午前中は、それぞれのグループによる報告が行なわれ、それに対するNPOの方々やアドバイザー、小川ゼミOBによる講評もありました。
来年の春に飯田で行なわれる予定の「春フェス」に向けて、さまざまな提案がなされました。以下に報告の概要と講評の一部を抜粋します。
●流通班 概要
現状分析を整理して、SWOT分析を行なった結果、地元ならではの付加価値やブランドをつけての野菜のWeb販売を考えた。販売は、まずは長野県内での直販を行なう。中間業者をなくした安価で提供し、給食や食育などで利用してもらうなどする。そのことで認知度を上げて、さらに全国展開につなげる。また、病院のお見舞いにリンゴの差し入れ、リンゴ並木を恋愛スポットにするロマンス・アップル、大学・企業での無料サラダバーの設置などの案も考えた。
○講評 抜粋
学生らしい発想でとてもユニークだと思う。これからは、いい発想だけで終わらせないように、スキームを考えてみよう。
●PR班 概要
東京に住む人の飯田の野菜が食べたい、飯田の文化に触れたいというニーズを飯田ファン・タイプAとして東京でのイベント、飯田に行ってみたい、住んでみたいと考えている層を飯田ファンタイプBとして、飯田でのイベントを行なってのPR考えた。東京でのイベントは「料理コンテスト・世界人形劇フェスタ・『飯田の桜』写真展・親子向け料理教室」、飯田でのイベントは「飯田の魅力を感じてもらうツアー・ガーデニングのイベント・飯田映画祭」を考えた。
○講評 抜粋
個別のイベントのアイデア集の域から出るために、「ライフスタイルと飯田」のように、これから入れ物を作っていくとよいのではないだろうか。
●農業法人班 概要
環境的に持続可能な世界を構築して行くために、飯田から世界へライフスタイルを提案する、ということを目標に、飯田をエコビレッジにする、ということを考えた。健康で環境負荷の少ない協同的な生活が、世界でエコビレッジ運動として広がっているが、そこに飯田の要素を盛り込んだ。学び・自転車・遊休農地・合宿地・基金集め・温泉というそれぞれの要素に、スキーム・柱・ターゲット・システムなどをそれぞれに考えた。
○講評 抜粋
ハードからではなく、既存のものをつなげていくというソフトの面から考えていけば、出資や資金の面でもっとスムーズになるのではないだろうか。
|