明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」

Proj.8 新しい嬬恋村ブランドの研究
自分たちが苗付け・収穫した米を原料にした酒造体験

2月27日と3月1日、長野原町・浅間酒造にて、水野勝之ゼミ15期・嬬恋班が酒造体験を行ないました。
水野勝之ゼミでは、嬬恋グリーンツーリズムとして農業体験を代々行なってきました。農業体験の内容は、春に稲の苗付け、トウモロコシなどの種まきをして秋に収穫するというものです。そして、これまでは子どもを募って農業体験を行って、その作物を子どもたちとともに販売体験をする、という金銭教育につなげてきました。
今年度の農業体験は水野ゼミ15期によって行なわれました。苗付け、種まき、収穫はこれまでと同様に子どもを募ったグリーンツーリズムでしたが、今年度収穫した作物のうち一部は、加工して新しい嬬恋ブランド作りについて研究することとしました。
その研究のため、酒造体験が行なわれたのです。自分たちが苗付け・収穫した米を使っての、嬬恋ブランド日本酒作りというわけです。隣町である長野原町の浅間酒造専務・櫻井さんに厚いご協力をいただいて、玄米・約120キロを持ち込んで日本酒の製品とすることとしました。
水野勝之ゼミ15期・嬬恋班は、日本酒作りの工程に自分たちも携わりたいと考え、4日間の工程のうち、2月27日と3月1日の2日間、製品作りを体験したのです。ふつう日本酒は酒米(山田錦など)という米から作られますが、学生たちが持ち込んだのは普通の食用米でした。櫻井さんによると、「かなりがっちりした味の日本酒になります」とのことでしたが、学生たちはそれが逆に差別化にならないだろうか、などと考えていました。
学生たちは、2日間の工程に参加して、日本酒作りの基本を学びましたが、製品が出来あがったあとのことも構想していました。まずは、新しい嬬恋ブランドの研究ですので、「明治大学水野ゼミナール謹製・嬬恋のお酒」といった独自のラベルを貼り、嬬恋村グリーンツーリズムに参加した子どもの両親などに謹呈することや、15期は成人を迎える世代であるので、明大のホールを借りて、日本酒ソムリエをお招きし、「明大生二十歳記念・嬬恋のお酒・試飲会」といったイベントなどを考えました。また、地域活性化のための取組の一環であるので、そのイベントでの嬬恋村観光PRなども行なえたら、とも考えました。

麹菌を加えた米をこねる
かき混ぜることで酵母が増える
■2日間の酒造工程
○2月27日
浅間酒造に伺うと、あらかじめ持ち込んでおいた玄米が、精米され、蒸しの工程に入っていました。蒸しあがるまでは、もろみを見学し、タンクに頭を入れて呼吸すると炭酸ガスで思い切りむせました。蒸しあがると、まず米を素手で加工できるよう冷まして、テーブルに運び、米を平らに伸ばしました。その次は麹菌をまんべんなくふりかけ、米全体に行き渡るよう米をもみます。そうするうち、米の温度が29℃以下になったら一日目は終了。敷いた布で丸め、カバーをかけて、寝かします。
○3月1日
浅間酒造を再訪すると、きょうの主な工程は麹と水を合わせ、酵母を増やす段階でした。また、学生は酒造に使う水の源泉を見学し、雪解け水がこんこんと沸いている様子を見て、やはり酒造りにはきれいな水が必要なのだ、と感じました。
もろみのタンクは炭酸ガスが充満していました あつあつの米をまず冷まします 米を広げて麹菌をふりかける準備 麹菌をふりかけるのは、以外に楽しい
十分に冷えたところで丸くし、カバーをかけて一日目終了 出来上がりの参考に「きき酒」の仕方も伝習しました 採水地は雪解け水が沸いていました これから酵母を増やします
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