明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.2 テレビ会議システムによる嬬恋村の方々との交流 (水野ゼミ)
‐地方と都会のあいだにある壁をとり除く‐

水野ゼミの健康福祉班による嬬恋村の方々とのテレビ会議は今回で第3回。健康福祉班では、高齢者と若者が交流する機会が乏しいことを問題とし、テレビ会議を用いた交流を行なってきました。今回の嬬恋村の方々とのテレビ会議での交流では「地方と都会の交流」をテーマとして、楽しいコミュニケーションを基本に、それぞれの地域にしかないものや健康維持のひけつなどの情報交換を行ない、地方と都会のお互いの良いところを知り、お互いの壁をとり除いて地域連携と活性化につなげようというねらいとなっています。

■第3回 (10月31日)

10月31日に、嬬恋村テレビ会議の第3回が行なわれました。今回は、嬬恋村で農業をなさっている女性グループ「おちょんきねっと」にご参加いただきました。嬬恋名産のキャベツをたくさんお作りになっているということでした。
健康福祉班では「キャベツを食べることで健康になる」ということを研究テーマのひとつしようと考えています。今回の「おちょんきねっと」の方々は実際にキャベツを作っている方々でしたので、いろいろ伺うことができました。
まず、「毎日キャベツを食べている」と仰る方々でしたので、キャベツ料理について伺うことができました。「キャベツの卵とじ」や「漬物」、あるいは「モツ鍋の具」にする、という料理法を知ることができました。
次に、キャベツは夏場に収穫され、冬は出荷できない作物ですが、試験的に冷凍や粉末の商品にしている、というお話を伺いました。けれども、加工食品はまだまだ研究不足とのことでした。
また、出荷するキャベツも関東と関西では好まれる品種が違う、ということもお教えくださいました。関東では、やわらかくて甘いもの、関西では固くてボリュームのあるものが好まれるとのことでした。「キャベツにおける食文化の違い」について知ることができた貴重なお話でした。
さらに、キャベツの不景気についてのお話を伺いました。今年は大豊作で、皆が作りすぎ、平均卸売価格が半値近くまで暴落したとのこと。平均卸売価格より6分の5の収入で生活できるかどうかというラインなのだそうで、なおかつ肥料やダンボール、重油など経費も値上がりラッシュで、大変な赤字とのことです。
「小売価格は景気によって上げればいいけれども、自分たちが卸売りする際に値段をつけて売れない」という、農家の弱い立場について知りました。
最後に、嬬恋村のアンテナショップ「ふれあい神田市場」で、産品の販売促進用の映像をお願いしました。テレビ会議は、パソコンとWebを使った会議ですので、今回の様子をそのままパソコンの映像ファイルにすることが可能なのです。
「国内でつくられた安心・安全な野菜をお届けしております。自分たちでも食べていますから、安全だということを証明できます。ぜひ日本人にどんどん食べていただきたいです!」というPR映像ができたところで、今回のテレビ会議は幕を下ろしました。

今回のメンバーはこの4人
テーブル上のカメラでこちらの様子が撮影されています

■参加者インタビュー
−テレビ会議によって、実際にお会いしたのと同様のコミュニケーションが図れたでしょうか?
A:実際にお会いするわけではないのですが、コミュニケーションが取れたと思います。お互いの顔や動作が分かりますので。

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