明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」

Proj.6 ふれあい神田市場 12月のイベント (水野ゼミ)

広域連携支援プログラム【現代GP】は、来年3月でプログラム終了を迎えます。 ふれあい神田市場は、プログラム終了にともなってその役割を終えますが、ふれあい神田市場に携わった水野ゼミ4年生の学生たちが、12月の第2週に代わり合って店頭に立ちました。
そして、店頭に立つ最終日には「野菜つめ放題」のイベントを行ないました。これは、長く地域の方に親しまれてきた青果店としての謝恩セールという位置づけです。学生たちは感慨深げに、ふれあい神田市場での最後の取組を行ないました。

■12月12日 【野菜つめ放題】

学生たちが店頭に立った最終日、12月12日に「野菜つめ放題」のイベントを行ないました。ふれあい神田市場は、広域連携支援プログラム【現代GP】の最初期から、神田地区に少なくなった青果店として、地域の方に親しまれてきました。その感謝の意味をこめて、ビニール袋にめいっぱい野菜をつめると、定価にして1,000円ほどになるところを、1袋300円の「つめ放題」で販売しました。
販売が始まった午後1時を過ぎると、早くも次々にお客様が来店し、お買い上げくださいました。地域の主婦の方や、近在のオフィスの方、またおとなりの飲食店からも買いに来てくださり、BtoCだけでなくBtoBも成立していました。
今回のイベントは、お客様に対しては謝恩セールの意味合いがありますが、学生たちにとっては、最後の研究実践の場です。
先輩たちが残してくれた研究データ、「金曜日の午後1時からが、売り上げが伸び悩む」、「お客様にとっては安くまとめ買いできることに高いニーズがある」ということをもとに、今回の販売が計画されました。
さらに、「野菜つめ放題」は一昨年も行い、そのときは午前中から販売し始めたら一気に売れてしまい、あとから来店したお客様が買えなかった、ということが反省点として活かしました。
売れ行きはたいへん好調で、「うれしい、来てよかった」という声が数多くあるなかどんどんと野菜が売れてゆきました。
今回の目玉商品はサトイモでしたが、値ごろだということがお客様にも分かり、販売開始から1時間しないうちにサトイモは完売となりました。
ふれあい神田市場に携わる学生は水野ゼミの4年生ですが、このあと論文を完成させ卒業です。今回のイベントを研究材料として持ち帰り、商学部4年間の総決算となる論文を書き上げることでしょう。

おいしそうな野菜を品定め
これらの野菜がつめ放題で300円!
こんなに入りました!

■ふれあい神田市場の活動総括
水野ゼミ 13期 ゼミ長 荒井健太
○私たち水野ゼミ13期は、広域連携支援プログラム【現代GP】プロジェクト6 -空き店舗事業によるマーケティング教育の実践- として運営された嬬恋村のアンテナショップ「ふれあい神田市場」に2007年から携わってきました。私たちは、このプロジェクトおいて、じつに多くのことを学びました。 そのなかでも次の2つは、これから社会人となる私たちにとって財産といえる経験でした。
@責任
神田ふれあい商店街-嬬恋村-明治大学という産官学の看板を掲げた「ふれあい神田市場」。それぞれの看板の面目を保つ行動や言動をしなければなりませんでした。イベントにおいては、事前準備からイベント終了まで、時間通り、計画通り、あるいは臨機応変に対応しました。「学生だから」という甘えは許されない!という責任の重さに潰れそうになったこともありました。
また、ゼミ長としては、自分が動くだけでなく、ゼミ員を動かす側であり、よりプレッシャーがかかりましたが、逆にゼミ員の自主的で献身的な行動に支えられた部分もありました。
私たちは「ふれあい神田市場」に携わったことよって、立場をわきまえ、行動できる人間に成長したと思っています。これは、社会人になったとき、学生と社会人のルールの差について学生のうちに気づけた、というアドバンテージがあるのではないでしょうか。
Aいろいろな方々とさまざまな形でつながりを持てたこと
神田ふれあい商店街、千代田区と嬬恋村の住民と職員の皆様をはじめ「ふれあい神田市場」を通じて私たちと関わってくださった方々との出会いとつながりは、ふつうの学生生活やアルバイトでは得ることができなかったでしょう。なぜなら、年齢の幅が広く、立場が異なり、それぞれ違った角度の見解をお持ちだったからです。皆様からじつに多種多様なことを学びました。この出会いとつながりは、このプロジェクトにご助力いただいたことだけてはなく、これからの私たちにとってかけがえのない経験になるでしょう。
○「ふれあい神田市場」は、水野ゼミの先輩が2年続けてきたものを、私たち13期が受け継いだ活動です。それだけに「ふれあい神田市場」の運営に私たちのカラーを出すことがとても難しかったです。先輩のカラーがすでにあり、それを踏まえることしかできない日々が長く続きました。その途中で、私たちは無力感におちいる時期もありました。しかし、先にのべたつ2つの面で確実に成長している自分たちに気づき、その財産といえる経験を重ねながら、この最後のイベントに至ったときには、完全に私たちのカラーなっていたと思います。
私たちが財産を得ることができた「ふれあい神田市場」にご助力くださったすべての皆様、ありがとうございました。

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