地域経済連携支援講座4の第2回は、10月22日に富岡市の前市長・今井清二郎氏にお越しいただいて行なわれました。富岡市には、これから世界遺産登録を目指す富岡製糸場があります。
今井氏は、富岡製糸場の認知度を上げるため、富岡を紙芝居のまちに!という運動をなさっています。今回ご紹介くださったのは、「紙芝居 -赤れんが物語-」の第2部です。幕末から明治維新にかけての富岡製糸場の歴史を知ることができました。製糸場は歴史的建築物であり、明治時代に創業した工場が100年以上経過した現代に良好な保存状態で遺されている、という世界遺産登録にふさわしい建築物であることが理解できました。
そして、世界遺産登録暫定リスト入りのその後についてと、今後の課題についてお話くださいました。課題については、今後大切になるのは研究活動・保存計画・利用計画であるとのことでした。研究活動は製糸場の建設・運営に重要な役割を果たした技師ブリュナーの足跡や維新ごろの製糸場の様子など学術的な研究が必要であること、保存計画は静態保存から動態保存の方向へということ、利用計画は広大な敷地をどのように使っていくかということで、これらの活動・計画のもと、後世に富岡製糸場を遺していこう、と結ばれました。 |