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ブラジルと日本の学生がビデオカンファレンスで意見交換( 第3回ビデオカンファレンス実施)

商学部特別テーマ実践科目D「ラテンアメリカの開発支援とボランティア2」(担当:中林真理子教授、六浦吾朗特別招聘教授)の受講生8名が、2010年11月29日(月)に明治大学の海外協定校であるブラジル サンパウロ市の名門私立大学FAAP(Fundacao Armando Alvares Penteado http://www.faap.br/english/)と学生同士の英語によるビデオカンファレンスを行いました。

Cultural Difference

今回参加した明大生は第2回ビデオカンファレンス(2010年5月)を経験した学生たちです。このため準備段階から学生の意見を積極的に募り、学生のほとんどが指摘した「第2回ビデオカンファレンスでは『会話のキャッチボール』が十分にできなかった」という反省点を改善すべく、Cultural Differenceという統一テーマを設定し、会話が弾むカンファレンスを目指しました。そして明大生は2つのサブテーマ(Job Searching、Holiday)を設定し、パワーポイントを用いて自分たちの問題意識を説明し、質疑応答を行う、という形式をとりました。また、ブラジルからは事前に10項目の質問を受け、それぞれについて明大生が答えいう形式をとりました。

当日の様子

カンファレンスの様子

午後8時30分(ブラジルでは同日午前9時30分)を少し過ぎたところでFAAPからのアクセスがあり、カンファレンスが始まりました。
最初に、Job Searchingチームから、現在の大学生の就職活動の実態と問題点について、次にHolidayチームからは、日本の大学生が休日はサークルやアルバイトをして過ごしていることや、よく遊びに行く街やファッションなどの紹介をし、質疑応答を行いました。
いずれのテーマもブラジルの学生にとってはかなり新鮮だったようで、明大生のプレゼンテーションに聞き入っていました。また、質疑応答でのブラジルの学生の積極的な姿勢に、明大生は大いに触発されたようです。
ブラジルの学生からは「日本の大学生にとって海外留学は一般的か?」といった事前の質問に加え、「どこに留学するのが一般的か」といったように、当日になってさらに質問が加わり、議論の厚みが増しました。その他、「ビジネスウーマンをどう思うか」といった質問があり、明大生は力を合わせて回答しました。

ブラジル学生からの質問に耳をかたむける日本の学生

機材のトラブルで開始が遅れましたが、その分、日伯の担当教員による開会の挨拶を短縮し、ブラジルからの質問項目を絞りこむ、といった臨機応変な対応で、日伯の学生間での対話時間を確保しました。また、今回積み残した質問は、Facebookによる学生間の交流の中で今後の課題として取り扱っていくことにしました。
最後はFAAP経済学部教授で国際交流コーディネーターのGunther Rudzit教授、横井勝彦明大商学部長から講評、さらにブラジルでのビジネス経験豊富な商学部OB佐藤健氏(ORIX元専務執行役、ORIX JREIT Inc., President and Executive Direstor)から両国の学生に向けたコメントがありました。来年には第4回目カンファレンスを実施し再会することを誓い合い、盛会のうちに終了しました。

第3回ビデオカンファレンスを終えて

クリーンに映るFAAP大学の教室の様子

明大生たちのコミュニケーション能力は第2回ビデオカンファレンス時より確実に向上し、より深い交流ができたようです。3年生が中心だったため、ほとんどの学生が就職活動と平行してプレゼンテーションファイルの作成やリハーサルなどを行っており、非常に厳しい状況でしたが、受講生一丸となり乗り切ってくれました。だからこそ、みな大きな達成感を得られたようです。前回よりも少人数で、FAAP側もカンファレンスルームではなく普段授業で使用している教室を会場としたため、学生たちはリラックスしてカンファレンスに臨めたようです。
このような素晴らしい異文化体験をした学生たちからミエ・ログ!にいろいろなコメントが寄せられています。
ミエ・ログ!で公開された受講生のコメントhttp://mieruka.meiji.jp/2010/support2010/blog/

質疑応答に積極的なFAAP大学の学生

現在サンパウロは夏で、学生はカンファレンス翌週からは夏休みに入っています。また、サマータイム中で、日本との時差は前回ビデオカンファレンス時より1時間短い11時間でした。これだけ違う環境に暮らす日伯の学生たちですが、協力し合ってカンファレンスに取り組む姿勢に、異文化交流のさらなる発展の可能性を感じました。このことは、本科目の学習目標である「ラテンアメリカにおける開発支援のあり方について考察する能力を形成する」ことにつながる成果です。 第3回目のカンファレンスを実現できたことは、明治大学とFAAP、日本とブラジル、さらにはラテンアメリカ諸国との相互理解につながる活動を展開するためのネットワークをさらなる強化につながっています。また、今回もメディア支援事務室の協力を得て本格的な機材を使用でき、快適な交流ができました。このビデオカンファレンスが、明治大学における新しい形での国際交流の一つのモデルとして確立することを願っています。