明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
明治大学現代GPニュース 第3号 平成18年1月10日

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水野勝之副委員長 挨拶
 現代GPの事業が実施されて3ヶ月がたちました。各教職員の努力、学生たちのやる気、地域の方々の協力でどんどん活発になってきました。12月からプロジェクト2のIT実験事業が始まっています。千代田区の高齢者の方と学生たちがパソコンを通して交流する実験ですが、高齢者の方と学生たちの会話の盛り上がりにはびっくりしました。このように新しいコミュニティの形成にもこの現代GPの事業が役立っています。

プロジェクト1・5・8  地域経済連携支援講座」
【 日時・場所・内容 】  2005年12月11日(日)
11:00

群馬県富岡市の富岡製糸場見学をしました。今井清二郎市長よりご挨拶を頂いた後、今井敦夫館長の解説付きで、まだ未公開の工場内部を木骨レンガ造り、東西繭倉庫(104メートル、二層構造)、繰糸工場(104メートル)内を見せて頂くことができました。建物が出来てから133年ですが、創設時の原形をほぼ完璧に保存していました。世界的にも珍しい近代産業建築物として世界遺産への登録を目指しています。

12:30

市長に頂いた市街地お食事マップに掲載された富岡市中心街の店で食事をしました。その後、中心市街を市長に説明を頂きながら歩いて見学しました。人通りが少なく、静かな雰囲気でした。建物は古く、屋根などが歪んでいる家もありました。富岡製糸場周辺は、製糸場に使われた頑丈な木材が使われている家屋が各所にあり、明治初期以降、長い年月を経てもしっかりしていました。

14:00

JA甘楽富岡で富岡の農業についてお話しを聞きました。農協は都内外24ヵ所でインショップ事業をしています。これは、市場を経由せず、各スーパー等に毎日朝採り野菜を直接届けています。そして農業者の技術レベルに応じて、地域農業全体のレベルアップと生産者手取りの向上を図っています。

15:00

JA甘楽富岡本所の敷地内にある、食彩館(JAの直売場)を見学しました。見学者も思わず買ってしまう魅力的な品揃えであり、他地域から人を呼び込む1つの目玉とも考えられています。

15:30

1400年の歴史のある貫前神社を見学しました。貫前神社は、富岡市一ノ宮にある国の重要文化財で、千有余年の歴史をもつ由緒ある神社です。

16:00

群馬自然史博物館を見学。富岡市周辺は遺跡が多い為、自然史博物館が設立されました。館内は「自然史」をテーマとし、生命の歴史や群馬県の自然を紹介しています。

【 参加者・協力者 】
地域連携支援講座受講者13名
水野ゼミ学生3年生

 

富岡製糸工場   富岡製糸工場

【 参加者の感想 】富岡製糸工場では、時代背景や建築の構造を今井館長さんに丁寧に解説頂きながら、内部の公開されていない部分まで見ることができました。とても貴重な体験になりました。今後は一般に開放されるようなので、もっと繭から糸が作られる行程が見られたり、その製品を売ったりして、様々な年代の人が楽しめるようにしても面白いのではと思いました。また、話上手で子供達の扱いも慣れている現役を退職された校長先生方に、富岡製糸場の解説員をお願いすることも計画されているようです。現在の、市民利用はバイパス沿いの大型店舗に集中していますが、市の中心地である富岡製糸場の周りを、世界遺産登録を目指して街づくりを始めるということです。富岡市全体が更に暮らしやすく明るい街になる為に、どのような街づくりをしていくか興味が持て、勉強になりました。

【 備考 】
富岡市見学目的 
 地域連携支援受講者・・・富岡市に街づくりを提言すること。
 水野ゼミ・・・富岡市と習志野市の産直交流の研究のため。


プロジェクト2  IT機器を活用しての広域的コミュニティ作り」(担当:横井勝彦)

【 日時・場所・内容 】
12月20〜21日 商学研究所 ライブ放送を実施しました。(22日は接続不良によりテレビ電話での実施。)
12月19〜24日 商学研究所 学部ゼミ生と千代田区在住の参加者とでテレビ電話を実施しました。

ライブ放送内容  
20日(火) 「ごあいさつ/明治大学ご案内」(商学部教授 横井先生)
横井先生よりプロジェクト2の内容紹介、明治大学の歴史、大学施設の紹介がありました。
21日(水)

「明治大学商学部4年生による座談会」(商学部 横井ゼミ)
横井ゼミ4年生の自己紹介と今後の進路などについて、先生と座談会形式で行いました。

22日(木) 「ゲストを招いての対談」(商学部教授 水野先生)
高齢者センター副所長・岡澤さんを招いて、水野先生との対談が行われました。

【 参加者・協力者 】
横井ゼミ3,4年生
村田ゼミ3,4年生
千田ゼミ3,4年生
経営学部4年生

テレビ電話   テレビ電話

【 参加者の感想 】 このような機会を大学に与えていただいたことに感謝しています。普段高齢者の方々と接する機会はほとんどなく、どのような生活を送っているのか全く知りませんでした。実際お話してみると、習い事や仕事をしながら元気に過ごされている方がとても多く、これからの超高齢化社会を前に、学生はこのような事実をしっかり体感すべきだと感じました。私は今年度で卒業ですので、来年度以降よりよいプロジェクトになることを祈っています。



【 横井教授の感想 】 趣旨説明が不十分であったこともあって、当初このプログラムに対して学生は、きわめて消極的であった。その後も十分な説明をしないままに静観していると、学生の間で議論がかなり真剣に行われるようになった。実際に12月19日からプログラムが始まると、それに関わっていくなかで、学生の姿勢は大きく変化していった。多くの学生が、他ゼミの学生も含めた仲間同士の交流の拡大や千代田区の高齢者との接触を通じて、大変積極的に取り組むようになってきた。

 


 
 
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