明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.6 三浦市視察調査を実施!
商学部熊澤ゼミが、5月より神田でスタートする「三浦市の連携による空き店舗事業」の事前調査のため3月17日、18日に神奈川県三浦市を訪れました。 1日目は、宮川公園、三浦海岸、三崎高校、城ヶ島を見て回り、2日目は、三崎魚市場見学の後、三浦物産試食会や地域の方々との懇談会、意見交換会が行われました。 調査日の三浦市は快晴で潮風が心地よく、大きな富士山がくっきり見えました。今後はこの風光明媚で、気候も人の心も暖かい三浦市の地元物産品や田舎暮らし・農業体験をPRし、三浦市と学生とが一体となり神田での店づくりを行っていく予定です。


3月17日/三浦市視察調査(三浦市職員 営業開発課 石川さんのレポートより) 

(1)三浦海岸駅周辺
三浦市内の鉄道は京浜急行電鉄の三崎口駅と三浦海岸駅の2つの駅が存在する。三浦海岸駅は三浦市代表する商業エリアである。周辺は昭和50年代に造成が進んだ新興住宅地であり、現在も比較的若い世代が居住している。駅前には、土産物を扱う商店が2軒存在しており、携帯ストラップなども、湘南イメージ、漁港イメージなど海の土産物や、菓子類、「マグロヅケ丼の具」の海産物の土産が充実しいる。三浦海岸の町並みは、小綺麗な小さな町との印象であったが、サーフショップのような店も無く海辺の地という感じがしないとのこと。

三浦海岸 土産屋

三崎高校屋上

カイトボーディング (2)県立三崎高校跡地
三浦市のシティセールスの中心的な役割を果たしているフィルムコミッション事業は、民間の三浦映画舎との協働により国内での成功例として注目されている。ロケ地の一つである三崎高校の屋上からは、三浦市を一望できる。三浦市は、三浦半島の突端であり、東に東京湾、南に城ヶ島、伊豆諸島、西に相模湾の三方を海に囲まれている。
(3)初声〜和田長浜海岸
和田長浜海岸は、、戦国時代からアメリカ西海岸まで様々なシーンに使われている。三浦市には、カイトボーディング等マリンアクティビティが豊富であり、湘南ではない、三浦の独自のよさが伝わる海なのではないか。

(4)岩堂山〜宮川公園
風力発電施設がある宮川公園は、三浦のエコテイメントという側面からも期待されており、その風車と近隣の田園風景、また、海とのマッチングで様々な表情を見せる三浦のランドマーク的存在である。例えばカフェが併設されることや、周辺の散策ガイドなどの充実がなされれば、より魅力的なスポットと成長するのではないか。
(5)城ヶ崎
昭和40年代は油壺と城ヶ島観光は最盛期にあった。その後は徐々に衰退し、現在は、いわゆるシャッター街となってしまった。城ヶ島漁具資料館は昭和初期建造の三崎小学校城ヶ島分校をそのままに保存している。土産物屋は昭和の雰囲気もあり面白い。

風車 城ヶ崎

三崎下町

マグロ加工品

(6)三崎下町散策、日の出〜うらり
現在、三浦市の観光の重要なポイントは、マグロであるといえる。マグロを食べ、買い、学ぶことを消費者は求めている。これらの欲求と漁港区域の環境整備を重ねた地域再生計画「からだ全体でマグロを体感することができるスタイル」を掲げている。 三崎下町に多数存在するマグロ料理店はグルメ志向の観光客に人気を集めており、テレビや情報誌に多数紹介され、行列のできる店も存在する。 商店街は、反映した昭和40年代から変わらずの景色が豊富に残っている。 産直施設うらりでは、三浦市の特産品を一堂に集めたといった感があり、観光バスも入りにぎやかそうであった。様々な特産品や、それらを利用した加工品など、趣向を凝らし観光客をひきつけるものもたくさん存在した。

(7)三浦市政策研修「三浦市のもてなし政策」
三浦市政策経営室長が講師となり、三浦市の取り組んでいる経済振興政策について研修を行った。三浦市の特徴として、総合計画に「市全体」を売っていく「シティセールス」を積極的に行うことを掲げ、庁内に「営業開発課」を新設したことである。その延長線上に「(仮称)三浦市東京支店」は位置付けられる。
首都圏のマーケティングでは、「市民が気づかないもの」の新鮮さをマーケットにアピールしてほしい。また、都心生活者の新しい自然との付き合い方の提案など三浦市での実体験を促す手法で探っていきたい。マグロや野菜以外にもたくさんの良いものがあり、ひなびた風景や、昭和の町並みなどそのまま残してもらいたい。いかに都心生活者をここまで呼ぶか課題であり、もっとよく知る必要があると感じた。

もてなし政策研修 三浦市政策研修


 3月18日/みさき魚市場見学・意見交換会

(8)みさき魚市場
三崎魚市場見学の後、三浦物産試食会や地域の方々との懇談会、意見交換会が行われた。これは今後、「三浦市を売る」ということに取り組んでいくためには、「三浦市」の良さを理解し、紹介していくことが必要である。そのためには、特産品に触れ、味わい、個々の学生が知識として吸収していくことが求められる。また、三浦の地元の人々と知り合うことにより、セールスポイントや彼らの思い、また、学生の率直な気持ちを伝え意見交換することにより、相互に理解し合い有効な関係を築くことが、三浦市を知るための大事なステップである。

主な意見
・三浦には眠っている宝がたくさんある。
・マグロや大根以外のまったく新しいものの発信も必要である。
・三浦市の本当の良さは、住んでいる人や情でありそれを売りたい。
・日頃から、このような集まりは必要である。今後も機会を見つけて開催してほしい。

学生の意見
・景色には驚きがあり、「歩いてみたい」「ゆっくりしたい」と思う人がたくさんいると思う。ただ、景色を眺めたいと思ってもとどまる場所が無い。ちょっとしたカフェがあれば休めるポイントとなるのではないか。三浦市の隠れたスポットはたくさんあると思う。ちょっとした工夫で楽しめる街になると感じた。
・情報の受発信が東京支店の役割になるのではないか。タイムリーな情報のやり取りを行いたい。
・ターゲットを絞った戦略を立てていく必要がある。

みさき魚市場
試食会
意見交換会

■石川さんの感想(石川さんは5月より学生と共に空き店舗事業に取り組まれます。)  
 この交流を通じて、プロジェクトの種子を得たのではないでしょうか。今後、コミュニケーションを通じて芽を育て、ビジネスパートナーとして、この芽を大切に成長させていくこととなるでしょう。 明治大学商学部の学生諸君が“三浦市”をいかにプロモーションしていくか注目を集めています。このプロジェクトは、動き出したばかりです。皆さんのアイデアとやる気により大きく成果を上げることが出来るのではないでしょうか。地域連携や自治体営業など新しい試みに期待しましょう。

■熊澤先生の感想
 三浦市を知るよい機会でした。この事業を通じて様々なことを学習していくことになりますが、今後も三浦市のことを良く知ることを、学生とともに続けていきたいです。また、起業家マインドの育成を図り、どんな店にするのか、学生たちのフレッシュな感性をもとに神田に爽やかな風を吹かせたいと思っています。

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