明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.2・6・8・9 嬬恋村に関わるプロジェクトの調査・研修が行なわれました(水野ゼミ)

水野ゼミでは、広域連携支援プログラム【現代GP】プロジェクト2の〈テレビ会議〉、プロジェクト6の〈ふれあい神田市場〉、プロジェクト8での産直販売、プロジェクト9でのグリーンツーリズム〈農業体験〉で嬬恋村と深い関係にあります。そこで、今夏は2・3・4年合同で50名を超える(途中参加含)ゼミ生が参加して、嬬恋村で調査・研修を行ないました。

調査・研修が行なわれたのは9月10日から12日でした。
期間中、好天に恵まれ、嬬恋村テレビ会議の今後の予定やテーマ設定、ふれあい神田市場の企画・運営、明大契約農園の整備、嬬恋村の新たな観光資源の発掘、新しいプロジェクトを見つけることができるか、など学年と担当の班に別れて、さまざまに調査を行いました。

■新たな観光資源の発掘

嬬恋村では、新たな観光資源とするべく整備している場所があります。この場所は、今井地区に遺跡が見つかったことから、それを再現しよう、という試みでボランティアの方々が仕事の合間を縫って作り上げている最中とのこと。
冬に農作業がなくなった時期に、地域の方が楽しみとして整備しているそうです。

ゆくゆくは、ここを体験学習の場にできたら、と観光協会の方は考えていて、水野ゼミでは、いち早くその視察を行なって、自分たちのゼミ活動でこの場所を活かせないか考えていました。

この場所を整備する発端となったのは「他地域にないアピールできるおもしろいもの」という発想。これに水野ゼミの学生の発想を加えて、おもしろいもの、おもしろい活動はないか、知恵をしぼっていました。

「体験学習でいろりを囲むのもいいよね」
■村役場・久保さんとのミーティング

嬬恋村に関わるプロジェクトで、必ずお世話になるのが久保さんです。
ふれあい神田市場を企画・運営する4年生は何度も直接お会いしていますが、2年生、3年生はほぼ初対面です。これからさまざまなプロジェクトでお世話になるため、直接お会いしてごあいさつすることができました。

また、もちろん進行中のプロジェクトの打合せもありました。テレビ会議は、第2回以降の参加者の募集、テーマ、日程などさまざま話し合い、農業体験は10月12日に行なわれる稲刈り体験について、内容や参加人員について相談し、ふれあい神田市場では、現代GPがプロジェクト期限を迎える来年3月までの活動について確認しました。

普段、電話で相談や打合せを行なっていますが、やはり直接対面し、たっぷり時間をかけて打合せできたことで、今後のプロジェクトの展望が開けてきました。

久保さんと直接対面して打合せ
■明大契約農園の整備

水野ゼミでは、耕作地放棄防止のためというきっかけから、嬬恋村に農園をお借りしています。

ここで採れた作物は、プロジェクト7の金銭教育で子どもたちの販売体験、プロジェクト8の産直販売、プロジェクト9の農業体験など、広域連携支援プログラム【現代GP】の各種プロジェクトにリンクしています。

今回は、トウモロコシを収穫した後の農園を整備しにやってきました。今年のトウモロコシは成長が早く、収穫体験を前倒しせざるを得ず、しかも成熟具合もバラバラで、実が小粒という、プロジェクトが予定外の連続で苦労していました。
そこで、畑に機械が入る前に、収穫し損ねた実を採りきって、せっかく実を結んだトウモロコシをむだにしない、というねらいのもと整備に入りました。

前回収穫し損ねたトウモロコシを収穫

■嬬恋郷土資料館・鎌原観音堂の視察

地域活性化の研究のため、概略や歴史を知っておくのも必要なこと。
嬬恋村は浅間山の噴火が深く関わっている地域ですので、郷土資料館と、噴火で石段が溶けたという鎌原観音堂を視察しました。

郷土資料館では、天明3年に起こった噴火について、模型や展示、映像資料で学ぶことができました。また、嬬恋がほこる産品のキャベツについての展示もあり、これにはテレビ会議のメンバーが、これからの話題のテーマを〈キャベツでの食育〉にしようと考えていることから、大変よい教材となりました。

また、鎌原観音堂では、郷土資料館で学んだ噴火の傷跡を溶岩に埋まった石段や観音堂で目の当たりにしました。

浅間山の噴火について学ぶ

■学生の感想
・嬬恋村役場の久保さんと直接お話させて頂いたことにより、ゼミ活動においてより前進することが出来ました。具体的には、テレビ会議は今後どのくらい行うかなど、今後の予定について詳しくお話することができ、農業体験では、この話し合いから新たなイベント案を生み出すことが出来ました。
嬬恋郷土資料館においては、主に浅間山の噴火について学ぶことが出来ました。特に印象が残っているのは、ビデオで放映されていた、階段のある段まで上った人は生き残り、それより下だった人は死に至った、ということです。噴火というものを通じて自然の驚異を知り、また自分の小ささを見つめ直す良い機会となりました。
宿舎からの景色は非常に素敵で、浅間山の頂上からはもくもくと煙が出ている姿も見ることが出来ました。自然の活動を身近に感じると同時に、嬬恋村観光は可能性がある、と考えました。
・耕作地の整備・資料館の見学・役場の方との意見のすり合わせなどによって、嬬恋村の自然(キャベツ畑や川)や歴史の再確認ができるとともに、地域の問題点の再認識もできた。
広域連携支援プログラム【現代GP】の目的は地域活性化と学生の成長である。しかし、このプログラムも今年度で一区切りがつく。そして、一番嬬恋と関わりを持ってきた私たち4年生も来年卒業である。だが、地域活動(嬬恋村との連携)を終わらせはいけない。私たちが活動してきて課題にしていることは、継続的な地域活動である。これからは2、3年生が主役となり嬬恋と活動していってほしい。そういう意味で、今回の3学年合同により、2・3年生にとっては、嬬恋村との関係ができ、この合宿がきっかけになり嬬恋村の活性化をプログラムが終わっても目指していくことが期待できる。
実際、私たちはこの合宿で役場の方との会話や接し方、対応の仕方、そして今回の合宿計画段階における手順などを示す努力をした。また、そこから受け取れるだろうこの活動の重要性を感じとってもらいたいと思っていた。
このように我々の目指した地域活性化の意気込みを後輩に渡すことができた素晴らしい機会となったと思う。

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