アーカイブ 矢口高雄展 夢を見て 描き続けて

《4期》



ごあいさつ / 会期 / 矢口高雄プロフィール / 矢口高雄略年譜

※1期「ごあいさつ・会期・矢口高雄プロフィール・矢口高雄略年譜」と同じ




《4期》ギャラリーコーナー

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山吹の咲く渓(たに)

矢口高雄オリジナルカレンダー2002年5月用/ 2001年後半

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ホタル

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イチョウ散る

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ユキシロヤマメ

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釣りキチ三平

第10章 有明海のムツゴロウ
週刊少年マガジン(講談社)1977年11月20日(47)号

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釣りキチ三平

第10章 有明海のムツゴロウ
週刊少年マガジン(講談社)1977年11月27日(48)号

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釣りキチ三平

最終章 釣りキチ同盟
週刊少年マガジン(講談社)1983年1月1・5日(1・2)合併号

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釣りキチ三平
雨沼の鱗剥ぎ

2012年頃(未完)




◆壁ケース展示



《4期》ふるさと

 矢口の作品背景に一貫してある「ふるさと」のイメージ。最終章となる4期では、まず、この「ふるさと」が明確に主題とされた代表的作品を紹介します。「おらが村」の舞台は、冬が訪れればしんしんと雪が降り積もる奥羽山脈のふもと。世話役の一家を中心に、冬から春にかけての農村の悲喜こもごもを描いた物語です。「生れ育った村(秋田県)をモデルとした『昭和30 年代』のドラマである」※と作家自身が語るように、彼の心に残る原風景を投影した作品ですが、登場人物たちが口にするセリフにこそリアルな重みを感じさせます。

 高度経済成長により歪みを内包しつつも急速に発展した都会と、ゆったりとした時間の中にあるが、さまざまなことが雪と寒さに絶たれ不便な農村。都会から帰ってきた三男は「ふるさとの姿や人は変わらないで欲しい」と望むが、農家として生きる長男は「それは都会の人間の感傷」と切り捨てる。矢口が描く美しい農村や自然の姿は、私たちに郷愁と一種の憧れを感じさせますが、しかし「そこ」には厳しさと苦悩、悲哀もあるのだと静かに語りかけるのです。

 続く「ふるさと」「新・おらが村」は、都会から農村に移り住んだ一家が主人公。地域のアイデンティティを大事にしながら、新しい道具や斬新なアイディアを取り入れて少しずつ変化していく村の様子が描かれます。「おらが村」から発展して、ふるさとの未来を見据えた現代的な物語と言えます。

 マンガ家を夢見て、その夢を果たすために故郷を離れた矢口高雄は、しかしその画業において「ふるさと」とともにあり続けました。そして現在、彼が残した作品は、そのほとんどが故郷の横手市増田まんが美術館に収蔵されています。この先の未来も、矢口の作品はふるさとと強く結びついて、愛され続けていくでしょう。

※『おらが村』(山と渓谷社・ヤマケイ文庫、2019 年)あとがきより。


No.01
おらが村

 奥羽山脈の片隅、一年の半分は雪に閉ざされてしまう豪雪地帯の辺鄙(へんぴ)な土地。そこは「おらが村」。小さな寒村を舞台に、農家とその家族の生活をリアルに描いた作品。
 春から秋にかけて休みなく農業に追われ、冬は出稼ぎに行く。日本の原風景を美化するだけでなく、都会との格差や農家に嫁が来ないという現実的な問題も扱い、発表当時反響を呼んだ。


《作品情報》
おらが村
連載期間:週刊漫画アクション(双葉社)1973年11月15日号~1975年4月3日号

《展示品》
おらが村 囲炉裏(いろり)の章④
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月10・17日合併特大号





No.02

 原画を鑑賞する際のたのしみのひとつに、雑誌や単行本には印刷されないマンガ制作の痕跡を探すことがある。「おらが村」の原稿には、枠外に写植(セリフなどを印刷したもの)への指示が残っているが、これはキャラクターが話す方言を正しく表現するための注釈だろう。


《展示品》
おらが村 囲炉裏の章④
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月10・17日合併特大号





No.03

《展示品》
おらが村 囲炉裏の章④
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月10・17日合併特大号





No.04

《展示品》
おらが村 囲炉裏の章④
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月10・17日合併特大号





No.05

《展示品》
おらが村 囲炉裏の章⑤
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月31日号





No.06

《展示品》
おらが村 囲炉裏の章⑤
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月31日号





No.07

《展示品》
おらが村 囲炉裏の章⑤
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月31日号





No.08

《展示品》
おらが村 囲炉裏の章⑤
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1974年1月31日号





No.09
ふるさと
《あらすじ》

 東京で暮らしていた一家三人が、父親の生まれ故郷に引っ越すことになった。まだ幼い太平とミズナは、最初は田舎の暮らしに戸惑うこともあったが、様々な人と出会い、田舎ならではの行事や文化を経験し、たくましく成長していく。


 懐かしい田舎の風景や消えゆく習慣が丁寧に描かれており、矢口にとっての「ふるさと」の情景を数多く見ることができる作品。


《作品情報》
ふるさと
連載期間:週刊漫画アクション(双葉社)1983年7月14日号~1985年9月25日号

《展示品》
ふるさと 金縷梅の章① 干し餅の作り方
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1984年2月22日号





No.10

《展示品》
ふるさと 金縷梅の章① 干し餅の作り方
原画初出:
週刊漫画アクション(双葉社)
1984年2月22日号





No.11
新・おらが村

 その昔、田植えや稲刈りは、近所の人や家族、親類など、大勢の人の協力のもと行われる一大行事であり、その最小単位は「家族」だった。「新・おらが村」には、そんな家族の強い結びつきが描かれている。また、消滅したと思われていた伝統野菜の栽培に奮闘する人々の姿や、農薬の空中散布にまつわる環境汚染問題など、農業にスポットを当てたストーリーも多い。「おらが村」、「ふるさと」の続編とも言える作品。


《作品情報》
新・おらが村
連載期間:
地上(家の光協会)
1988年1月号~1992年4月号

《展示品》
新・おらが村 第1話 痩せ馬
原画初出:
地上(家の光協会)
1988年1月号





No.12

《展示品》
新・おらが村 第1話 痩せ馬
原画初出:
地上(家の光協会)
1988年1月号





No.13

《展示品》
新・おらが村 第12話 おふくろの味
原画初出:
地上(家の光協会)
1989年3月号





No.14

《展示品》
新・おらが村 第12話 おふくろの味
原画初出:
地上(家の光協会)
1989年3月号





No.15

《展示品》
新・おらが村 第12話 おふくろの味
原画初出:
地上(家の光協会)
1989年3月号





No.16

《展示品》
新・おらが村 第12話 おふくろの味
原画初出:
地上(家の光協会)
1989年3月号








釣りマンガの金字塔 釣りキチ三平

1期解説と同じ



No.17~21
3期No.17~21と同じ



No.22

《展示品》
釣りキチ三平 講談社コミックス 52巻カバー
原画初出:
講談社
1981年8月20日







No.23~32
3期No.23~32と同じ




◆中央・覗き込みケース展示




T-1~Tー3
1期T-1~Tー3と同じ



T-4
廃屋の月




◆映像展示

1期「◆映像展示」と同じ




◆カウンター横・ケース展示

1期「◆カウンター横・ケース展示」と同じ