明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.2 テレビ会議システムによる嬬恋村の高齢者との交流(水野ゼミ)
‐高齢者と若者・地方と都会のあいだにある壁をとり除く‐

広域連携支援プログラム【現代GP】のプロジェクト2は、IT機器を活用しての広域的コミュニティ作りです。 これまで、主に豊かな高齢者社会作りのため、テレビ会議システムを用いて、遠隔地の高齢者との交流を試みてきました。
本年も、テレビ会議システムによって、群馬県嬬恋村と本学を結びました。8月末から始まった嬬恋村とのテレビ会議は、1ヶ月に1回のペースで、来年3月まで行なわれる予定です。

水野ゼミには福祉班があり、高齢者と若者が交流する機会が乏しいことを問題とし、これまでさまざまな交流を行なってきました。今回は、その交流のツールとして、離れた場所でも顔を見て話ができるテレビ会議システムを用いることにしました。
嬬恋村の高齢者との交流のなかで、楽しいコミュニケーションを基本に、それぞれの地域にしかないものや健康維持のひけつなどの情報交換も行なって、高齢者と若者・地方と都会の交流でお互いの良いところを知り、お互いの壁をとり除いて地域連携と活性化につなげよう、というねらいとなっています。

■第1回(8月25日)

8月25日に、本年度の嬬恋村と明治大学のテレビ会議による交流、第1回が行なわれました。嬬恋村の参加者は老人会の会長、副会長さんたち3名です。

福祉班は、まず嬬恋村の良いところを尋ねました。「緑が多くて、空気がおいしいところで、キャベツの生産量は全国一です」。そして、話題はキャベツに移り、地区によって生産格差があることや、採算の問題など、経済的な話を聞き、次にキャベツの料理方法や、薬効効果に話が移りました。
福祉班では、嬬恋村の地域活性化につながるキャベツの売り上げアップのために、キャベツが美容や健康に良いかもしれないということをリサーチできれば、と考えていました。そこで「地元の方のみが知るキャベツの効能はありませんか」とお伺いすると、今回は消化の効能について聞くことができました。

最後に、嬬恋村の方々の健康法をお聞きすると、お三方とも、早寝早起き(自然のサイクルで寝起きする)、歩くこと(上り下りがある田んぼや畑を回る)、ということをおっしゃいました。班員は、不自然なサイクルでの生活や、歩くことの減った都会の生活と対照して、嬬恋村の良さを知ることができました。

スクリーンにはこのように映ります

■参加者インタビュー
‐遠隔地のコミュニケーションということで、テレビ会議を企画しましたが、いかがだったでしょうか?
A:みなさんの顔を見ながらお話でき、私たちの顔も出ているので、実際に会ってお話しするのに近い気持ちで会話ができたと思います。十分楽しむことができました。

■第2回(9月26日)

9月26日に、第2回が行なわれました。今回は、観光協会の3名にご参加いただきました。

まず、学生の楽しみという話をし、嬬恋村の方々の昔の楽しみについて伺いました。すると、地区ごとの演劇や演芸の会を行なっていた、とお話がありました。唄や踊りでの地域のコミュニケーションを聞くことができました。

次に、前回と同じく、キャベツの話を伺い、今回は販売のPRという話になりました。嬬恋村のキャベツを食べて、次も嬬恋村のキャベツを買おうと消費者に思ってもらえるには。それには、販売者の顔が見える販売がいちばんであり、小売店にそうしたアピールをしてもらえれば、と伺いました。

最後の話題は、観光についてでした。嬬恋村の魅力を伺って、新たな観光資源についてリサーチするためです。嬬恋村の観光は、温泉・スキー場・高山植物など、自然中心であり、今年初夏には自然とスポーツを組み合わせた「キャベツマラソン」というものを行なったそうです。景色を楽しみながら走れるマラソンということで、遠隔地からの参加もあって盛況だったとのこと。

観光資源について伺ううち、「東京は便利でいいだろうけれど、住むにはどうだろうか。四季があって自然の中で暮らせる嬬恋村を、自分が住むならやっぱり選ぶだろう」というお言葉を聞き、班員たちは「東京に人は集まるけれども、その地域ごとに良いところがあり、嬬恋村の方々は地元を誇りに思っているのだ」ということを知ることができました。

名札を置き、名まえを知っていただいています
テレビ会議の機材の配置はこのとおり

■参加者インタビュー
‐テレビ会議を楽しんでいただけましたでしょうか?
A:これはこれで楽しめました。(実際に来てもらえる機会があったら)次はいろりでも囲んでお話しましょう。

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