《4期》
ごあいさつ / 会期 / 樹村みのりプロフィール / テーマについて / 謝辞
◆壁面展示①
【テーマ:少女・女性】
W-01
わたしたちの始まり トビラ
展示品初出:別冊少女コミック 1975年9月号
《コメント》
主人公の少女、阿草(あそう)久子はバスの中での一瞬の邂逅(かいこう)をきっかけに中学生時代に淡く思いを寄せていた少年、佐藤のことを思い返す。
冒頭の詩「十五歳のわたし」、「あ 異性の わたしが 在る」など、印象的な言葉が随所に登場する。シリーズ「光へ向かう風・海へ向かう流れ」その1。
W-02
カッコーの娘たち 単行本カバー
展示品初出:講談社 1979年3月15日
W-03
ジョーン・Bの夏 トビラ
展示品初出:プチフラワー 1980年夏の号(9月1日)
W-04
海辺のカイン 単行本カバー
展示品初出:講談社 1981年5月15日
作品データ:月刊ミミ 1980年6、8、11 月号、1981年1、3月号
《解説》
ファッションデザイナーの佐野はある日近所の公園でボーイッシュな雰囲気の女性、森展子(のりこ)と知りあう。 親しくなるにつれ展子は自身の生い立ちや家族関係の悩みを佐野に打ち明けるようになる。その結果ふたりに訪れた変化とは………。
女性どうしの関係、母との葛藤といった、重要なテーマが前面に押し出された作品。このテーマは「母親の娘たち」(1984年)などに引き継がれていく。
W-05
歪(ゆが)んだ鏡 単行本カバー
展示品初出:秋田書店 1983年10月10日
《コメント》
窓の外には自由でのびのびとした風景が広がっているのに、窓を閉め、しっかりと鍵をかけて・・・というのも、青春の一つの形ではないかと思います。
W-06
水子の祭り トビラ
展示品初出:プチフラワー 1982年11月号
《解説》
山の中の病院に依頼されて、壁画を描くため向かった野沢伸子は山中で迷っているところを医師の長谷川に拾われる。伸子は病院での長谷川との対話の中で自身の失恋や父との関係を思い返すことになる。
展示のイラストは印刷ではみえにくい髪の描線の迫力が伝わる一枚。
W-07
母親の娘たち(第3回) トビラ
展示品初出:ボニータイブ 1984年5月号 / 作品データ:ボニータイブ 1984年1、2月号、5~8月号
W-08
You've Got A Friend -ユーヴ ゴット ア フレンド- トビラ
展示品初出:ベルローゼ 1994年6月号
《コメント》
3回連載シリーズものの一作でした。それぞれのタイトルは「And I Love Her」、「The Rose」、「You've Got A Friend」と、全て英語の歌のタイトルでした。
《解説》
フリーターのイズ(北山泉)と公務員の川島さん(川島あゆみ)は、近所のスナックのパーティで知りあう。ひとり暮らしの二人は親しくつきあい始めるようになるが、イズが川島さんを好きになり告白してから、関係がギクシャクしていくようになる。
女性どうしの友情と恋愛のあいだの時間を描いた作品。
展示のイラストはシリーズ3作目のトビラ用カラーイラスト。ちなみにシリーズ1作目と2作目の初出は以下。「And I Love Her -アンド アイ ラブ ハー-」(ローザ1993年6月号)、「The Rose」(ベルローゼ1994年3月号)。
◆壁面・ケース展示
No.01~32
※3期壁面・ケース展示No.01~32と同じ
◆壁面展示②
【樹村家の猫たち】
2016年の「うちの猫は世界一 ♥」展用に描いたイラストより、1会期につき2点ずつ展示。コメントは基本的に翌 2017年にまとめられたイラスト冊子『うちの猫は世界一♥』より抜粋し、多少補足している。
BW-01
トラとクロ
展示品初出:「うちの猫は世界一♥」展 2016年
《コメント》
うちでは初めての室内猫、がちゃこと同時期に、庭に外猫もいました。気の強いトラとおっとりしたクロ。良いコンビでした。
冬、陽あたりの良い場所でゆったりくつろぐ2匹を見るのが好きでした。…そしてまた誰もいなくなって…もうこれで猫を飼うのは、おしまいにしようと考えていましたが…。
BW-02
福太(ふくた)
展示品初出:「うちの猫は世界一♥」展 2016年
《コメント》
がちゃこを見送って11か月後、近くのサッカー競技場の駐車場で捨てられていた猫を拾いました。家に来た当初は泣き声もかすれるほどションボリしていましたが、程なく本領発揮。やんちゃで甘えん坊。バスタブに3度落ち、球根をいっぱい植え込んだプランターを3度ひっくり返しました。
熱血福太重戦車(タンク)、現在驀進(ばくしん)中です。
◆中央・覗き込みケース展示
T-01~14
※3期中央・覗き込みケース展示T-01~14と同じ