明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」

Forum 平成20年度「質の高い大学教育推進プログラム」【教育GP】採択記念シンポジウム
広域連携支援プログラム【現代GP】成果報告会を開催しました。

11月29日、駿河台校舎アカデミーコモンにて、「地域・産学連携による自主・自立型実践教育」が平成20年度・質の高い教育推進プログラム【教育GP】に採択された記念シンポジウムと、4年間にわたって行なわれてきた「広域連携支援プログラム【現代GP】」を総括する成果報告会が行われました。
たくさんの学生・教員・関係者が参加し、講話や報告に耳をかたむけました。
なかでも、 「地域・産学連携による自主・自立型実践教育」において、すでに「特別テーマ実践科目」として始まっているプロジェクトの報告や、「広域連携支援プログラム」のプロジェクトの報告は、各ゼミでどのような成果があがったのかが分かる貴重な機会です。
また、プロジェクトに取り組んだ学生は成果をアピールする機会であり、パワーポイントを作成したり、発表原稿に推敲を重ねたりと入念な準備をして、報告会に臨みました。

たくさんの参加者がありました
■第1部 教育GP採択記念シンポジウム

第1部は「地域・産学連携による自主・自立型実践教育」が平成20年度質の高い教育推進プログラム【教育GP】に採択された記念シンポジウムが行われました。まず、伊藤副学長・福宮商学部長による挨拶、次に横井教授による採択までの経緯説明、そして、この取組の事業推進責任者・福田康典准教授によって取組の概要が説明されました。
福田准教授はお話の最後に、 商学部はこれまで実学に力を入れてきており、本取組は講義やゼミで習った理論を実践で試す実験場としての役割が大きなスタンスである、とまとめられました。
第1部の最後は、すでに始まっているプロジェクトの学生による成果報告でした。成果報告の概要は以下のとおりです。

●学生による成果報告 概要

○新商品開発プロジェクト -企画・提案から販売まで- (小川ゼミ)
このプロジェクトでは、学生が企業に対する戦略提案を行なっている。
今回はクライアントとして「洋菓子のヒロタ」をむかえ、「カンパイシュー」という新商品を企画・提案して実際に販売した。
今回のプロジェクトでは、「新規顧客の獲得」「ブランド認知の向上」によって新商品の売上高1,000万円を実現することを目標とした。
まず、実地での現状調査と店舗アンケートから現状分析を行い、新商品のターゲットを20-30代のビジネスパーソンとし、コンセプトを「大人でおしゃれなみんなのシュークリーム」として「カンパイシュー」を提案し、販売戦術を練った。
その結果に期待される効果は「多くの世代に愛される洋菓子店」に成長する、ということである。

○模擬ベンチャー体験「北海道産直ネットショップの経営」 (水野ゼミ)
このプロジェクトでは、学生が模擬ベンチャー企業を立ち上げ、その経営を行なっている。
今回のいきさつは、北海道浦幌町の明大OBから「十勝の産物を売ってほしい」との依頼があり、それを自分たちの模擬ベンチャーで請け負うことになった、というものである。
十勝の食料自給率は1100%もあり、それに比較して、国内食料自給率はカロリーベースで40%、このこととあわせ、最近の「食の安心・安全」の面からも国産である十勝の産物を売ることに意義がある、と考えた。
現在、明治大学内のイベントや、出張販売も行ないつつ、ネットショップ経営を継続している。

福田康典准教授による取組の概要説明
小川ゼミによる「新商品開発プロジェクト」の報告
水野ゼミによる「北海道産直ネット販売」の報告
■第2部 広域連携支援プログラム【現代GP】成果報告会

第2部は4年間にわたって行なわれてきた「広域連携支援プログラム【現代GP】」の成果報告会が行なわれました。
まず、岩間信弥・日本商工会議所事業部課長にご挨拶いただきました。昨年結ばれた商学部との包括協定によって産学連携が成立し、その結果講演や事業がたいへん充実した、というお話でした。
次に、風間教授から講話があり、商学部の取組は従来の大学のような閉ざされた空間ではなく、社会と共生した大学教育である、という成果が述べられました。
そして、「広域連携支援プログラム【現代GP】」の事業推進責任者・水野教授によって、4年間の活動総括が述べられました。プロジェクト1から10までのそれぞれの取組を振り返りながら、その成果について話されました。
第1部と同じく第2部の最後も、学生による成果報告でした。成果報告の概要は以下のとおりです。

●学生による成果報告 概要
○地域ブランド化の取組 -山形工房- (原ゼミ)
中小企業にとって、価格競争にさらされないことは、経営にとって重要なことであり、そのためには高付加価値づけと、それにともなう地域ブランド化が戦略のひとつとなる。その事例と仕組みについて山形工房を視察した。
○浦安小学校における金銭教育 (富野ゼミ)
大学生がふだん学んでいることを小学生にわかりやすく教える、という金銭教育を行なった。3年目の今年は「社会のなかのお金の流れを知ろう」ということをテーマに、商品・税金・銀行を教え、分かりやすくするためにゲームを行なった。
○カレーで地域興し (大友ゼミ)
カレーとエコロジーを結びつけたイベント「カレエコ」を行なうとともに、カレー店を特集してエコロジーの記事も掲載した「カレエコMAP」を編集・刊行した。イベントでは地域のコミュニティづくりに成功し、地域活性化につながった。
○ヘリポートの利用可能性と限界 (藤井ゼミ)
災害時に利用されるヘリポートについて、防災上の観点から利用の可能性と限界を研究した。帰宅困難者や高層難民の支援などに役立つが、あくまで消防活動の主力は地上であり、万一の手段であるということが分かった。
○老舗マーケティングの研究 (大友ゼミ)
神保町の老舗の喫茶店に行ったことから、「神保町-写真物語-」の取組がはじまった。「神保町にはふだん気がつかないこんな素晴らしい場所がある」ことを、写真展と、その写真の店を特集したリーフレットによってアピールした。
○明海南小における経済教育 (水野ゼミ)
格差をうむ不平等な貿易について経済教育を行なった。前半は「貿易ゲーム」を行い、先進国・新興国・発展途上国の6つの班に貿易を体験させた。それをもとに経済格差と、その救済手段のひとつである「フェア・トレード」について教えた。

水野先生による広域連携支援プログラム【現代GP】4年間の総括
藤井ゼミによる「ヘリポートの利用可能性と限界」の報告
水野ゼミによる「明海南小学校における経済教育」の報告
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