明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.9 嬬恋村での農業体験を行いました!

5月26日、農業を通じた地域活性化への取組みの一環として、嬬恋村で田畑の苗付けを行い、参加者は普段何気なく食べている農作物がどのように作られているのかを学びました。参加者は、水野ゼミナールと学内のHPやポスター掲示の公募で集まった他学部の学生など20数名でした。
今後、学生がいない間は地元農家が田畑の管理を行い、水野ゼミの学生は、草刈や収穫時など定期的に田畑を訪れながら調査・イベントを実施し、村民との交流を通じて地域の活性化について考えていきます。

苗を一緒に植える



一日の記録

嬬恋村半出来のコミュニティセンターにて
村のお母さん方がおいしいおにぎり、キャベツの漬物、野菜の煮付け等を作って迎えてくれました。昼食を頂きながら、村役場や、農家の方より、稲の植え方等について説明を受けました。農家の方の「毎日お米をどれぐらい食べてますか?」との質問には、毎日の食生活を改めて振り返った参加者も多かったのではないでしょうか。嬬恋村村長もセンターに足を運んでくださり、学生との交流を楽しんでいました。

真剣な表情の学生
嬬恋村村長の名刺を頂きました
稲の植え方を聞く真剣な表情 稲の植え方を聞く真剣な表情

畑にて
土を耕し、きれいに畝を作って、手に持った苗を植えていきました。農家の方の教えに従いぎこちない手つきで鍬を持つ学生の姿は真剣そのもの。お互いに「もっと腰を入れて!」と指導をし合いながら、キャベツ、とうもろこし、ジャガイモ、スイカと順調に作業は進んでいきます。植え終わる頃には段々と板についてペースも上がっていました。

足並みそろえて苗を植えています
足並みそろえて苗を植えています
とうもろこしの種
        とうもろこしの種

田んぼにて
膝まで裾をあげた学生達が、横一列に並び稲苗を植えていきました。一回につき3〜5本ほど束をとり、地面がでこぼこになっている部分は手で土を平らにしてからの作業です。まっすぐに土に植えることが思った以上に難しい様子でした。田植えは初めてという参加者がほとんどで、ぬるっとした生温かい土の感触や、時々生き物のようなものが足に触れる感触にあちこちで歓声が上がっていました。

一列に並んで田植えスタート!

一列に並んで田植えスタート!


水野先生も田植えに挑戦

作業が終わって
近くの用水路で泥だらけの足を洗い、手作りのお饅頭とお茶を頂いてほっと一息。今日植えた作物が大きく丈夫に育つことを祈りながら田んぼの前で疲れを癒しました。学生達は長い間腰を曲げていたので、「次の日はサロンシップが必要かも」と心配しながらも、始終笑顔があふれての作業でした。嬬恋村の制作推進課の橋詰さんは、 「来てくれるだけで村が活気づく。参加者が増えれば、高齢者にとって大変な力仕事を担ってもらえるのでは。」(5月30日:日本農業新聞掲載分より)とお話しくださいました。

取材に応える水野ゼミ学生
取材に応える水野ゼミ学生

半出来コミュニティセンターの前で
半出来コミュニティセンターの前で


水野先生の感想  
嬬恋村の皆さんがご飯、おやつを用意してくれもてなしをうけた。作業としては一日のことではあったけれども、村にとっても都会からの若者が大勢やってきて作物を植え、それを地域の人々が責任を持って育てる役目ができたことで、村の活性化に繋がったのではないか。今回はいろいろな学部からの参加があったが、参加の意義については、それぞれの専門分野で自分なりに今後の勉強に関連させて学んでほしい。  

参加学生の感想  
・今回、嬬恋村の田畑の作付けに行き、反省もたくさんあったが、農業を通しての人と人との交流のよさを実感することができた。実際に私も初めて農業体験をしたが、首都圏で暮らしていると、中々農業を体験することはできない。参加者と地元の方々は共に楽しそうな表情であったように思う。実際に農業体験のツアーを企画し、自らも体験したことで、地域の人と村外から訪れた人が、より自然な形で交流できるのではないかと改めて感じることができた。次回の収穫では、今回集まっていただいた地域の方以外の方々とも交流できるように、嬬恋村での宣伝活動も考えていきたい。

・水が冷たいのに土が温かいことや、トウモロコシの種があんなに小さく少ない種で実を生すことなど、多くの発見や驚きがあった。少子高齢化が進む嬬恋村で、継続して村に訪れる大学生がいる。多くの驚き・発見を若い私達が見つける。村の方たちは、そんな私達の姿を見て楽しんでくださる。このことが「地域活性化」なのだと思った。これからは、私達がより多くの発見、驚きを得られるような企画を考えていくべきだと思う。

・アンケートで嬬恋村のイメージについて尋ねたところ大きく分けて“人の温かさ”、“農作物の豊富さ”の2点があげられた。農作業を通して地元の方々と参加者との交流が、田舎のない現代の若年層の「ふるさと」となり、リフレッシュの一環として足を運ぶような地域を目指し地域活性化事業を促進していきたい。

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