プロジェクト6、空き店舗事業によるマーケティング教育の実践では、神田地域・三浦市と連携して、「なごみま鮮果」という店舗を構えています。三浦市のアンテナショップという枠にとらわれず、神田地域のコミュニティスペースとしての役割や神田の情報発信、三浦市への観光誘致など、さまざまなこころみを行なっているお店ですが、6月23日から27日まで、開店2周年を記念して、キャンペーンを行ないました。
そのキャンペーンの一環として、6月26日、旧今川中学校の教室をお借りして「三浦市東京支店『なごみま鮮果』開店2周年事業・漁師のおかみさん直伝!・みうら海の幸 料理教室」が開催されました。参加者は、地元神田の方々のほか、農協観光の方も参加され、年齢層の幅が広い、にぎわいのある教室になりました。
今回の講師は、漁師のおかみさん直伝ということで、三浦市三戸浜の民宿のおかみさんお二人。そして、きょう作る料理は三浦市産の食材を使った漁師料理で、献立は、サザエご飯・ところてん・切り干し大根・ひじきの煮物・タコとわかめの酢の物です。シイタケ以外はすべて三浦産のものであると紹介されました。
調理を始めると、神田の方々は、ふだん家庭の料理をまかなっている腕を発揮し、千切りやみじん切りなど鮮やかな手さばきを見せます。
しかし、サザエやところてんのためのテングサは普段あまりなじみのない食材。おかみさんの指導の下、調理していきます。サザエご飯は、自宅でも作ってみようと、熱心に聞き入ります。また、ところてんは、テングサを煮るところから始めるのは、皆さん初体験。そして、できあがったところてんは神田地域の下町っ子になじみのある、麺状になっていて酢醤油で食べるものではなく、田楽風のものに仕上がりました。
そして試食。すべての食材が新鮮であることから、大変おいしいものができあがりました。サザエの肝や、新鮮な茶色をしたひじきなど、あまり口にできないものも食べることができ、大満足の食卓となりました。
また、おみやげとしてテングサ・ひじき・切り干し大根をいただき、さっそく自宅で作ってみたいという声が多数ありました。
「なごみま鮮果」は、神田地域のコミュニティスペースとしても機能していますが、今回の料理教室でも、町内会の方々のコミュニケーションが図られ、地域活性化への貢献となり、また三浦の食材と観光のPRとなりました。
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