明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
現代GP広域連携シンポジウム 「三浦市から明治大学へのメッセージ」 が開催されました!

明治大学商学部は、5月27日に駿河台校舎リバティタワーにて、現代GP広域連携シンポジウム「三浦市から明治大学へのメッセージ」を開催しました。これは現代GPプロジェクトのひとつである「空き店舗事業によるマーケティング教育の実践」について、そのパートナーである三浦市がどんなまちであるか学び、三浦市と大学側で情報を共有することで、空き店舗事業の効果的な施策を議論することを目的としています。
シンポジウムの前半では、三浦市政策経営部長の木村乃氏の基調講演「周回遅れのトップランナー、株式会社三浦市の政策」によって三浦市が考える地域振興策のコンセプトが明確に語られ、三浦市営業開発課長の若澤美義氏の活動報告「三浦市の営業戦略」によってそのコンセプトにそった具体的なシティーセールスの紹介が行われました。研究報告では、各ゼミ代表者らが昨年度の現代GP活動を報告しました。三浦市来賓の方々だけでなく、一般学生も他のゼミがどのような活動をしているのかに興味深げに耳を傾けていました。後半のパネルディスカッションでは、三浦市長や明治大学の教員を含めて、三浦市の政策に明治大学や千代田区がどのように関与できるかが議論されました。そして、その後の質疑応答を通して、フロア側からも多くの質問意見がだされ、積極的な情報交換が行われていました。

参加者数:150名
(大学生、大学院生、教職員、行政、研究所関係者)

フロアの様子
司会の原先生

熊澤先生

■シンポジウムの成果と今後の空き店舗事業への効果/熊澤 喜章 助教授
 
今回のシンポジウムの前半では、三浦市政策経営部長の木村乃氏の基調講演、三浦市営業開発課長の若澤美義氏の活動報告によって、人口減少が続く地方都市の苦悩とそれを解消するための行政の必死な取組が、シンポジウム参加者にわかりやすく提示できたと思う。後半のパネルディスカッションで三浦市長や明治大学の教員を含めて議論されたが、三浦市にとってみれば、これまでおこなってきたさまざまな方策を東京の中心地で情報発信することは多くの利点を含むものであり、それを千代田区内の空き店舗を活用して学生に運営させることは、マーケティング教育の実践という意味でも、また地域連携の橋渡し役を大学の教員と学生が担うという意味でも、教育的効果が大きい。それはまさに「大学の教育力」が地域社会に貢献すると同時に「地域の教育力」で学生を育てるというECMの理念に合致した取組となる。このシンポジウムにより、空き店舗事業の基本コンセプトがシンポジウム参加学生やその他の一般参加者に理解されたとともに、この空き店舗事業を運営していく学生は、この事業がもつ意義と使命をより明確に意識し、今後の事業展開を大学や各地域住民を巻き込んだかたちで行っていくことを再確認したと思う。

 
■プログラム内容   

(総合司会 明治大学商学部専任講師 原頼利)
■主催者挨拶:明治大学商学部長 福宮賢一
■来賓挨拶:三浦市長 吉田英男
■基調講演:「周回遅れのトップランナー、株式会社三浦市の政策」 三浦市政策経営部長 木村乃
■活動報告:「三浦市の営業戦略」三浦市営業開発課長 若澤美義
■研究報告:「現代GPプロジェクト活動を通して」
明治大学商学部兼任講師 西剛広/商学部4年 山下ゼミ 大割時子/商学部3年 中林ゼミ 池田澄江/
商学部3年 原ゼミ 大西悠介、田嶋優希、雨宮亮
■パネルディスカッション:「地域連携をとおした三浦市の発展」
司会:明治大学商学部助教授 熊澤喜章
パネリスト:三浦市長 吉田英男/三浦市政策経営部長 木村乃/
明治大学商学部教授 大友純/明治大学商学部専任講師 富野貴弘
■質疑応答
■閉会の言葉:明治大学商学部教授 横井勝彦

■シンポジウムの感想/参加者学生(アンケートより抜粋)
・三浦市は知れば知るほど面白く、それを発信できるツールとして東京支店の役割は大きいと感じた。
・ロハスというのは、三浦スタイルなんだと改めて感じたし、東京支店というのはプロモーションとマーケティングの前線基地なので、がんばりたいと思った。Jリーグとの提携から三浦市のPRをしているのにも驚いた。シンポジウムに参加して千代田区版の三浦スタイルを目指したいと思った。
・三浦市というものの現状が理解できただけでなく、役所をはじめ、三浦市をよくしていこうという意欲がとてもよく感じられました。これから「なごみま鮮果」で三浦市に少しでも手助けできればと思いました。
・今後の活動等の材料となる事をたくさん手に入れる事ができた。地方が目指すところというものも理解でき参考にしたいと思う。
・役所とは思えないフットワークの軽さ、三浦市の積極性を感じた。
・三浦がどんな所かぜんぜん知りませんでしたが、三浦にはおいしい食べ物がたくさんあって、きれいな景色があって、自然も残っていて、すばらしい町なんだという事が分かりました。三浦市の方の話を聞いて、とても熱意が伝わってきて、三浦市と千代田区の発展のために、ゼミ活動を通して一緒に頑張りたいと思いました。
・もっと三浦が好きになった。
・話を聞いて、三浦市の豊かな自然を見てみたいと思った。おいしいものを食べて、きれいな景色を見て、三浦で癒されてみたい!
・三浦市は、ゆったりとした雰囲気でとても癒される町だとという印象があり、とても好きな町です。ただ、知名度と交通の便が少しひっかかると思うので、そちらを改善するか、それでも行きたい!!と思えるようなすばらしい企画を期待しています。


■シンポジウムの感想/木村 乃 (三浦市政策経営部長)
 約130名の参加者(記帳簿ベース)。来場者アンケートの回収数約100件、回収率約77%。今回のシンポジウムは明治大学側の関心の大きさを私たちに見せつけてくれた。この事実だけをもってしても、今回のシンポジウムは明治大学と三浦市のコラボレーションに取りかかるキックオフイベントとしては成功だったといえるだろう。
 三浦市は今回のシンポジウムを通じて旧来のお役所イメージを払拭し、「三浦市東京支店」を足がかりにこれから取り組もうとしているマーケティング実証実験にふさわしいパートナーであるとのイメージを持ってもらうことをめざした。そのため、管理志向ではなく経営志向をもつ「株式会社三浦市」になろうという姿勢や行政機関においては特異な組織である「営業開発課」のシティセールス・プロモーションの実績を紹介した。来場者アンケートを概観したかぎりでは、私たちの目標は果たせたものと思っている。
 同シンポジウムの第2弾「地域連携事業の可能性 〜三浦市東京支店事業を核として〜」が7月17日に三浦市市民ホールで開催される。今回のシンポジウムで示した三浦市側の熱意の真価が問われることになるだろう。それはまず参加者の幅の広さと数で示される。三浦市が信頼できる事業パートナーとして認めていただけるよう、今後とも市民、事業者、そして市役所内での参加意欲の喚起に努めてまいりたい。


受付
福宮学部長のご挨拶
研究発表
三浦市長と木村経営部長
真剣な表情の学生達
大友先生と富野先生
シンポ終了後の熊澤ゼミのディスカッション
 
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