明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
明治大学現代GPニュース第12号 平成19年9月1日発行


PDFPDF版


神田夏フェス’07に参加しました

8月31日〜9月1日、神田旧今川中学校跡地にて「神田夏フェス'07」が開催されました。これは神田駅東連合会の主催により神田駅東連合青年部、各町会婦人会、ふれあい通り商店街、神田東口一番商店街、神田駅前商店会等が協力参加し毎年夏に行うイベントです。
このイベントは、東京都の「地域の底力再生事業」に位置付けられており、本事業を通じて昼間人口層と定住者の交流を促進するなど次世代型持続可能な地域づくり促進事業(平成19年度)のキックオフとしてスタートしました。商学部の広域連携支援プログラム【現代GP】から多くの学生がこのイベントに企画・実行スタッフとして本格的に参加しました。
8月31日は、proj.6の神田の空き店舗事業に携わる学生が屋台を出店したほか、メインイベントとして開催されていたアマチュアバンドのライブには、教職員や学生らも参加し演奏を披露しました。音楽に合わせて地元の方々と踊る学生もおり、ステージを囲む多くの聴衆と活気溢れる夜になりました。
9月1日は、持続可能な地域づくりの担い手である若年層家族を対象に、学生手作りの学習プログラムが実施されました。これは子どもたちに神田の素晴らしさと伝統を受け継いでもらうこと、日頃からの地域の輪をつくっておくことで、災害時に効率的な協力体制が築けることを目的として、『身近なものを考え直そう〜食・環境・歴史〜』をテーマとしました。
2日間のイベントを通じて約2,000人の集客があり、神田住民からは、明治大学の学生がたくさん参加してくれることで、イベントがより盛り上がったという声が聞かれると同時に、今後の明大生の積極的な地域活動への参画へ期待の声があがっていました。

若林先生を囲んでのビートルズバンドに熱狂!観客もノリノリです!なごみま鮮果店長・石川さんも熱唱!踊る観客も!

■学生より一言
■神田の子ども・神田の町に何が残せたか? ■商学部3年 藤井啓介(水野ゼミ)
今回の企画は、「ふれあい神田市場」と「なごみま鮮果」がこれまでに作り上げてきた土地での信用がなければ参加自体も協力も難しかっただろう。イベントに参加し一緒に苦労し盛り上げようとする意識それ自体が今回関わることになった地域の人たちの信用を得、今後の神田駅周辺での活動において積極的な協力が得られるのではないかと思う。
イベントに参加していくことで地域の人々とかかわり、活性化がもたらせるのでないかと感じる部分も多かった。普段はあまり神田近辺で子どもを見ることが出来ない。しかしいざイベントがあるとなると周辺の人だけでなく、少し離れた地域からも人がやってくる。地域活性化を目標としていくうえで周辺地域から人が駆けつけてくるような魅力的なイベントをしなければならない。
地域活性化を目標に掲げていたことで、他学部からも参加してもらうことが出来たのも大きい。今回の企画を全面的にアピールし、学部の壁をなくし多くの参加者を募ることで、より多くの視点から地域活性について考えていきたい。
■一からの企画 ■商学部3年 永縄清香(大友ゼミ)
神田の去年のお祭りでは、「なごみま鮮果」として三浦市の市役所の方たちの指導を仰ぎ、 優勝はしたものの、自分たちが一から実行しているという実感が持てず終わりました。今年は学生が一から企画しているということで、去年とはまた違う神田祭りが見られたような気がしました。
企画や準備など一番大変なところを手伝えず、当日だけしか参加できなかったのが申し訳なかったけれど、去年と違って自分達が企画しているので、みんなが楽しみながら運営できていた点が本当 によかったと思います。
神田の子供達はほんとうに素直でいい子たちばかりでした。これからもまた、GPOCとしての活動があればできるだけ協力していきたいと思いました。もっともっと神田の人たちと町を盛り上げられるような企画を考えていけたら素敵だなぁと思います。
これからは、GPOCとして、なにか目標を決めてみんながそれぞれの担当 について役割を果たしていけるような組織を作って運営していったら もっと活発になっていくのではないかと思います。 またGPOCがいろんなゼミをつなぐ架け橋的存在になればと思います。

嬬恋の屋台も評判です!
まぐろステーキが大好評!

神田夏フェス’07でのプロジェクトの活動

Proj.3 防災協力下での交通確保に関する研究
9月1日はGPOC※が「神田歴史クイズを解いて犯人を見つけろ!!」というゲームを行いました。クイズを解くことで神田について学べるのです。クループになった子どもたちに問題(3題)を渡し、正解すれば犯人の手がかりに結びつくヒントを与え、犯人を捜してもらうというものでした。
参加してくれたのは子ども大人合わせて約100名(59グループ)。子どもが大人と協力して問題を解くという<協力>によって、<地域の輪>を育てることを目的としました。「学生が企画してくれた今回のイベントは面白くて、とっても盛り上がります」という声を何人かの方にいただきました。
※GPOC=Good Practice Organization of Chain
は地域活性化に興味のある学生が積極的に意見交換をし、地域活性化の活動を広く世間に伝えていくことを目的とした学生組織です。

ゲームが人気!

Proj.6 空き店舗事業によるマーケティング教育の実践
8月31日、若林ゼミ・水野ゼミが屋台出店をしました。
商学部のゼミと地方自治体が提携し運営するアンテナショップが、神田地域に2店舗あり、千代田区神田地域を振興させることを目的として店舗を運営しており、積極的に地域活動に参画しています。
今回の夏フェスでは神奈川県三浦市と提携して「なごみま鮮果」を運営する若林ゼミが「ビーチサイド・イケメンズバー」を出店し、三浦市の物産のマグロステーキやおつまみを販売しました。群馬県嬬恋村と提携して「ふれあい神田市場」を運営する水野ゼミナールは、嬬恋村産の焼きトウモロコシの他、ロールキャベツ、野菜ステックなどを販売する屋台を出店しました。

屋台出店は大盛況!

Proj.7 水野ゼミ4年生が環境経済教育「紙すき体験」を実施しました。
(子ども対象)
環境保護の視点から、最も身近でリサイクルが容易な牛乳パックを用いて紙すき体験を実施し、リサイクルの大切さを子どもたちに伝えました。
まず、導入として、身近なところからゴミ問題について考えました。そして、リサイクルを実感するための話のあと、いよいよ体験です。1.牛乳パックを2cm角にちぎり、水を少量加えてミキサーにかける。2.ミキシングしたものをバットで攪拌、紙すき。3.タオルでよく水を切り、ある程度水が切れたら網をはがす。4.アイロンをかける。という順序で紙すき体験を行いました。体験後、子ども達にはハガキと抽選券を提供しました。

楽しい紙すき


Proj.7 勤労体験 トウモロコシ収穫・販売

収穫体験 9月1日、群馬県嬬恋村の水野ゼミナール農園で栽培されたトウモロコシの収穫と、嬬恋村調査研修を行いました。トウモロコシ畑では、小学2年生から中学2年生の児童生徒に加え、大学生が背丈より高く茂る畑の中に入り、トウモロコシを次から次へと約1000本収穫しました。次に、海野緑地へ。ここは、土の改良に挑戦し、夏の時期に苺栽培を可能にするという成功を収めた農園です。農園では、農業体験の指導をうけ、ミニトマト・ブルーベリー・苺などを収穫しました。
販売体験 9月2日、収穫したトウモロコシの販売会を行いました。浦安市のショッピングセンター『パークスクエア』と公共施設『日の出公民館』の2か所に分かれての出店です。トウモロコシの価格は1本100円、6本で500円と設定。学生が子どもたちを指導して、手製の看板や、値札を作り、試食コーナーも設置して販売活動を行いました。
最初は人通りが少なくなかなか売れなかったのですが、学生が子供たちに考えさせた販促活動が功を奏し、また評判が評判を呼び、パークスクエアは12時半に完売、日の出公民館では13時に完売となりました。トウモロコシのサイズには大小あり、小さいものは試食やオマケとして提供するアイデアも。参加した子どもたちは大興奮で、保護者からは、「よい経験をさせてもらった」「帰ってくるなりいろいろ話を聞かせてくれた」との好評価を得ました。
夏休み最後の週末に、学生の指導の下、子どもたちに収穫から販売までを体験させる今回の取り組みは、大成功であったといえるでしょう。

1000本のトウモロコシを積みます
準備中からお客さんが!

■学生の感想 (水野ゼミ2年 八幡めぐみ)
1日目、バスの中でトウモロコシの収穫の仕方など詳しく説明があり、群馬県嬬恋村に着くと、早速、トウモロコシの収穫がはじまった。6時間のバス移動で子ども達は疲れた様子だったが、収穫が始まると元気が出たのか、子ども達が率先して何袋もトウモロコシを収穫していた。初めての経験で草負けをしたり、うまくトウモロコシをもげなかったり子ども達も悪戦苦闘していたがなんとか全員で約1000本近くのトウモロコシを収穫した。
次の日、浦安市の2箇所で子ども達とトウモロコシの販売をした。朝から子ども達はトウモロコシを袋にまとめたり、看板作成を行ったり、呼び込みをしたりなど積極的に行動し驚いた。子ども達は、看板作成時にお客が目を引く言葉を必死に考え、『限定、無農薬、新鮮、取れたて、安い』などの宣伝文句を書いて呼び込みを行った。浦安市のあるスーパー前の販売班は、当初9時から15時までの販売予定だったが、12時過ぎには完売し、公民館前の販売班も立地位置があまりよくなかったにも関わらず13時には完売した。公民館前で販売した子ども達は、明治大学の幟を持って横断歩道の横で客引きを行っていた。子ども達は、お客に試食を配ったり、大声で宣伝したりととても積極的に行動していた。
今回の金銭教育の中の商業体験事業で子ども達は自分の考え、思っていることを行動に移し、身を持って体験することで社会に貢献し、働くことの大切さ、お金を稼ぐことの大変さを学んだのではないかと思う。

前のページに戻る チェーンプロジェクト概要GPニューストップページ │ このページのトップへ
明治大学トップへ 商学部トップへ 生涯学習・学校教育 文部科学省
Copyright (C) 2005 Meiji University, All rights reserved.