明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP> Photo News

更新日:2007.5.2 バックナンバーへ
橋本聖子参議院議員が駿河台校舎リバティホールで
「スポーツを通じた地域づくりと人づくり」をテーマに講演
橋本聖子参議院議員

 4月27日、橋本聖子参議院議員を駿河台校舎リバティホールに迎え、「スポーツを通じた地域づくりと人づくり」をテーマに講演会が行われた。橋本議員は、五輪メダリストとしてスポーツ界全般の発展に尽力され、参議院文教科学委員会委員長や同環境委員会理事を歴任。本企画は、学生部主催による2007年度M-Naviプログラムの一環として、同議員の講演を通じて学生の啓発と交流を図ることを目的に開催されたもの。

 橋本議員は、東京五輪の開幕式5日前に生まれ、五輪の聖火に感動した父に「聖子」と命名され、「将来は五輪の選手にしたい」と考えた父親から、厳しいながらも強い愛情を受けて育てられたことを紹介。五輪には夏季・冬季を通じて7回出場し、1992年の冬季アルベールビル大会ではスピードスケート女子1500mで銅メダリストにまでなったが、小学校3年と高校3年のころには難病を患い、病気との闘いの中で生きることの素晴らしさを教わったと振り返った。「厳しいトレーニングができることが最大の喜びであり、とてもありがたいと思えた。自らの闘病経験によってわかった、生きることの素晴らしさをどう伝えていくかが私のライフワーク」と、逆境の中で自らを鍛え上げた経験をもとに、スポーツを通じた人格形成、人材育成の重要性と、地域スポーツの振興・福祉の充実の必要性などについて学生らに語りかけた。

 さらに同議員は、スポーツを愛し、目標に向かっていく人間力を培ったアスリートが、その人間力を発揮できる場を準備し、求められる地域・医療・福祉の現場に戻るという「人材の循環」を図ることが重要であると述べた。「明治大学では近い将来、スポーツ系の学部を開設する構想があると聞いているが、明治はスポーツについての理解が深く、スポーツを通じた人間形成という点で、私が目指すものと共通する部分があると思う」と、明治大学の将来的な取り組みについて、大きな期待を寄せた。

 橋本議員は目下、体力の低下が学力の低下にもつながるという考えのもと、子どもたちの体力向上を図る法案の議員立法化に向け、精力的に活動している。「スポーツマンであることを忘れず、政治の場でやれることをやっていきたい」と、現在取り組んでいる政治活動についても決意を述べた。橋本議員の貴重な経験に触れることができた学生らは、その言葉に熱心に耳を傾け、講演会は盛会裏に幕を閉じた。




© Meiji University,All rights reserved.