明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj. 7 「学生による金銭教育」 浦安小学校にて授業実施

富野ゼミナール学生が浦安小学校で行う金銭教育授業が9月27日にスタートしました。これは、10月8日に行われる浦安スポーツフェスティバルでのカレー販売を含めて、全6回の授業によって構成されています。

富野ゼミ生は、小学生にカレーの販売活動や授業を通して、普段何気なく使われているお金の大切さ・利益の出し方を学んでもらうという目標のもと、ゼミ内で話し合いを重ねたり、授業参観や運動会を利用して小学生と交流を図ったりしながら、準備を重ねてきました。

当初は、金銭教育授業という誰もが初めての体験でとまどった点もありましたが、小学校の先生方のご指導や小学生の発想のよさに刺激をうけながら、小学生とのコミュニケーションを楽しんでいました。


接客方法実演

■授業経過報告

■第1時限:9月27日(水)
授業の主題:商品(パン)の生産と流通についての理解
商品が家庭に届くまでの過程を、パンを例題として、黒板に貼った図を使いながら小学生に説明をした。材料の仕入れを行わないとパンが作ることができない。また、その材料を生産・販売している職業、輸送という職業の存在があること、販売店に運ばれた後に、我々は商品を購入しているという流通の流れを理解してもらい、商品としてできあがるまでには様々な仕事(職業)が隠れているということを説明した。
また、スポーツフェスティバル当日に販売する野菜カレーとシーフードカレーを小学生に試食してもらい、自分達が売りたいカレーによって2つの班に分けた後、それぞれの班のリーダー、サブリーダーを決定した。

■第2時限:9月28日(木)
授業の主題:利益と価格についての理解
一回目の授業で使用したパンの図をもう一度使い復習をしながら、それに価格という要素を加えて説明を行った。 販売価格から、原材料費、輸送費、製造費、広告費を引いたものが基本的には利益になるということを理解してもらい、質問形式をとりながら授業を行った。それを元に、今回販売するカレーの価格について考えた。カレーを販売するうえで、利益目標をあげ、その為に販売目標数をたてた。そこで、原価を割り出し、販売価格カレー一杯の値段(¥300)を導き出した。

■第3時限:9月29日(金)
授業の主題:広告についての理解
たくさんカレーを売るには、多くの人にカレーを売っていることを知ってもらう必要がある。チラシ・看板・ポスターなどの「広告」についての価値・効果を小学生に説明し、広告の必要性を理解してもらった。チラシ・ポスターは「見てカレーを食べたくなるようなデザイン」を作るという目標のもと、チームに分かれて下書きを作成した。

■第4時限:10月3日(火)
授業の主題:広告の作成と接客方法の指導
できる限り小学生の意見や感性を採用しながら、チラシ・ポスターの仕上げに向けて作業を行った。チームの人数が少ない場合は、大学生の数を増やして協力するなど、時間以内での完成を目指した。続いて接客方法についての授業を行った。小学生全員に対して接客方法を実演してみせ、接客はすべて敬語を使うこと、笑顔・大きい声ではきはきと答えること、など説明した。また、「接客マニュアル」「裏方マニュアル」を作成し、小学生にもわかりやすく、図解にしたものを配付した。

流通の流れを説明
広告作成
裏方マニュアル

■参加学生の感想(富野ゼミ 3年 加藤紘平)
浦安小学校の子供達は、元気がいいのが印象的で、休み時間の度に多くの子供達とコミニュケーションをとっていたので、最初の授業でも緊張はそれほどありませんでした。しかし、先生として小学生の前に立って話してみると、思った以上に小学生のレスポンスがよかったので、様々な質問や意見を上手に授業に反映させ、なおかつ、小学生に理解しやすいような授業行っていくことに、初めは手間取る部分もありました。けれども、ゼミ内で意見を出し合ったり、何度か授業を重ねていくうちに、どうやったら話の内容に興味を持たせられるか、分かりやすく伝えられるかが、少しずつ掴めてきたと思います。この経験は、その直後に大学内の別の報告会でプレゼンテーションした際にも非常に役に立ちました。金銭教育を通しての経験は、ゼミ内にとどまらずいろいろなところに生きてくることを実感しました。これからもゼミで協力して、小学校での授業をよりよいものにし、私たちも多くのことを学んでいきたいと思います。

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