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ブラジルと日本の学生がビデオカンファレンスで意見交換( 第2回ビデオカンファレンス実施)

商学部特別テーマ実践科目C「ラテンアメリカの開発支援とボランティア1」(担当:中林真理子教授、六浦吾朗特別招聘教授)の受講生15名が、2010年5月19日(水)に明治大学の海外協定校であるブラジル サンパウロ市の名門私立大学FAAP(Fundacao Armando Alvares Penteado http://www.faap.br/english/)と学生同士の英語によるビデオカンファレンスを行いました。

THE RELATIONSHIP BETWEEN BRAZIL AND JAPAN: PRESENT AND FUTURE

昨年に引き続き第2回目となった今年のFAAPとのビデオカンファレンスの統一テーマは
THE RELATIONSHIP BETWEEN BRAZIL AND JAPAN: PRESENT AND FUTURE。
4つのサブテーマ(culture, economy, sports, social life)を設定し、日本とブラジルの学生がそれぞれのテーマごとにチームを組み、相手方の国の同テーマの学生チームと事前に質問を交換し合った上でカンファレンスに臨みました。

当日の様子

FAAP側のコーディネータ

午後7時30分(ブラジルでは同日午前7時30分)を少し過ぎたところでFAAPからのアクセスがあり、カンファレンスが始まりました。
最初に、サンパウロ側からコーディネータのFAAPのHelio Michelini教授、Luiz Machado FAAP経済学部長、Georges Landau 同教授、さらにサンパウロ会場からカンファレンスに参加した六浦特別招聘教授から、東京側からコーディネーターの中林教授、さらに横井勝彦明治大学商学部長から簡単な挨拶を行いました。
引き続き四つのサブテーマそれぞれについて学生による質問趣旨の説明と質疑応答が始まりました。
慣れない英語に悪戦苦闘しながらも、日本とブラジルの学生が協力し合い、大きなトラブルもなくカンファレンスは進行していきました。

ブラジル学生の発言を注意深く聞き取る商学部生
2012年のサッカーワールドカップと2016年のオリンピックを控えたブラジルについて、日本の学生からは治安に関する質問、ブラジルの学生からは日本の過去の経験についての質問が出たり、日本側の受講生である中国からの留学生から北京オリンピックの経験に関するコメントが出たり、と時機のあった有意義な交流となりました。
またブラジル側から日本の学生にとっては思いもよらない質問が出たりと、エキサイティングな90分となりました。
このような素晴らしい異文化体験をした学生たちからミエ・ログ!にいろいろなコメントが寄せられています。
ミエ・ログ!で公開された受講生のコメントhttp://mieruka.meiji.jp/2010/support2010/blog/

ビデオカンファレンスの効果

日本の学生に質問するブラジルの学生

東京からサンパウロまでは直行便でも丸1日以上かかります。 時差は12時間で季節は正反対です。
これだけ違う環境に暮らす大学生同士がリアルタイムで会話できたことにより、異文化の存在を実感し理解し、これまでの固定観念を打ち破くきっかけになったようです。
このことは、本科目の学習目標である「ラテンアメリカにおける開発支援のあり方について考察する能力を形成する」うえで極めて重要なことです。
また、このカンファレンスが成立するまでにどれほど多くの人の協力があったかを実感し、感謝の気持ちをもったことは、カンファレンスの副次的効果と言えるでしょう。

国際交流のNEWスタイル

Skypeを活用しての通常授業の様子(5月12日)

本科目では、毎週の授業の中でもWEBカメラとスピーカーマイクを用意し、Skypeによる遠隔授業を実施しています。ワシントンD.C.在住の六浦特別招聘教授(今回は出張先のブラジルから参加)は、いつもはSkypeで授業に参加し、受講生に助言や指導をしています。

このたび第2回目のカンファレンスを実現できたことは、明治大学とFAAP、日本とブラジル、さらにはラテンアメリカ諸国との相互理解につながる活動を展開するためのネットワークのさらなる強化につながっています。
また、今回はメディア支援事務室の協力を得て昨年のSkypeではなく本格的な機材を使用することができ、技術的な問題もなく議論に集中することができました。このような内容的・技術的進化は、今後の明治大学における新しい形での国際交流の一つのモデルを確立させることにつながるのではないでしょうか。