明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.7 稲刈り・キャベツ・ジャガイモ収穫体験  10月13日 水野ゼミ

 10月13日、水野ゼミ生と小中学生で秋の収穫体験(稲刈り・キャベツ・じゃがいも)を行いました。これは、農業を通じて群馬県嬬恋村を地域活性化する取組みの一環です。田畑で育った作物を収穫する農業体験をして、それを販売する商業体験もあわせて行うことによって、商い、マーケティングの仕組みを学んでいこうとするものです。
 ゼミ生と子どもたちは、バスの中で、嬬恋村に着くまでの時間を使って授業を行いました。商品が売れるための具体的な手段についてです。4P『製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)』について、班ごとに考え、意見を出し合いました。
そうするうち、嬬恋村に到着。嬬恋村は紅葉が始まった木々と青い空のコントラストが美しい、ひんやりとした気候のよい好天でした。昼食をとったあと、まずは稲刈りからスタート。ゼミ生と子どもたちは、農家の方や嬬恋村職員の指導を受け、稲刈り作業をします。稲の束をカマで根もとから刈り取ったあと、束ねた稲を天日干しするため、サオにかけていきました。子どもたちは、小さい身体を駆使し、一気にたくさんの稲の束を運ぼうと奮闘していました。
つぎは、キャベツの収穫体験です。嬬恋村は夏秋キャベツでは全国一の作付けと出荷量を誇ります。訪れた場所は見渡す限りのキャベツ畑で、向こう側が見えないほど。大きな包丁でザクッとキャベツの根っこに刃を入れて収穫すると、切り口からみずみずしい水滴が。子どもたちは「こんなのはじめて!」と大喜びです。また、より大きなキャベツを探したり、農家の方に質問したり活発に過ごしました。
最後は、じゃがいも収穫体験です。今回収穫した“ワセシロ”というジャガイモはでんぷん質と糖度が高く、最もおいしいといわれる種類の一つです。子どもたちは、地面を掘ると次々現れるジャガイモに大興奮。競うように掘り当て、袋いっぱいのジャガイモを抱えて、とてもご満悦でした。なかには、普通よりも5・6倍ものサイズのユニークなジャガイモを掘り当てたゼミ生がいました。
お世話になった役場の方にごあいさつすると、お土産にと〈こだま会〉からカリントウを頂戴しました。おいしいカリントウを食べながら、本日は帰路につきました。
 田畑を駆け回る元気な子どもたちの顔には始終笑顔があふれ、初めて収穫体験をした参加者も楽しめた充実したプログラムとなりました。
次回は商業体験です。みんなのアイデアを販売戦略として生かせるか?楽しみです。

稲を天日干しに
「根っ子に刃を入れるんだよ」
「見て見て!変な形のジャガイモ!」
参加者&保護者 感想

水野ゼミ 2年 三田新
  今回、嬬恋村の収穫体験を通して感じたことは、子供をまとめることの大変さである。
今回参加した子供たちを複数のグループに分け、ゼミの仲間たちで各々一班ずつ受け持ったのだが、特に小学生は個性が強く、なかなか言う通りには行動してくれなかった。しかし、いざ収穫を体験する時には、普段なかなか体験することのできない事だからだろうか、子供達も夢中になって作業をしていた。
  稲刈り、ジャガイモ堀り、キャベツ取りなどの農業体験に加え、リーダーとなって子供をまとめる体験など、普通に大学生活を送っていては味わうことのできない貴重な体験をできて満足している。

参加児童 (小4男子)
稲を刈るのは簡単でしたが、稲を縛るのがとっても難しかったです。縛り方を何回も教えてもらいましたが、なかなか上手にできませんでした。稲を干すのが全部できたからとても嬉しかったです。
次にキャベツの取り方を農家の人に教えてもらい、包丁で収穫しました。キャベツは、機械で収穫できないので、全部、農家の人の手で収穫されているそうです。新鮮なキャベツは、包丁で切ると汁が出てきます。食べてみたらとっても甘かったです。
ジャガイモ掘りもしました。沢山掘ったので、ビニール袋が破れてしまいました。帰っておばあちゃんや近所の人にお裾分けしました。おばあちゃんは、「今まで食べたじゃがいもの中で一番おいしかった!!」と言ってくれました。
来月、おこわを売るのも楽しみです。

保護者の感想
とっても楽しかったと言って子どもは帰ってきました。その日は相当疲れていたようで、12時間寝続けました。朝起きたら、嬬恋村での出来事を沢山話してくれました。「キャベツはこうやって収穫するんだよ。」と親の私達がやったこともないことを経験できたことがとても自慢のようでした。じゃがいももおいしかったし、毎日ジャガイモ料理をして食べています。娘は土いじりがあまり好きではなかったのですが、沢山のじゃがいもを掘ってきたことは驚きでした。良い経験をさせていただきありがとうございました。お米を売るのは少し恥ずかしいといっていますが、楽しみにもしているようです。(小4女子母)

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