今年の夏、「折りたたみエコクーラーバッグ」を作成するなど、エコロジーによる商店街活性化のための取組を行なった若林ゼミと、その実践の場であるなごみま鮮果。そのメンバー有志で集まり、12月11日に東京国際展示場にてエコプロダクツ2008を視察しました。
参加した学生のひとりは、エコロジーによる商店街の取組を研究した論文を奨学論文に応募して佳作を受賞しており、今後研究を進めるうえでも今回の視察で手がかりを得たいと言っていました。
まず向かったのが、麻布大学環境化学科のブース。ここで「東京自転車グリーンマップ」というものを見せてもらいました。これは、自転車で東京を走るための地図で、自転車に不要な情報や表示を除外しためずらしいものでした。たとえば、高速道路網の表示は自転車には必要ありませんので、表されていません。
また、グリーンマップアイコンという表示があります。これは、世界共通の地図用アイコンとして情報を共有しようという趣旨のもと始められたそうです。
自転車専用レーンや自転車修理可、駐輪施設や走行注意などの表示があります。
なごみま鮮果では、この地図を参考に神田地区の地域活性化のための地図を作成しようと考えています。
さらに、エコ・ジャパンカップ2008のコーナーに、カーボン・オフ・パスポートのブースを訪ねました。通常のパスポートは海外に行くためのもので、移動に燃料を使うためCO2を排出していいます。このカーボン・オフ・パスポートは、CO2を減らした記録として持つパスポートということでした。
このパスポートには一日分の二酸化炭素を相殺し、自分が出した二酸化炭素に責任をもつ仕組みが組み込まれています。そして、このパスポートの最大の特典は、地球のために努力しているお店や企業などのサービスを、優待で利用できること。
このパスポートを使って買い物やサービスを受けることで地球環境を考えた企業やお店を応援することにもつながります。
なごみま鮮果も、このカーボン・オフ・パスポートに掲載されており、そのつながりでお話を伺ったのでした。
学生は今後の研究のため、熱心にお話に耳を傾け、なごみま鮮果はパスポートの特典をさらに拡充する約束をしました。
ほかにも、さまざまなブースを訪れ、研究やエコによる地域活性化のための情報をたくさん得て、帰路につきました。 |