翼型水平軸風車」という直径約40センチの風車が回転し、発電電圧を蓄電池に充電ができるタイプのもので、風車の外側を覆う円筒型の容器が風車の回転効率をさらにアップさせています。街路灯にはソーラーパネルも設置されており、“全天候型”の充電が可能となっています。現在、明大のほか、静岡県浜松市の遊園地「浜名湖パルパル」など、全国数カ所に設置されています。 風力発電装置といえば、山中などに設置された大型のプロペラ型のものを想像しがちですが、プロペラ型は風切り音やギアの回転音が大きいなどの欠点があり、さらに、大規模なため建設や修繕に億単位の費用がかかるという問題も抱えています。その点、本風力発電装置は静粛性にも優れ、住宅地に設置しても騒音の問題はまったくありません。費用面でも、設置工事費を含めて約180万円程度で、大量生産されるようになればさらに低価格となります。 小島教授は「まずは設置例を増やさないとアピールにならない。今回の設置は、普及のための第一歩」としています。現在は業者が注文を受けて生産している状況ですが、今後、普及をさらに進めて大量生産体制を構築していく方針です。
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