明治大学 OBからのメッセージ
変わる時代、変わらない信念
明治大学商学部
バックナンバー
第10回 (2005.11.01)
岡本 通武 さん
(1969年 商学部 商学科 卒業)
税理士・行政書士事務所 所長
第9回 (2005.10.01)
クレイペンホフト 岡本 珠生 さん
(1999年 商学部 産業経営学科 卒業)
Office of Timothy G.Smith,CPA
第8回 (2005.09.05)
牧島 功 さん
(1967年 商学部 商学科 卒業)
神奈川県議会議長
第7回 (2005.08.02)
孫 楊 さん
(1996年 商学部 商学科 卒業)
中国南京財経大学金融学院
第6回 (2005.07.12)
島 和孝 さん
(2002年 商学部 商学科 卒業)
株式会社大丸
第5回 (2005.04.25)
石川 道政 さん
(1963年 商学部 商学科 卒業)
岐阜県 美濃市長
第4回 (2005.04.13)
松崎 秀樹 さん
(1974年 商学部 産業経営学科 卒業)
千葉県 浦安市長
第3回 (2005.03.07)
藤森 英二 さん
(1955年 商学部 商学科 卒業)
福島県 郡山市長
第2回 (2005.02.23)
山口 昇士 さん
(1967年 商学部 商学科 卒業)
神奈川県 箱根町長
第1回 (2005.01.28)
今井 清二郎 さん
(1965年 商学部 産業経営学科 卒業)
群馬県 富岡市長
変わる時代、変わらない信念 〜明治が目指した商学の100年〜
メッセージ
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第1回 (2005.1.28)
今井 清二郎 さん (群馬県 富岡市長)
1965年 商学部 産業経営学科 卒業
今井清二郎さん  昨年から今年にかけて、商学部のリクエスト講義に特別講師として出席させていただいた。12月8日(水)は1部、1月18日(火)は2部の授業であった。昭和40年卒業の先輩としては大変名誉なことで、与えられた時間内でどのようなことを伝えられるか準備して臨んだ。和泉校舎、リバティタワー(駿河台校舎)、卒業してから一度も足を運んだことはなく、懐かしい想いで一杯だった。

 私の在学中に東京オリンピックが開催された。日本の発展を世界にアピールした歴史的な意義がそこにはあったと思う。以来、日本は高度成長を続け、ついに世界第2位の経済大国となった。そして今は、長期の経済不況、リストラ、倒産、などで学生は就職難に悩んでいる。社会問題も多く、ついに日本最大の特長である教育力の低下が叫ばれている。多分、学生たちも不安な気持ちで今の社会を見ているに違いない。そこで私は、日本が持っている潜在的な力を示して、学生たちに希望を与えるような話をしたいと思った。

授業風景  私は基本的に、日本は文化の蓄積のある素晴らしい国だと思っている。その文化は、国土が地球環境に優れた緯度にある、四季のある湿潤な気候で農耕に適している、したがって、どこでも人は定着し生活することが出来る、定着するから教育が発達する、教育が発達するから技術が進歩する、という循環で作られてきたと思う。江戸時代でさえ3千万人の人口を持ち、文化・技術は高度に熟成されていたという。その文化・技術が明治維新後の繁栄を築き、戦後の奇跡的な発展を遂げてきた原動力だと思う。国土は不変だから、日本の発展も永遠ということになる。今後も経済は低成長となるだろうが、成長だけが発展ではない。中味や質の向上という発展形態もある。それなら無限の可能性がある。大いに勉強に励むことだ。

 「学生諸君、頑張ってください」と結んだ。
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