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更新日:2007.5.23 バックナンバーへ
マレーシアのアブドゥラ・アフマッド・バダウィ首相に
明治大学名誉博士の学位を贈呈
納谷廣美学長からアブドゥラ首相へ名誉博士号を贈呈
納谷廣美学長からアブドゥラ首相へ名誉博士の学位を贈呈
名誉博士学位贈呈式映像はこちら
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 明治大学は5月22日、駿河台校舎リバティタワー1階リバティホールにおいて、マレーシアのアブドゥラ・アフマッド・バダウィ首相に明治大学名誉博士の学位を贈呈しました。
顕彰の言葉を述べる納谷学長
顕彰の言葉を述べる納谷学長
お祝いの言葉を述べる長吉理事長
お祝いの言葉を述べる長吉理事長
 明大の名誉博士の学位は、「学問・芸術その他人類のため、顕著な貢献をした者」に贈られるもので、アブドゥラ氏は、2005年10月の申芳雄氏(大韓民国・国立忠北大学校総長)に続き22人目となります。
 アブドゥラ首相は、1978年から政治家としての活動を開始、首相府相(東方政策担当)、教育相、国防相、外務相などを歴任後、2003年首相に就任。日本とマレーシアとの友好関係の醸成に努められるなど、常に世界にも視線を向けており、国内外から傑出した政治家として高く評価されています。

 式典では、まず納谷廣美学長が顕彰の言葉として、アブドゥラ氏へ明大の名を冠した名誉博士の学位を贈呈できる喜びを表明し、これまでの功績や明大とマレーシア政府の交流関係について紹介。「今日、日本とマレーシアは、アジア圏の経済的・政治的結束の中心となる国家の役割を担う立場にあります。これを機に、当大学とマレーシアとの連帯がいっそう強化され、またそのことを通して、日本とマレーシアの相互理解と親善が、促進されることを祈念します」と述べました。
 続いて、納谷学長から名誉博士学位記と学位章(メダル)が、長吉泉理事長から記念品が贈られた後、アブドゥラ首相が受章の挨拶および記念講演を行いました。

固い握手を交わすアブドゥラ首相と納谷学長 受章の挨拶と講演に立つアブドゥラ首相
納谷学長からアブドゥラ首相へ学位章が贈られる 固い握手を交わすアブドゥラ首相と納谷学長 受章の挨拶と講演に立つアブドゥラ首相

 アブドゥラ首相は、今回の博士号贈呈を「私個人に対する授与というよりもマレーシア国全体に対するもの」として感謝し、「このことがきっかけに両国の絆が深まることを期待します」と挨拶。
 80年代に「ルックイースト政策」の担当者だったアブドラ首相は、当時からマレーシアの若者が日本でスキルアップをすることを切望。それが現実のものとなり、日本で学んだ多くの若者が今、マレーシアの有能な市民として公共・民間に関わらず様々な分野で活躍している。ルックイースト政策に理解を示し、マレーシアの若者に門戸を広く開放してきた明治大学に対し深い感謝の意を述べました。
 講演では、現代の世界平和をおびやかす様々な紛争は、宗教的価値観の不理解が要因になっているものとして、相互理解の重要性を説きました。また、自身が推進している「穏健イスラム主義」は、宗教を生き方としてとらえ、平和を愛することを国内外に提唱していることに触れました。さらに、宗教的に中立的な立場にあり、国連でも重要な役割を担う日本に対しても、さらに大きな役割をと期待を寄せて話を結び、盛大な拍手とともに式典は幕を閉じました。

超満員のリバティホールで記念講演を行うアブドゥラ首相

【本学とマレーシア政府の交流関係】
 マレーシア政府派遣留学生の明治大学への受け入れは、同国政府の要請により、1984年に商学部で受け入れたことに始まります。その後、毎年受け入れを重ね、2007年度には12名が在籍しています。また、2004年度からは、マレーシア公務員の行政・政策能力向上を目的とした同国政府派遣プログラムにより、毎年4〜5名の政府公務員を大学院政治経済学研究科及びガバナンス研究科に受け入れているほか、1995年から、同年の先進工業国化に向けた人材育成政策の一環であるツイニング・プログラムにより、工学系分野の学生を理工学部で受け入れています。これらは、当大学が日本を代表する優れた高等教育機関として、マレーシア政府から信頼されていることの表れです。
 なお、2003年に、わが国外務省より「マレーシア日本国際工科大学」設立構想が明らかにされました。これは日本・マレーシア両政府間の合意に基づき、日本型の理工科系大学をマレーシアに設立しようとするものです。明治大学は、、この構想を推進する日本側大学連合に参加し、2009年の開学に向け協力しています。


マレーシア工科大学と大学間協力協定を締結
 明治大学とマレーシア工科大学の大学間協力協定(学生交流覚書)締結の調印式が5月22日、リバティタワー23階の貴賓室で行われました。
 調印式はアブドゥラ・マレーシア首相への明大名誉博士学位贈呈式後に行われ、首相立会いのもと納谷廣美学長とマレーシア工科大学のモハマド・ズルキフリ・ビン・モハマド・ガザリ学長が大学間協力協定書に署名しました(協定期間は5カ年)。同大学とは2004年9月に大学間協力協定を結んでおり、理工学部を中心に研究者の交流が行われてきましたが、今後は両校の学生にも交流の幅を広げることになります。
 マレーシア工科大学はマレーシアにある19の大学のひとつで、1900年代初頭に創立された自然科学系に優れた国立の総合大学。総学生数は3万人を超え、本拠地のジョホールバルのほかに、クアラルンプール、パハンにキャンパスがあります。
大学間交流協定締結式映像はこちら
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