明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.4・5 イベント【カレエコ】 と 写真展【神保町-写真物語-】(大友ゼミ)

今年の大友ゼミの広域連携支援プログラム【現代GP】の取組は2班に分かれて活動しました。

ひとつはカレー班。カレーとエコロジーと地域活性化を複合させたプロジェクトでした。9月23日にイベント【カレエコ】が開催され、同時進行で作成していたリーフレット【カレエコMAP】も配布されました。

もうひとつは老舗班。神保町のよさを再発見するための写真展のプロジェクトでした。10月27日から11月7日まで、神保町界隈と、駿河台校舎アカデミーコモンにて写真展が開催され、こちらの班もリーフレットを作成し配布しました。

どちらも、たくさんの参加者や見物人を集め、リーフレットも広く配布することができ、マスコミの取材も受け、とても充実した取組となりました。

大友先生とゼミ生が集合
■9月23日 イベント【カレエコ】 と 【カレエコMAP】

【カレエコ】
9月23日、イベント【カレエコ】が行なわれました。これは、千代田区内の住民、企業の方、学生などから広く参加者を募り、地域の清掃活動を行なって、そのあと、ご参加の皆さん全員でカレーを食べて話をしながらコミュニケーションを図っていただく、というイベント。当日は気持ちの良い晴天となり、参加者も80名近くを集め、予定通りイベントが行われました。
清掃活動は、9つのエリアに分けて参加者を振り分け、ご協賛いただいた大塚製薬様からいただいたポカリスウェットを熱中症対策として全員が携え、いざ出発。当初それほど落ちていないと思われていたゴミが、みるみる溜まっていきます。「千代田区は比較的キレイだと思っていたけど、こんなにゴミが落ちているとは意外」という声が多くあり、充実した清掃活動となりました。さらに、普段通勤・通学でしか千代田区に来ない方々が街を知るのも大切な目的。「ここにこんな店があったんだ」と気づいている方もおられました。
清掃活動のあとはご参加の皆さんでカレーを食べました。カレエコMAPも配布され、カレーやエコや清掃活動、地域の話題について話をし、コミュニケーションを図りました。参加者はねらいどおり広く産官学民からご参加いただいて、その交流となったとともに、さまざまな世代の方がおり、異世代間交流ともなってカレエコミュニケーションという造語も飛び出しました。お話のなかには「ゴミ拾いを経験した人は、そのあと絶対にポイ捨てしない」とのお話があり、なるほどと皆でうなづきました。
最後に、ご協賛いただいたヱスビー食品様からのレトルトカレーが全員に配布され、気持ちもお腹も満たされた、地域活性化のための楽しいイベントとなりました。
●【カレエコ】の趣旨
御茶ノ水・神保町地区に馴染み深いカレーを媒体として、地域活性化を図ろうと考えました。また、最近メディアでも多く取り上げられているエコに注目し、それをカレーと結びつけたイベントとして【カレエコ】を開催することを決めました。
概要
千代田区の住民、学生、企業の方々が地域の清掃活動を行い、街を知りながら千代田区をキレイにする。そのあとに、皆さんでカレーを食べて、コミュニケーションを図る。
ねらい
イベント参加者に、清掃活動を通じてエコについて考えていただくと同時に、カレーを食べながらのコミュニケーションで、産官学民交流する。
以上のことにより、地域活性化を図る。
●【カレエコMAP】
【カレエコMAP】は、カレーとエコロジーと御茶ノ水・神保町界隈のカレーショップを特集したリーフレットです。
表面では「なぜカレーとエコなのか」「変わり種・デカ盛りカレー特集」「ヱスビー食品工場見学ルポ」「エコQ&A」「今、日本が危ない」「明治大学の環境への取組」「編集後記」という7つの記事が掲載されています。
裏面では、16軒のカレーショップの情報が地図とともに掲載されています。営業時間・定休日・電話番号といった基本情報から、お店の解説、地図で場所も分かる大変重宝なリーフレットになっています。
駿河台校舎内と、神保町界隈のさまざまな所に設置していただいていますのでぜひお手にとって、駿河台校舎周辺のお食事にお役立てください。
●学生の感想
私たち大友ゼミ14期カレー班は、紆余曲折視ながら、カレーMAPの作成とイベントの主催をしようと考えました。最初の頃は話し合いの人数が集まらなかったのですが、ある時期を境に一致団結をし、12人で同じ方向を見つめがんばりました。
今年の夏休みはほぼ毎日大学に行き、MAP作成とイベントの企画に没頭しました。カレーショップの取材や協賛金集めなど、さまざまなことが新しいこと続きで、たいへん勉強になりました。
この取組を通じて、多くのことを感じ、学んで、そして仲間の大切さに気づきました。 みんなで支えあい、時にはぶるかることもありましたが、本当に充実した1年間でした。

まずは地域の清掃活動
たくさんのゴミを拾いました
カレーを食べてカレエコミュニケーション
カレエコMAPの表紙
リーフレットの一部

■カレエコ参加者アンケートより
カレエコに参加した感想
・町内会の清掃に参加したことはありますが、こんな都会での清掃作業は初めての経験でした。やはりコンビに周辺はゴミが多く落ちています。どんどん重たくなるビニール袋に達成感を味わいました。また、大学への帰り道に、新たなゴミが落ちていないことにうれしくなりました。何から何まで行き届いていて、皆さんの真剣さが伝わってきました。皆さんいいお顔をされていました。晴天の下、いい汗がかけました。ありがとうございました。
・ごみ拾いを楽しみました。子どもから学生、地域の方まで多くの方と語り合って交流ができたのが本当に楽しかったです。
・自分の住んでいる地域のゴミ拾いなどに参加したことはあるのですが、このような学生さんが企画して行なうものは初めてで、楽しみながらできました。担当した清掃地区はあまり行ったことがない場所で、街を見ながら清掃できました。やはりタバコの吸殻が多いように感じます。ゴミを拾うときは分別して拾うのがいいと思います。また機会があれば、ぜひ参加したいと思います。
・環境問題と貧困、食の問題はつながっているので、「カレー」×「エコ」はたいへんおもしろいと思います。千代田区の活性化とローカリゼーションをカレーを通じて推し進めていかれることを祈念しております。きょうはありがとうございました。
・多くの人が集まっていてビックリしました。ゴミを拾う経験をした人は、公共の場で捨てることはないと思います。カレーとジョイントすることはとても楽しいし、多くの人とおしゃべりすることも良い機会だと思いました。
・街中には意外とゴミが多いことに気がつきました。ゴミ拾いなので結構ハードな活動を予想していたのですが、いろいろなひととおしゃべりしながら楽しくできたので、貴重な体験ができました。ありがとうございました。
・ゴミを拾っていると、何で自分はこれまでポイ捨てしていたんだろうと、反省しました。
・楽しくゴミを集められ、親子で参加できてよかったです。最初のうち、そんなにないと思っていたゴミが、最後にはみるみる集まって、その量にあらためて驚き、ひとりひとりが気をつけて「ポイ捨てしない」ということを心にとどめておかなければならない、と思いました。
カレーMAPの感想
・たった12人で創ったとは思えない出来栄えです!デジカメ+パソコンを駆使し、苦労のあとがうかがえます。桂皮にウコン…カレーのスパイスは身体にいいものばかりと知りました。わかりやすく紹介されたカレエコMAP片手にカレーの名店を訪ねてみたくなりました。
・ 完成度が高く、見ていてすごく感心しました!MAPもわかりやすいし、情報もたっぷり入っていて、カレエコのことも書かれており、読みごたえがあるなと思いました。
・学生さんが作ったとは思えないほど、うまくできていると思います。ぜひ行ってみたいと思いました。値段や連絡先、場所などが載っているのがいいと思います。
・こんな立派なものだとは思っていませんでした。(A4のカラーコピー1枚だと思っていました、すみません)神保町といえばカレー、とはいえ、どこのお店に行けばいいのか分からなかったので、このMAPを参考に楽しみたいと思います。
・店の特徴や事細かな情報が満載で、読んでいて分かりやすかったです。食品と環境の関連性を重視した画期的なMAPだと思います。
・全部の店に一度は行ってみたいです。エコQ&Aで、いままでまったく知らなかったことが身近なこととして分かり、気をつけるようにしようと思いました。
・神保町周辺にカレー屋が多くあることを再認識しました。PRすることによって、街の活性化に役立つことを切望します。

■10月27日-11月7日 写真展【神保町-写真物語-】 と リーフレット

【神保町-写真物語-】
10月27日から11月3日まで神保町で、10月28日から11月7日まで駿河台校舎で大友ゼミ老舗班の【神保町-写真物語-】が開催されました。
神保町では古書店「玉英堂」と居酒屋「はるだんじ」でスペースをお借りし、駿河台校舎ではアカデミーコモンの1階展示スペースと、11階リバティアカデミーの壁面を使って展示されました。
大友ゼミ老舗班の今回の取組は、「広告以上のインパクトを与えるもの」「いつも通っている場所に非日常空間を作るもの」「神保町の隠れた魅力を再発見するもの」ということで「写真」が選ばれました。
神保町を通りすがる方々は、いつも通っている場所に、「おや?神保町にはこういう風景もあったのか?」と立ち止まって写真を見ていました。
また、ご協力くださった「神保町応援隊」の方が、展示写真を拭いてくださっていたときに、ウインナコーヒーの写真に目を留めた方が、「これはどこのお店ですか?」とお尋ねになった、ということもありました。また、アカデミーコモンの展示でも同じような質問があり、この写真展のために製作したリーフレットをお渡しして、お店のご案内ができました。
今回の写真展をご覧になった多くの方が、神保町の魅力を再発見しており、地域活性化に一役買うイベントとなりました。

●【神保町-写真物語-】の概要
ビジョン
より多くの人が神保町を楽しみ、神保町を好きになること
目的
神保町の魅力を再発見していただく
実施内容
神保町の魅力に気づく「きっかけ」と街の情報提供
 ⇒写真展
 ⇒リーフレットの作成
写真の内容
神保町の隠れた魅力を撮る (歴史を感じる街並み、店・人+新旧の共存)

●【神保町-写真物語-】 リーフレット
【神保町-写真物語-】のリーフレットでは、写真展の告知とともに、写真展で取り上げた数々の喫茶店や食事処に特化して、8軒のお店を地図とともに掲載しました。
写真展で目にした、喫茶店の店内やコーヒーの写真に「これはどこのお店だろう?行ってみたい」という要望にお答えできる内容となっています。また、駿河台校舎内はもちろん、神保町界隈のさまざまな所に設置していただき、神保町の魅力を多くの人にお伝えするとともに、大友ゼミの取組を十分にアピールできました。

●学生の感想
地域活性化とはなにかから始め、写真展に決まるまでのプロセスは苦労の連続でした。
そして、写真展をやってみて、地域の方々のご協力が本当にありがたかったです。
そうした、交渉や準備やご協力、またチームとして活動する難しさは授業では学べない「実践」ということを存分に学べた取組でした。
それから、「今回の企画だけで終わりですか?」という質問を数多く受け、地域と協働する取組は継続して行っていけたらと、強く思いました。

アカデミコモン1階での展示の様子
神保町のまちでの展示の様子
展示写真「神保町の夜」
神保町-写真物語-のリーフレット表紙
リーフレットの一部

■神保町-写真物語- アンケートより
感想
・先日、神保町のブックフェスティバルに参加し、神保町の街並みのよさを実感しており、この写真展でさらに良さを再認識しました。心地よい空間を提供してくださり、ありがとうございます。
・神保町が好きで好きで、大学の校舎にいる時間よりも神保町をブラブラしている時間のほうが長いのではないかと思うほどです。こういった、なかなか人目につかないところにフォーカスをあてた写真展は、あらためて神保町の魅力に気づかせてくださり、たいへん有意義でした。
・戦後25,6年ごろの女学生時代、池袋から都電に乗って神保町に手芸の材料を買いに来ていました。いま、東京中を歩いて見て回っていますが、神保町はまだ来ておらず(心の中に特別な場所として残っていますが)、一度再訪しようと思っていました。この写真展を見て、たいへん懐かしく、かならず行こうと思います。
・おもしろい視点で神保町を撮っていたので、たいへんよかったです。これからも、このようなイベントを行なってください。
・何気なく見ている街、変わりつつある街、定点観測してみたくなりました。
・2年前に裁判所を定年退職し、40年ぶりに明治大学を訪れました。いつもお腹をすかせていたのですが、バラ色の夢を語り合っていました。そのころの面影を残す写真展に感慨無量です。山の上ホテルの玄関がそのままで感激し、憲法ゼミの大谷教授がホテルでご馳走してくださったりしたことを思い出した、とてもよい1日になりました。

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