地球市民をめざす
−洞爺湖G8サミットNGOフォーラムと
世界の市民社会との連携− |
コーディネータ |
情コミ学部 小保内 弘子 |
駿河台 |
2単位 半期(前期) |
月曜日・4時限 1032教室 |
1 授業の概要・目的 |
2005年度から行ってきたこの講座では、NGOや専門家が活動している多様な現場から「地球の課題」解決に向けた取り組みを見てきた。この講義を通じ、「私たちは地球の課題を作り出す加害者だ」「私たち一人ひとりに何が出来るのか」が浮上し、政府や企業、国際機関等とともに問題解決の責任を担う主体としての市民社会の重要性がクローズアップされた。欧米に比して日本の市民社会はひ弱な存在であると言えよう。7月7日〜9日に北海道洞爺湖にてG8サミットが開催される。市民社会の声をG8サミットに反映させるため、昨年のサミット開催国ドイツの市民社会から引継ぎ、日本に「G8NGOフォーラム」が結成された。「G8NGOフォーラム」は、勢力的に世界の市社会と連携しながら、日本政府に提言するとともに、市民一人一人が「地球の課題」に責任を果たす社会作りを推進している。今年の「地球市民をめざす」は、8年に一度日本で開催されるサミットを通じ、「地球の課題」の解決に向けて、日本の市民社会が地球の課題解決の役割を担うきっかけを得られるのかについて考えたい。この講義は、多様な主体の連携による「地球の課題」を解決するという観点から、市民社会、政府、メディアの3つの部門において、洞爺湖サミットを第一線で支えている方々を講師に招き、それぞれの立場から講義をして頂く。7月のサミット開催まで、明治大学に洞爺湖サミットに向けた世界の動きがリアルタイムで繰り広げられるといっても過言ではない。「深刻さを増す地球の課題とは何か」「世界の多様な主体がどれほど真剣に動いているのか」「私たち一人一人は何をなすべきか」「日本の市民社会の役割とは何か」などの問題を、リアルタイムで展開する世界の動きの中で実感し、受講生一人一人が「66億人が生きる地球社会のために」答えを出していって欲しい。 |
2 日程・テーマ・担当者 |
第1回 |
講義の目的と概要 |
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第2回 |
日本のG8NGOフォーラムはどのようにして形成されたのか |
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第3回 |
教育分野MDGとG8の課題 |
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第4回 |
世界の貧困克服にとりくむ市民社会 |
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第5回 |
地球の課題 −人権・平和問題− |
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第6回 |
人権・平和問題とG8NGOフォーラム・市民社会との連携 |
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第7回 |
地球の課題 −地球環境問題− |
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第8回 |
持続可能な未来を創るサミットに向けて |
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第9回 |
アフリカの抱える問題と対処 |
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第10回 |
G8環境大臣会合の成果と市民社会の関わり |
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第11回 |
メディアからみた世界の環境と開発問題 |
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第12回 |
サミット・市民社会連帯のまたと無い機会 |
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第13回 |
洞爺湖サミットとメディア |
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3 履修上の注意点 |
@「地球の課題解決」を真剣に考える学生を求める。
A受講希望者が200名を超える場合は,抽選を行う。 |
4 教科書・参考書 |
新聞・テレビ等,多様なメディアから情報収集すること。 |
5 成績評価の方法 |
課題1 レポート提出を計2回課す。第1回レポートの課題は,第1回から第8回の講義を対象に,
また第2回レポートの課題は,第9回から第13回の講義を対象とするものである。
課題2 毎回出席をとる。 |
6 その他 |
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