コレ見て!明治大学広報課ブログ

イベント2013/07/12

まいまい
by : まいまい

衣類のリサイクルから始める、難民支援

不要な衣類を回収し、難民の方など本当に衣料を必要としている方々に届ける
明治大学での「全商品リサイクル活動」の第2回目が、
法学部の有志と国際交流サークルMIFOによって
7月8日〜10日の3日間にわたり、和泉キャンパスで行われました。
 

 
昨年、ユニクロを通じて不要な衣類のリサイクル(送付)ができることを知った
法学部の飯場慧さんが、明大でもこの活動を行おうと
同じ語学クラスの仲間に呼びかけて始めたそうです。
今回は、普段から難民問題や国際問題について学び、実際に難民の学生も所属する
MIFOのメンバーも加わって行われました。

ユニクロの店頭の引き取り対象は、ユニクロの商品のみですが、
ここでは、どんなブランドのものでも回収(靴・ベルトは除く)。
染みがついていたり、破れていたりするものも
軍手などの原料になる工業用繊維や燃料などに、無駄なくリサイクルされます。


3日間で集まった衣類の数は
なんと、1578着!
明大生や職員のほか、
和泉キャンパスの近隣住民の方々の間にもクチコミで広まり、
たくさんの衣類を持ってきてくださったそうです。

 
前回に引き続き、
国連難民高等弁務官駐日事務所(UNHCR)を通じて借り受けた
難民キャンプの展示も行われていました。
 

 
白いテントは一見、清潔なイメージですが、
素材はビニールなのでとにかく暑い(この日の最高気温35度!)
この空間に何人もが入居して生活する難民の方々の苦労を思いました。

テントの中には、難民の方へのインタビューや、クイズなどのパネル展示のほか、
実際の生活用品も置かれ、来場者が難民問題に関心を持てる工夫がされていました。
 

 
取材の合間に、現在の日本の難民受け入れの問題点などについてもうかがいました。
日本で昨年、難民申請をした2545人のうち、正式に認定されたのは18人(UNHCRホームページより)。
その数の少なさに加え、認定を待つ間は就労などができないため、
新たに生まれる問題も多いそうです。

「このリサイクル活動を通じて、多くの方に難民問題に興味を持っていただければ」と
飯場さんは話していました。
 

紛争や飢饉などで自国を離れなければならない人々の数は増え続け、
難民と国内避難民の数は計4500万人以上になっています(2013年06月20日現在)。
住むところだけでなく、衣類にも困っている人が多くいます。
もう着ないけれど、捨てるにはもったいない…。
おしゃれに敏感な明大生には、そんな悩ましい服を所持している方も多いのでは。

今後は他のキャンパスでの活動も検討しているとのことなので、
「全商品リサイクル活動」の情報ページをぜひ、チェックしてみてください。
一緒に活動するメンバーも、引き続き募集しているそうです。

「全商品リサイクル活動」
Facebook:https://www.facebook.com/zenshohinrecycle.atmeiji
Twitter:@meijicloth

【参考】
ユニクロ「全商品リサイクル活動」
http://www.uniqlo.com/recycle/jp/
国連難民高等弁務官駐日事務所(UNHCR)
http://www.unhcr.or.jp/html/

ページトップに戻る

上へ戻る

明治大学 MEIJIUNIVERSITY

© Meiji University,All rights reserved.