水野ゼミナール3、4年生は、9月28日、千代田区昌小学校での金銭教育授業をスタートさせました。対象は5年生で、9月末から12月中旬に渡って全5回の授業で構成されています。12月には小学生が実際に嬬恋村の野菜販売をすることになっており、実践を通して流通、利益のしくみ、販売についての知識を学んでいこうとするものです。 今回授業を行う水野ゼミ4年生は、昨年も同小学校の5年生を対象に金銭教育を実施した経験を生かして、小学生の興味を次々に引き出す授業を行っていました。また、「お金」の教育だけではなく、その流通に関わっている人と人、人とものとの関係を総合的に理解してもらえるように授業計画が立てられています。
■授業経過報告
■第1回目:9月28日(木) 授業の目的 (1)ゼミ生とお互いに知り合おう。 (2)嬬恋村について学ぼう。 1.ゼミ生と小学生の自己紹介 水野ゼミ生が1人ずつ自己紹介を行った後、各班に別れてお互いの自己紹介、名札作成を行いました。名札作成を協働で行うことで、お互いに名前を覚えながらコミュニケーションを深めることができたのではないでしょうか。 2.嬬恋村について学ぶ 今回の授業の流れと金銭教育を行う趣旨を小学生に伝えた後、嬬恋村の写真や曲を入れて制作したDVDを使って、嬬恋村はどんなところか簡単な導入部分の説明をしました。続いて、小学生が正解と思う場所(○か×)に制限時間内に移動し、境をロープで分け正解が発表されるという嬬恋村に関する豆知識の○×形式ゲームを行い、小学生に体を使って嬬恋村を知ってもらいました。最後には、ふれあい神田市場店長の松本さんに嬬恋村の位置や、農業の特徴に関するお話をして頂きました。 始め小学生は話を聞いているだけでしたが、メモを取りながら話を聞くようにアドバイスをすると大事な部分のメモを取っていました。 3.名産物紹介とレシピ作り 特産物・名産物紹介を行い、特産物(キャベツ、ジャガイモ 、 ブルーベリー)の効能などの情報を教え、「嬬恋村の野菜でこまったさんを助けよう!〜レシピシート〜」として「元気がでるレシピ」「スリムになるレシピ」「目がよくなるレシピ」等を各班で一つ選択し、考えてもらいました。残った分は宿題として、小学生の家族にもアドバイスを頂いてくるようにお願いをすることにしました。 ■第2回目:10月12日(木) 授業の目的 (1)レシピ作りを通じ、食を考える。 (2)物がどのように流れていくのかを知る。 1.お弁当レシピ作り 各班で選ばれたお弁当レシピの完成図を書き、お弁当コンセプトやアピールチラシの作成をし、それらを用いて各8班よりプレゼンテーションを行い、投票によって4つのレシピを選ぶことにしました。ゼミ員は各チームにファシリテーターとして入り、アドバイスは最小限にとどめて、あくまで小学生の独自の視点に合わせるように努めました。 2.物流について学ぶ 生産者、卸売、小売、消費者といった物流の流れを、体験型のプログラムを用いて説明し、嬬恋で収穫される野菜はどのようにして消費され、物の流れというものは、いかに身近なものかということを教えました。
■参加学生の感想(水野ゼミ 4年 稲井里香) 前年度に引き続き昌平小学校での教育活動を行うにあたって、考えなければいけな いことがありました。 まず、前年度と同様のプログラムにするのかどうか。そして私たちの学んできた 「商学」のどのような分野をどのように小学生に生かせばいいのかということで た。これから行っていく5回の授業の中で何を小学生に伝えて行きたいのか、伝えてどうなってほしいのかも、常に考えていかなければいけません。そんな中2回の授業を終えました。前年度の反省から、「小学生を退屈させないように体を使いながら楽 しんで学んでもらう」を一つの基準にし取り組んだ結果、小学生の集中力も絶えることなく、良い状態で最後まで取り組むことが出来ました。