明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
明治大学現代GPニュース 第5号 平成18年4月7日

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熊澤運営委員(プロジェクト6責任者) 挨拶
 桜の花も満開をむかえ、いよいよ新年度がスタートしました。プロジェクト6の空き店舗事業も、昨年度末にようやく賃貸契約を済ませ、これから開店にむけて本格的な内装の改修にとりかかるところです。三浦市との提携も順調にすすみ、どんな店にするのか、学生たちのフレッシュな感性をもとに神田に爽やかな風を吹かせたいと思っています。その他のプロジェクトも、新年度からは新たな協力者を得て、次々と見事な花を咲かせていくことを期待しています。

プロジェクト6 「 空き店舗事業によるマーケティング教育の実践」 (担当:商学部助教授 熊澤喜章 )

【 日時・場所 】
3月17日/
神奈川県三浦市
三浦海岸駅周辺
県立三崎高校跡地
初声
和田長浜海岸
岩堂山
宮川公園
城ヶ島
三崎下町
3月18日/
三崎魚市場産直センター
「うらり 」
商学部熊澤ゼミが、5月より神田でスタートする「三浦市の連携による空き店舗事業」の事前調査のために神奈川県三浦市を訪れました。
一日目は、宮川公園、三浦海岸、三崎高校、城ヶ島を見て回り、二日目は、三崎魚市場見学の後、三浦物産試食会や地域の方々との懇談会、意見交換会が行われました。その中で学生からは、「情報の受発信がこの事業の役割になるのではないか。」「タイムリーな情報のやり取りを行いたい。」等の意見が聞かれました。
調査日の三浦市は快晴で潮風が心地よく、大きな富士山がくっきり見えました。今後はこの風光明媚で、気候も人の心も暖かい三浦市の地元物産品や田舎暮らし・農業体験を提案やPRし、三浦市と学生とが一体となり神田での店づくりを行っていく予定です。
  風車

■連携自治体 三浦市営業開発課職員 石川さんより一言 (石川さんは5月より学生と共に空き店舗事業に取り組まれます。)
 先日のエクスカーションツアーでは、地域資源学習や特産品試食会を通じて地元の人々と顔合わせを行いました。この交流を通じて、プロジェクトの種子を得たのではないでしょうか。今後、コミュニケーションを通じて芽を育て、ビジネスパートナーとして、この芽を大切に成長させていくこととなるでしょう。 明治大学商学部の学生諸君が“三浦市”をいかにプロモーションしていくか注目を集めています。このプロジェクトは、動き出したばかりです。皆さんのアイデアとやる気により大きく成果を上げることが出来るのではないでしょうか。地域連携や自治体営業など新しい試みに期待しましょう。

漬け丼
参加者・協力者
三浦市経営政策室 石川さん、営業開発課 若澤さん、市職員の方々三浦市長、助役 
三浦市民・企業家の方々 熊澤喜章ゼミナール 

プロジェクト3  千代田区=近隣区連携「防災協力下での交通確保に関する研究」(担当:商学部教授 中村実男、商学部助教授 中林真理子 )
【 日時・場所 】
3月24日、25日/
(社)日本損害保険協会
プロジェクト3がついに本格稼動です。千代田区との「大規模災害時における協力体制に関する基本協定」におけるボランティアの具体的活動について研究を始める第一歩として、中村ゼミと中林ゼミの学生7名が(社)日本損害保険協会主催の「ぼうさい探検隊リーダー養成講座」に参加し、ボランティア活動を2日間にわたり体験しました。24日には、大規模災害の現状と防災についての基礎知識、ぼうさい探検隊の概要ついてのレクチャーを受けました。25日には「ぼうさい探検隊」のリーダーとして小学生17名とを地域を探索し、マップ作るなどボランティア活動を実践しました。参加者それぞれが新たな発見を実感しました。

  ぼうさいボランティア


【 協力者
・参加者 】
(社)日本損害保険協会
中村ゼミ生と中林ゼミ生7名

【 参加学生の感想 (商学部3年 池田澄江) 】
 子供たちとの街歩きは、我々大学生にとっても非常に勉強になるものでした。子供たちに街中の消火栓や防火水槽等の設備について説明する際には、それらを「何のために、どのように使うのか」を改めて考えさせられたし、実際の備蓄倉庫の見学や、防災に深く関わっている方からのお話を聞くこともできました。備蓄倉庫に用意されているいくつかの物資には昭和○○年(用意された日の日付)と、私が生まれた年よりも前の日付が記載されていて、ずいぶん前から防災へのしっかりとした取り組みがあることを知りました。私たちはそのしっかりとした基盤を生かして、災害時千代田区が抱える問題点を軽減するためには何ができるのか、を研究で明らかにしていきたいと思いました。


【 中林先生より一言 】
 参加前は消極的だった学生が、プログラムが進行する中で徐々に積極的になっていくのが良くわかりました。小学生とすっかり打ち解け、学生たちは楽しみながら災害関係のボランティア活動の趣旨を理解してくれたようです。プロジェクト3が2006年度の目標の一つとして考える「防災教育のボランティア活動を通じて、教育力とコミュニケーション能力を育てること」につながる成果だったと思います。 今回の講座を通して、防災・地域防災・ボランティアといったさまざまな分野の専門家の方々との交流の機会を持ち、防災に関する知識とネットワークを広げることができました。そして同時に、大学における防災教育や災害対応活動に対する周囲の期待の大きさを実感しました。


プロジェクト8 千代田区=近隣区連携「NPOシンポジウム」 (担当:商学部教授 水野勝之)                   

【 日時・場所 】
3月5日/明治大学


3月7日/浦安
ウェーブ新浦安101

 



明治大学にて、シンポジウム「明治大学から発信する新しいNPOとは」が開催されました。今後NPOが、地域のコミュニティーにおいてより活躍して行くためにはどうあるべきかを探り、また今後の新しいNPOの姿を創っていく、その試みの一環としてのシンポジウムでした。水野ゼミは、浦安NPOマップ作成の動機、NPO法人の現状分析と問題点についての報告と、計量経済学的観点からみた分析結果を発表しました。

3月7日、「ネットワークを広げよう!浦安NPOシンポジウム−人づくり街づくり報告会−」では、NPOマップに掲載中のNPO法人14団体や一般の浦安市民等が集まりました。各NPO団体や水野ゼミの活動の報告は、浦安市内では初めての試みということもあり、会場内は活気に満ちていました。シンポジウム終了後にも、早速参加者達はNPOマップを手に住所や連絡先の確認など情報交換をしていました。
NPOシンポジウム 明治大学
NPOシンポジウム 浦安

【 水野先生から一言 】
 5日と7日のシンポジウムに2回出席しました。NPOマップの力のすごさは、NPOの紹介ということにとどまらず、連携を作り出したことです。5日のシンポジウムでは経営学部の塚本先生が講演され、パネルディスカッションのコーディネータをしてくださいました。学部を超えての連携です。また、7日のシンポジウムでは浦安中のNPO法人がほとんど集まり、一堂に会した中で互いの話を初めて聞きました。これはネットワークの始まりです。大学生が接着剤になり、次々に連携が生まれてきました。NPOマップの大きな成果です。
参加者・協力者
経営学部教授 塚本一郎、千葉県NPO活動推進課企画法人室主幹 中村さん、新しい学校づくりをめざすを‘おーぷん・どあ’プロジェクト理事長 山田さん、タオ・フレンズ理事長 川村さん、他浦安NPO法人、NPO法人コミュニティプロジェクトコンソーシアム(水野勝之ゼミナール) 等

プロジェクト8 「民家再生事業(仮称)」 (担当:商学部教授 水野勝之)                                 
【 日時・場所 】
3月8日、9日/
群馬県嬬恋村
水野勝之ゼミナールは嬬恋村との広域連携事業の一環として始まる群馬県の嬬恋村の「民家再生事業(仮称)」の見学調査を行いました。今回予定地の古い民家、田畑を見学し、合わせて、嬬恋村郷土資料館、種苗管理センター嬬恋農場、などにも行きお話しを伺いました。今後は、古い民家を改築、畑を借りて野菜を生産する等の活動を行いながら地域づくりを考えていきます。 古民家
【 参加者・協力者 】
嬬恋村役場 橋詰さん
水野勝之ゼミナール生
 

【 水野ゼミ学生から一言 】
この事業はわたしたちが主体になって行うものであるが、東京と群馬県では物理的な距離がある。この活動は嬬恋村の人々の助けと協力がなければ成功させることはできないであろうと今回の見学で痛感させられた。また、再生させる家をじかに見ることはもちろん、どのように嬬恋村とコミュニケーションをとるべきであるのか考えさせられた。まだ、詳しい内容は決まっていないが、今回実際に現地を見て話を伺うことができ、想像力も膨らみ、これから本格的に活動する良い足掛かりになった。モノを大事にしようとする現代社会の風潮に伴い、十分に人々の関心を集めて村の活性化に繋がると考えられる。

プロジェクト10 「インターンシップ研究成果の地域への還元」 (担当:商学部教授 山下洋史)                  
【 日時・場所 】
3月13日/明治大学
現代GP/学術フロンティア/科研費インターンシップ研究 合同シンポジウムで「商学部の新たな研究・教育をめざして−SCMとECM、そして支援とインターンシップ−」が3月13日、明治大学にて開催されました。 シンポジウムでは、学内のみならず、学外からも多数の参加者が集まり、発表者とフロアの間で活発な議論が繰り広げられました。参加者からは、インターンシップの学習効果と社会的位置づけを「研究」としてこれほど多面的に、しかもそれを学部生が分析したことは意義深いとの感想を頂きました。また、来年度も同様のシンポジウムをぜひ開催してほしいという要望が出されました。
  インターンシップシンポジウム

【 山下先生から一言 】
 今回のシンポジウムには、本学の学生・教職員のみならず、大学院生、他大学の多くの教職員や高校の教職員、そして企業の方々が全国各地から参加した。このことが、まさしく当該GPの「広域連携支援」であり、「エデュケーションチェーン・マネジメント」(ECM)を表しているであろう。インターンシップという研究テーマを通じた、学生と研究者・実務家のコラボレーションが図られたのである。  今回のシンポジウムにおいて発表した学部生の研究は、日経BP賞や商学部奨学論文入選の受賞論文、また学会の全国大会発表研究を含んでおり、一般的な学部生の研究水準を超えるものであった。そのため、発表者(学部生)と多くの研究者との活発な議論が繰り広げられた。これにより、さらなる研究の発展の方向性が示唆されると同時に、今回のシンポジウムに参加した他の学部生たちの研究に対する動機づけになったようであった。  今後も、こうした現代GPのシンポジウムを定期的に行い、学部生の研究意欲の高揚、および学部生と研究者・実務家とのコラボレーションを図ることにより、学部生の研究活動を通じた、広い範囲での地域貢献をめざしていきたい。

参加者・協力者
明治大学大学生、大学院生、教職員、他大学教職員、高等学校教員、大学教育事業関係者、人材教育コンサルティング関係者 総勢110人
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