宿舎は前回と同じく「天龍峡温泉交流館」。ここでの講義から研修がスタートしました。
講義は南信州観光公社の高橋さんによる「南信州での体験型観光振興の取り組み」です。体験型観光によって観光地としてブランド化できた事例は、学生にとって大いに参考になったでしょう。質疑応答では、それぞれが自分のグループの研究テーマのための質問をし、グループワークに役立てようとしていました。
初日の夜の夕食会では、キャンドルの照明を使った演出で、地元産の無農薬野菜を調理したブッフェスタイルの食事がふるまわれました。
また、今回の研修をコーディネートしてくださったNPO法人FOPの杉浦代表が司会となって、「生きていて喜びを感じるとき」「生きていくために必要なもの」などを学生とディスカッション。そのあと、「生きていくためにはまず食べること」という意見から、生きることと食・農の深い関係を説明して、現在の食や農家が抱える問題を挙げました。売れるものを生産するために農薬を使わなければならないなどといったマーケットの思惑に左右されている現状から「売れるものを決めるのは消費者。消費者が食や農を知ることで考え方を変えればマーケットも変えてゆくことができます」と述べ、それを若い人にも知ってもらうためのイベント『春フェス09』への学生の参加を呼びかけました。
さらに、地元音楽バンドの演奏によるミニコンサートもあり、「楽しさ」から若者に地球環境問題などのメッセージを伝えていくFOPの活動理念が反映された初日の夕食会となりました。
なお、この夕食会の模様は、信州日報、南信州新聞の取材を受け、2紙の9月3日付紙面に、記事で紹介されました。
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