
《3期》
ごあいさつ / 会期 / 矢口高雄プロフィール / 矢口高雄略年譜
《3期》ギャラリーコーナー

W-01
釣りキチ三平
最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年3月9日(12)号

W-02
釣りキチ三平
最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年3月9日(12)号

W-03
釣りキチ三平
最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年3月9日(12)号

W-04
釣りキチ三平
最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年3月9日(12)号

W-05
釣りキチ三平
最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年3月9日(12)号

W-06
釣りキチ三平
最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年3月9日(12)号

W-07
おらが村・息づく

W-08
おらが村・夕映えのススキ

W-09
野萱草(のかんぞう)の咲く頃春

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春の小川

◆壁ケース展示

《3期》 矢口高雄の肖像
矢口は故郷の情景と記憶をさまざまな形で物語にしましたが、その中には彼自身を主人公にした自伝的作品も数多く存在します。幼年期から小学生の頃、野山や川で遊ぶ活発な男の子であった少年の日々とマンガとの出会いを描いた「オーイ‼やまびこ」。ますますマンガにのめり込む一方、恩師や仲間たちとともに課外活動に勤しんだみずみずしい中学時代を振り返る「螢雪時代 ボクの中学生日記」。10年以上に渡る銀行マン生活とプロマンガ家を目指すまでの道程を語る「昭和銀行田園支店 9で割れ!」など、子供時代から青年期、プロ作家としての活動までが、彼自身の筆で躍動感たっぷりに描かれています。「9で割れ!」では、1950年代後半から60年代にかけての銀行の仕事や仕組みについて社会動向を交えて詳細に描写しており、「お仕事マンガ」「情報マンガ」としての側面もあります。
また彼は、マンガという手法に留まらず、エッセーも多数発表しました。早くは75年に始まったシリーズ「釣れづれの記」、87年に刊行された『ボクの学校は山と川』などが代表作で、軽妙かつ柔らかな語り口が持ち味のこれらの“徒然記”は、教科書にも掲載されるなど高い評価を得ています。
マンガは文字と絵、心理描写が合体したメディアですから、出来事や個人の思い出を、その時々の空気感まで含めて分かりやすく、臨場感をもって伝えられる特性があります。矢口の自伝的作品はまさしく、彼が生きた時代の空気や熱気を色濃く匂わせ、また彼を育てたふるさとの、四季折々の風俗・慣習・文化までも読者にありありと伝えます。これらの作品を通して浮かび上がる、矢口高雄という稀代の作家の肖像を原画でご紹介します。
No.01
オーイ!!やまびこ

見上げれば山、見渡せば山……そんな田舎を自由に飛び回っていた少年時代。映画館も喫茶店もデパートもないけれど、山や川の自然が遊び場であり、勉強部屋だった。
矢口が少年時代を振り返りながら描く、自伝的エッセーマンガ。
《作品情報》
オーイ!!やまびこ
連載期間:毎日中学生新聞(毎日新聞社)1988年4月4日~1990年3月30日
《展示品》
オーイ!!やまびこ 毎日新聞社 単行本6巻カバー
原画初出:
毎日新聞社
1990年7月30日
No.02

《展示品》
オーイ!!やまびこ プロローグ<下>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1988年4月5日
No.03

《展示品》
オーイ!!やまびこ プロローグ<下>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1988年4月5日
No.04

《展示品》
オーイ!!やまびこ ヤマビコの正体<2>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1988年4月7日
No.05

《展示品》
オーイ!!やまびこ
ボクの手塚治虫 PART I <10>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1989年3月31日
No.06

《展示品》
オーイ!!やまびこ
ボクの手塚治虫 PART I <10>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1989年3月31日
No.07

《展示品》
オーイ!!やまびこ
ボクの手塚治虫 PART Ⅲ <20>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1989年5月19日
No.08

《展示品》
オーイ!!やまびこ
ボクの手塚治虫 PART Ⅲ <20>
原画初出:
毎日中学生新聞(毎日新聞社)
1989年5月19日
No.09
螢雪時代 ボクの中学生日記

秋田の山奥で育った矢口の、中学時代のエピソードが満載の自伝的エッセーマンガ。森や川で遊び、農作業の手伝いをし豪雪の冬を過ごす、素朴でたくましい矢口少年の物語が詰まっている。
矢口自身が「いい仕事をした」と胸を張れると自負する、代表作のひとつ。
《展示品》
螢雪時代 ボクの中学生時代
第14話 スイカ談義6
原画初出:
しんぶん赤旗日曜版(日本共産党中央委員会)
1993年4月18日
No.10

《展示品》
螢雪時代 ボクの中学生時代
第14話 スイカ談義6
原画初出:
しんぶん赤旗日曜版(日本共産党中央委員会)
1993年4月18日
No.11

《展示品》
螢雪時代 ボクの中学生時代
第14話 スイカ談義6
原画初出:
しんぶん赤旗日曜版(日本共産党中央委員会)
1993年4月18日
No.12

《展示品》
螢雪時代 ボクの中学生時代
第14話 スイカ談義6
原画初出:しんぶん赤旗日曜版(日本共産党中央委員会)1993年4月18日
No.13
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
《あらすじ》
高校を卒業し地元の銀行に就職した矢口だったが、マンガへの情熱は高まるばかり。幾度かの転勤を重ね数年が経ったある日、後に自身の作品を投稿することになる雑誌『月刊漫画ガロ』に掲載されていた白土三平の「カムイ伝」と衝撃の出会いを果たす。以来、矢口は仕事を終えて家に帰ると寝る間を惜しんでマンガを描くようになった。

《作品情報》
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
連載期間:
小説中公(中央公論社)1993年6月号~1995年12月号/釣りキチ三平 平成版 Vol.01~05/週刊少年マガジン特別編集増刊(講談社)2001年9月18日号~2006年8月19日号
《展示品》
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
中公コミック・スーリ スペシャル 2巻カバー
原画初出:中央公論社 1995年3月25日
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
FILE1 "9"で割れ!
原画初出:
小説中公(中央公論社)
1993年6月号
No.14

「釣りキチ三平」の主人公・三平三平(みひらさんぺい)の名づけの由来は、秋田市出身のプロ野球選手・三平晴樹(みひらはるき)と、白土三平(しらとさんぺい)からと矢口は語っている。元々「三平」という名前は、自身に息子が生まれたら命名しようと思っていたというほど、思い入れのある名前だったようだ。
《展示品》
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
FILE20 卵屋の卵
原画初出:
小説中公(中央公論社)
1995年12月
No.15


「9で割れ!!」最終回の中からの1ページ。マンガ家になるといった時の妻の意外な反応を描いたシーン。
《展示品》
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
FILE26 バリバリ氏のトゲ
原画初出:
釣りキチ三平 平成版 Vol.5/週刊少年マガジン特別編集増刊(講談社)2006年6月19日号
No.16
LOVE FISH 三平クラブ

矢口が実際に体験した千曲川でのエピソードが題材になっている作品。
矢口は、釣りの取材のために訪れた千曲川で、新しい鮎釣りの方法である「引き抜き」を知る。このエピソードに始まり、その川で鮎小屋を営む、通称「おやっさん」や、のちに釣り仲間となる人々との出会いと交流が描かれていく。
実践に基づいた描写で鮎釣りのポイントやテクニックも満載。
《作品情報》
LOVE FISH 三平クラブ
連載期間:コミックアルファ(メディアファクトリー)1998年9月22日号~1999年9月7日号
《展示品》
昭和銀行田園支店 9で割れ‼
FILE20 卵屋の卵
原画初出:
小説中公(中央公論社)
1995年12月
釣りマンガの金字塔 釣りキチ三平
※1期解説と同じ
No.17
釣りキチ三平 第1章 水のプリンセス
《あらすじ》
晴天の中開催された全県鮎釣り大会。前年度のチャンピオンを抜いて優勝したのは、まだ幼い三平だった。しかし、三平の優勝が気に食わない大人たちが、三平は大会への参加資格がないから失格にするよう本部にクレームを入れてしまった。祖父の一平や、周りの人たちのおかげもあって、結果的に三平の優勝は取り消されなかったが、腹のムシが収まらない大人たちが三平に勝負を申し込んだ。

《展示品》
釣りキチ三平 第1章 水のプリンセス
週刊少年マガジン(講談社)1973年7月29日(32)号〜9月22日(40)号
原画初出:
週刊少年マガジン(講談社)
1973年7月29日(32)号
No.18

《展示品》
釣りキチ三平 第1章 水のプリンセス
原画初出:
週刊少年マガジン(講談社)
1973年9月9日(37)号
No.19
釣りキチ三平 桜吹雪カラス鯉の巻
《あらすじ》
フナ釣りに訪れた三平が出会ったひとりの老人は、「色止め」なる秘術を使い、全身漆黒の錦鯉を生み出す品種改良の名人であった。次の品評会では桜の花びらが舞うさまを投影した鯉を出品すると聞き、研究者が訪れるが……。

《展示品》
釣りキチ三平 桜吹雪カラス鯉の巻
月刊少年マガジン(講談社)1976年5月号
No.20

《展示品》
釣りキチ三平 桜吹雪カラス鯉の巻
原画初出:
月刊少年マガジン(講談社)
1976年5月号
No.21

《展示品》
釣りキチ三平 桜吹雪カラス鯉の巻
原画初出:
月刊少年マガジン(講談社)
1976年5月号
No.22

《展示品》
釣りキチ三平 講談社コミックス 48巻カバー
原画初出:
講談社
1981年3月20日
No.23

《展示品》
釣りキチ三平 講談社コミックス 52巻カバー
原画初出:
講談社
1981年8月20日
No.24

《展示品》
釣りキチ三平 講談社コミックス 62巻カバー
原画初出:
講談社
1983年1月20日
No.25
釣りキチ三平 最終章 釣りキチ同盟
《あらすじ》
魚紳が三平とのこれまでを振り返るシーンで始まる最終章。祖父・一平との別れ、それにより茫然自失となった三平が自分を取り戻すまでを丁寧に描く。
物語は、全国の釣り人が三平を中心に一団となり、釣りと、自然を守るため活動する「釣りキチ同盟」を結成し大団円を迎えた。

《展示品》
釣釣りキチ三平 最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年1月1・5日(1・2)合併号〜4月27日(19)号
原画初出:
週刊少年マガジン(講談社)
1983年1月1・5日(1・2)合併号
No.26

《展示品》
釣りキチ三平 最終章 釣りキチ同盟
原画初出:
週刊少年マガジン(講談社)
1983年1月1・5日(1・2)合併号
No.27

《展示品》
釣りキチ三平 最終章 釣りキチ同盟
原画初出:
週刊少年マガジン(講談社)
1983年4月20日(18)号
No.28
※1期No.29と同じ
No.29
釣りキチ三平 平成版

1983年の完結時点で、「三平」は二度と描かないと決意していた矢口。編集部やファンからの続編を強く望む声、そして連載時よりも状況が悪くなっている社会問題や環境問題と向き合うことで、その意思がゆるんできたという。
2001年、1冊丸ごと矢口の描き下ろしで構成された雑誌が発行される。それが『釣りキチ三平平成版』だ。
ケースNo.28・29で展示中の原画は、平成版3作目の「鮎の夏2002」よりのものである。本作では、三平の指導でユリッペが鮎釣りに挑み、ふたりの甘酸っぱい関係も描かれている。
《展示品》
釣りキチ三平 平成版 鮎の夏2002
原画初出:
釣りキチ三平 平成版 Vol.3/週刊少年マガジン特別編集増刊(講談社)
2002年9月17日号
No.30

《展示品》
釣りキチ三平 平成版 鮎の夏2002
原画初出:
釣りキチ三平 平成版 Vol.3/週刊少年マガジン特別編集増刊(講談社)
2002年9月17日号
No.31,32
※1期No.31,32と同じ
◆中央・覗き込みケース展示

T-1~Tー3
※1期T-1~Tー3と同じ
T-4
ボクの手塚治虫
講談社文庫 カバー
原画初出:講談社 1994年1月15日

◆映像展示
※1期「◆映像展示」と同じ
◆カウンター横・ケース展示