10月13日、水野ゼミ生と小中学生で秋の収穫体験(稲刈り・キャベツ・じゃがいも)を行いました。これは、農業を通じて群馬県嬬恋村を地域活性化する取組みの一環です。田畑で育った作物を収穫する農業体験をして、それを販売する商業体験もあわせて行うことによって、商い、マーケティングの仕組みを学んでいこうとするものです。
ゼミ生と子どもたちは、バスの中で、嬬恋村に着くまでの時間を使って授業を行いました。商品が売れるための具体的な手段についてです。4P『製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)』について、班ごとに考え、意見を出し合いました。
そうするうち、嬬恋村に到着。嬬恋村は紅葉が始まった木々と青い空のコントラストが美しい、ひんやりとした気候のよい好天でした。昼食をとったあと、まずは稲刈りからスタート。ゼミ生と子どもたちは、農家の方や嬬恋村職員の指導を受け、稲刈り作業をします。稲の束をカマで根もとから刈り取ったあと、束ねた稲を天日干しするため、サオにかけていきました。子どもたちは、小さい身体を駆使し、一気にたくさんの稲の束を運ぼうと奮闘していました。
つぎは、キャベツの収穫体験です。嬬恋村は夏秋キャベツでは全国一の作付けと出荷量を誇ります。訪れた場所は見渡す限りのキャベツ畑で、向こう側が見えないほど。大きな包丁でザクッとキャベツの根っこに刃を入れて収穫すると、切り口からみずみずしい水滴が。子どもたちは「こんなのはじめて!」と大喜びです。また、より大きなキャベツを探したり、農家の方に質問したり活発に過ごしました。
最後は、じゃがいも収穫体験です。今回収穫した“ワセシロ”というジャガイモはでんぷん質と糖度が高く、最もおいしいといわれる種類の一つです。子どもたちは、地面を掘ると次々現れるジャガイモに大興奮。競うように掘り当て、袋いっぱいのジャガイモを抱えて、とてもご満悦でした。なかには、普通よりも5・6倍ものサイズのユニークなジャガイモを掘り当てたゼミ生がいました。
お世話になった役場の方にごあいさつすると、お土産にと〈こだま会〉からカリントウを頂戴しました。おいしいカリントウを食べながら、本日は帰路につきました。
田畑を駆け回る元気な子どもたちの顔には始終笑顔があふれ、初めて収穫体験をした参加者も楽しめた充実したプログラムとなりました。
次回は商業体験です。みんなのアイデアを販売戦略として生かせるか?楽しみです。 |