明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj. 1 地域経済連携支援講座−つくばエクスプレス沿線市区長リレー【第4回報告】
[報告書]
開催日時:平成18年11月06日 場所:明治大学秋葉原サテライトキャンパス
講師:石川 雅己 千代田区長 テーマ:千代田区のまちづくりについて

区政を取り巻く状況において、価値観の変化や、個人、家庭、地域社会の役割が変化するなか、行政に求められるニーズは地域社会ごとに異なっています。今後の地方主権の時代に向かって、自治体には自己決定、自己責任の行財政運営が進められています。どれだけスピードをもって改革を推し進めていくかが、地方生き残りの「カギ」であるという千代田区長より千代田区のまちづくりについて講義頂きました。千代田区は連携、協働し、権限や財政面で自律した新しい自治体を目指しています。


改革は続く
職員を2割純減した。情報公開を大事にし、区長の交際費等は区のホームページで閲覧できるようになっている。
平成15年に、内部告発に関する取り組みを始めた。それは、不正な行為を訴える場を外部に設けることと、不利益処分を決してしないという法令を作ったことである。ちなみにこの法令は、欧州では当たり前の存在になっている。


千代田区の福祉のまちづくり
民間企業のサービスの場合、気に入らなければ他社に乗り換える事が可能である。しかし、行政の場合そうはいかない。 千代田区は0歳児から5歳児の子どもを一貫して育成する幼稚園と保育園を合体させた機関を作り、時代に合わせたサービスを提供している。保育園と同様に長時間保育を実施するとともに、幼稚園としての幼児教育も実施している。この取り組みは先進的で、200件の自治体が視察に訪れた。


秋葉原地域のまちづくり

区画整理を行う際に秋葉原駅はその対象となっていなかったため、一体化したまちづくりが難しかった。JRは当初この区画整理に非協力的であった。しかし、 昭和口の広場を千代田区が計画した際には、この広場の前に改札やエスカレーターを持ってくるように働きかけるなどし、お互いの距離は縮まってきた。


今後の展開
御茶ノ水駅周辺は、無秩序な開発が行われ、駅の機能はパンク している。近くに大きな病院が多くあるにもかかわらず、バリアフリー化も進んでいない。秋葉原のまちづくりで学んだ教訓を活かし、全体のグランドデザインをしっかり考えて まちづくりをすることが大事である。 JR,メトロ、TXの駅が離れていて、乗り換えに不便に感じることが多いと思う。これは、仮に相手の鉄道会社の駅に接続しよ うとした場合、接続する鉄道会社側がその接続にかかる費用を負担しなければならない仕組みがあるからである。このため、 御茶ノ水駅ではJRとメトロの乗り換えにはいったん駅の外に出なければならない。また秋葉原駅のJRとTXの乗り換えには5分近くかかってしまう。自治体のフォローが必要である。



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