明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj. 6 「なごみま鮮果」三浦市視察を実施!
8月18日から8月20日にかけて、神田で「なごみま鮮果」を運営する熊澤ゼミ学生らが三浦市調査合宿を行いました。これは、学生が日頃店頭より三浦市の情報を多くの人に発進し、その魅力を伝えていくために、実際に三浦の自然を見て、観光客や地元の方に直接ヒアリングをすることによって情報を集め、さらに理解を深めていこうというものです。また同時に、観光面において、より訪れたい街にする為の三浦市への提言案を考えていきます。学生らはそれぞれの目的別にグループに別れ、三浦市の各地を視察しました。 集合写真
■調査経過報告
1日目
三浦市到着後、三浦市役所のスタッフと学生とで、視察調査の目的、日程について確認したうえで意見交換会を行った。三浦市には都会に薄れつつある住人の温かいふれあいや、温暖で自然豊かな環境があり、多くの人々に三浦を訪れてもらいたい、住んでもらいたいという意向がある。1日目は4班に別れてフィールドワークを行った。「PVロケ班」は、予定地の下見をし、「海岸アクティビティ取材班」は、三浦海岸海水浴場や、カイトボーディング店等を視察した。「産業学習取材班」は、長島牧場、ガレージ長島、ホーストレッキングファーム、マホロバマインズ、吉田農園直売所を訪問し、ヒアリングをした。三浦の「三崎・マグロ」というイメージだけではなく、豊かな土地を利用した農業・畜産業も更にアピールしていきたいということだった。「三浦を楽しむ人取材班」は油壺にて、シーカヤック取材等、地元の方々にヒアリングを行った。夕方は、三浦市役所や商工会議所青年部の皆さんとフットサルをし、交流を深めることができた。多くの方に接して、三浦市をさらに知ったと同時に私達への協力が厚いことが感じられた。

2日目
2日目も班ごとに分かれて調査を行った。
「仕入先訪問班」は仕入業者の方に挨拶巡りし、日頃は見ることができない生産現場を目の前に、商品についての貴重な話などを聞くことができた。「三戸浜アクティビティ取材班」は海岸のレストランビーチバムの店長に話を伺った。「ビーチコーミング班」は海に来て泳ぐだけではない、散歩しながら自然と触れ合う楽しみ方もあるこという発見もあった。ビーチコーミングとは、見慣れない形のビンや陶磁器、さまざまな種類の貝殻や海藻を拾い集めることである。それらで芸術作品を創り出す喜びもあり、子どもからお年寄りまで楽しむことができる。ひき続いて、ゼミ生全員で三戸浜海岸から黒崎の鼻という岬の絶景ポイントを回った後、金子農園で収穫体験をさせて頂いた。野菜の料理方法まで教えて頂き、昼食は頂いた野菜を使ってラーメンとうどん作った。自分たちで収穫、調理した料理はとてもおいしく、農家の苦労や喜びを直接知ることで、改めて収穫物のありがたみがわかるよい機会であった。
「磯遊び取材班」は和田・長浜海岸の磯に行った。岩の下や潮溜まりにはたくさんの魚や貝が生息しており、さまざまな遊び方が思いつく素敵な場所であった。もう一班の「アーティスト取材班」はガラス工房「潮工房」でグラス1つができあがるまでの工程を見学した。製作者の作品に対する熱いまなざしが印象的であった。次に訪れたブレッドファームでは、80種以上のパンを生産しており感激した。
宿に戻ってからは今後の「なごみま鮮果」についての討論会を終え、二日目の幕を閉じた。

3日目
「にじ色さかな号取材班」はガラス越しに、魚の自然な姿を見ることができ、貴重な体験ができた。「超低温冷蔵庫取材班」はマグロを保存しているマイナス60度の世界を特別に見学することができたが、あまりの寒さに身の危険を感じたほどであった。その後は4班に分かれて、三崎の下町の情緒ただよう昔ながらの雰囲気を味わいながら探索した。午後から「観光船・マリンパーク取材班」は城ヶ島から油壺を運行する観光船に乗り、城ヶ島の素晴らしさを外側からも確認することができた。油壺マリンパークは、サメを触れたり、ペンギンの水しぶきがあたるほど間近で見られる、水族館であった。また、世界最大級の360度見渡せる大回遊水槽では、魚たちがたくさん泳いでる姿を見ることができ感動した。「三浦を楽しむ人取材班」はジェットスキーとバナナボートを体験させて頂き、三浦の海を満喫した。最後に小網代陶房では、陶芸作品や陶芸窯など製作現場を見学した。「今度また作りに来てね」との気さくな一言が、とてもうれしかった。
今回のフィールドワークでは、特に6つのポイント(1.三浦の魅力は何か。 2.どんな客層が多いか。 3.三浦の差別化の取り組み。 4.三浦市に望むこと。 5.自分達の活動に望むこと。6.三浦と他の場所との違い)について聞き取ることに重点を置いて各班が取り組んだ。

レポート編集:永縄 荒井
乗馬
産業学習班の乗馬体験。観光客は涼しい時期に神奈川、埼玉、東京の近県より多く訪れるという。
海岸
「アクティビティ取材班」「ビーチコーミング班」が訪れた三戸浜は、多くの海水浴客が訪れる波のたたない穏やかな浜。
陶芸
子網代工房の陶芸家のご主人は、三浦には縁がなかったが、温暖で自然豊かな環境が気に入って三浦に移り住んだという。

■参加学生の感想(熊澤ゼミ 2年 永縄 清香、荒井 健太)
 
この合宿のおかげで、三浦にいる芸術家・農家・様々なアクティビティを楽しむ人と話をしたり、実際に体験させていただいたり、三浦にほれ込む人たちと触れ合う機会を持つことができ、三浦にある本当の魅力を感じ取ることが出来ました。同時に三浦市を活性化させるための熱い想いや私たちゼミ生に対する期待を感じました。このプロジェクトに対する意識を大きく高めるきっかけとなったと思います。これからは、この合宿で得たものを、神田の店舗『なごみま鮮果』で東京の人達にどのように発信していくか、考えていきたいです。


三浦風景 三浦風景 三浦風景
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