明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」

Proj.5・8・9 南信州ブランド構築に向けた研究
中間報告会が行なわれました

12月20日、これまで視察調査研修やミーティングが行なわれてきた【南信州ブランド構築に向けた研究】の中間報告会が行われました。今回報告を行ったのは小川ゼミ2年生の3グループです。それぞれのグループは「流通班」・「PR班」・「農業法人班」と名のり、それぞれの角度から南信州ブランド構築へのアプローチを試みました。今回は、いつもお世話をしてくださっている飯田のNPOの方々に加えて、アドバイザーや小川ゼミのOBも参加し、学生の発表に講評を加えるなど、活発な報告会となりました。

■中間報告・講評

午前中は、それぞれのグループによる報告が行なわれ、それに対するNPOの方々やアドバイザー、小川ゼミOBによる講評もありました。
来年の春に飯田で行なわれる予定の「春フェス」に向けて、さまざまな提案がなされました。以下に報告の概要と講評の一部を抜粋します。

●流通班 概要
現状分析を整理して、SWOT分析を行なった結果、地元ならではの付加価値やブランドをつけての野菜のWeb販売を考えた。販売は、まずは長野県内での直販を行なう。中間業者をなくした安価で提供し、給食や食育などで利用してもらうなどする。そのことで認知度を上げて、さらに全国展開につなげる。また、病院のお見舞いにリンゴの差し入れ、リンゴ並木を恋愛スポットにするロマンス・アップル、大学・企業での無料サラダバーの設置などの案も考えた。
○講評 抜粋
学生らしい発想でとてもユニークだと思う。これからは、いい発想だけで終わらせないように、スキームを考えてみよう。

●PR班 概要
東京に住む人の飯田の野菜が食べたい、飯田の文化に触れたいというニーズを飯田ファン・タイプAとして東京でのイベント、飯田に行ってみたい、住んでみたいと考えている層を飯田ファンタイプBとして、飯田でのイベントを行なってのPR考えた。東京でのイベントは「料理コンテスト・世界人形劇フェスタ・『飯田の桜』写真展・親子向け料理教室」、飯田でのイベントは「飯田の魅力を感じてもらうツアー・ガーデニングのイベント・飯田映画祭」を考えた。
○講評 抜粋
個別のイベントのアイデア集の域から出るために、「ライフスタイルと飯田」のように、これから入れ物を作っていくとよいのではないだろうか。

●農業法人班 概要
環境的に持続可能な世界を構築して行くために、飯田から世界へライフスタイルを提案する、ということを目標に、飯田をエコビレッジにする、ということを考えた。健康で環境負荷の少ない協同的な生活が、世界でエコビレッジ運動として広がっているが、そこに飯田の要素を盛り込んだ。学び・自転車・遊休農地・合宿地・基金集め・温泉というそれぞれの要素に、スキーム・柱・ターゲット・システムなどをそれぞれに考えた。
○講評 抜粋
ハードからではなく、既存のものをつなげていくというソフトの面から考えていけば、出資や資金の面でもっとスムーズになるのではないだろうか。

まずは自己紹介から
アドバイザーにプレゼンテーションを行なう雰囲気で報告しました
講評をもらいます
■グループ別ディスカッション

午後は分科会として、グループ別のディスカッションが行なわれました。NPOの方々、アドバイザー、小川ゼミOBはそれぞれのグループに分かれて顧問を務めました。
ディスカッションでは、報告の反省や、これからの方向などが話し合われましたが、アドバイザーに来ていただいていることから、質問や具体策について教えていただくなどしました。たとえば、流通班では「ビジネスモデルの基本的な作り方を教えてください」とアドバイザーに質問し、ビジョン→ミッション→事業ドメイン→ビジネスモデルというピラミッドについて教わり、それにともなってPEST分析や3C・4Pなどの解説を受けていました。
また、南信州ブランド構築に向けたプロジェクトには、大友ゼミと水野ゼミのグループも参加していますが、今回報告は行わなかったものの中間報告会に訪れ、NPOの方に活動や研究の状況をお伝えしました。水野ゼミでは、12月13日に「水引講座」を行いましたが、NPOの方から「地域活性化の視点に加え、社会問題の解決も視点に加えて、取組をバージョンアップしてほしい」との依頼がありました。
最後に、今回の報告会を総括するとして、流通班は「土台がなく、提案だけだったので、各班で共有のものを具体化していこう」、PR班は「根本のコンセプトのもと各班が活動していこう」、農業法人班は「ハード面から考えてしまったので、ソフト面から具体的な提案を行なう」とまとめ「各班の土台を共有化して具体的な提案を作っていく」という共通の目的が見つかりました。
小川ゼミOBからは、「きょうは中間報告という位置づけでしたが、情報収集が主な目的となったので、次回の中間報告(開催予定:1月31日)に、前半から中間まではしっかりと固まっている報告をしてください」との次回予告があり、今回の中間報告を終えました。

グループディスカッションでは熱い議論がありました
ディスカッションを記録したホワイトボードがびっしりと書き込まれます
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