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サンパウロ市長が本学を表敬訪問 特別講演会が開催されました

5月14日(木)昼休みに明治大学商学部主催「ブラジル サンパウロ市長 ジウベルト カサビ(Mr. Gilberto Kassab)氏 特別講演会」が開催されました。
当日は、500名以上収容の駿河台校舎リバティタワー1階リバティホールに立ち見が出るほどの盛況となりました。短時間でしたが学生たちは「ラテンアメリカ」を初体験することができました。

Growth Expectations and Challenges in the Economic Crisis【サンパウロ市の概況や昨今の経済危機について】

特別テーマ実践科目C「ラテンアメリカの開発支援とボランティア」(担当教員 中林真理子教授)では6月に受講生がサンパウロ市の大学生とビデオカンファレンスを行います。その準備でサンパウロ市とコンタクトをとり始めたことがきっかけで、サンパウロ市長の明治大学での講演会開催が実現しました。
ラテンアメリカから要人をお迎えするのは明治大学はじまって以来の名誉なことであり、明治大学が、サンパウロ市、ブラジル、さらにはラテンアメリカ諸国との新たな関係を築く第一歩となる記念すべき講演会となりました。


Growth Expectations and Challenges in the Economic Crisis【サンパウロ市の概況や昨今の経済危機について】と題した市長の講演では、最初にマクロ経済的な観点からサンパウロ市の概況を説明し、その後昨今の経済危機にサンパウロ市がどのように対処しているのかお話しいただきました。
カサビ市長はあらかじめ作成した原稿ではなく、ご自身の言葉でスピーチをしてくださいました。ポルトガル語の通訳を介してではありますが、市長の想いや政治家としての迫力のようなものを感じました。

今回カサビ市長は、連邦議会議員や市の局長をはじめ約40名の随行員とともに、5月11日から17日までの7日間訪日いたしました。サンパウロ市と姉妹都市締結40周年を迎える大阪市をはじめ、東京・京都・名古屋を訪問されました。そのような多忙なスケジュールをぬって明治大学でご講演くださいました。

ブラジル・サンパウロ市

ブラジルは昨年日系移民100周年を迎えました。サンパウロ市は人口約1100万人の南米最大の商業都市で、世界最大の日系社会を擁します。東京からサンパウロへは直行便はなく、片道30時間ほどかかります。日本との現在の時差は現在12時間、日本はこれから夏ですが、ブラジルはこれから冬です。このように、ブラジルは日本とは何もかもが正反対で非常に遠い国のようなイメージがありますが、実は日本との関係が非常に深い国です。
今回の講演会を通じて学生はそのことを実感し、異文化コミュニケーションのきっかけを掴んでくれたようです。

参加学生の感想(商学部4年 金麗眞(キム ヨウジン))

4年生になって、卒業する前に絶対備えておきたいと思ったことの一つが、広い視野です。それは、物事を理解する際、自分が持っている視野の広さが最も重要な判断基準になると思うからです。そのため始めたのが、ラテンアメリカやアフリカなど今まで自分がよく知らなかった地域の政治・経済・社会・文化の勉強です。特に、今度のジウベルト・カサビ市長の講演会では、サンパウロ市がどんな所なのか、力を入れている医療・教育・環境問題の取り組みはどうなっているのかなど、現在のブラジル・サンパウロ市を知るための良い勉強ができました。
これを始めにブラジルを含め、ラテンアメリカ諸国にもっと深い興味を持って勉強していきたいと思います。

また、写真に写っているサッカーボールは、講演会場で偶然にカサビ市長からもらったものです。サッカーの本場、ブラジルサンパウロからの貴重な記念品になりました。カサビ市長、本当にありがとうございました。