明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj.5・8・9 〈南信州ブランド構築に向けた研究テーマ設定〉のための合宿研修が行なわれました!

6月22日・23日に、長野県飯田市で1泊2日の合宿研修が行なわれました。
これは、小川ゼミを中心として、水野ゼミ、大友ゼミの2・3・4年生46人が合同して、また、各ゼミナールの担当教員はじめ教職員6名の合計52名が参加した大型の研修となりました。
目的は、飯田市の「南信州ブランド構築に向けた研究テーマ設定」です。今回の研修での講演や体験を通じて、各学生が飯田市の研究テーマ設定に取り掛かり始めました。

名物の五平餅

6月22日

早朝、貸切りバス2台に分乗して駿河台校舎を出発しました。出発に際して、小川先生から「飯田での研究テーマ設定に、各人が課題を見つけてください」というお言葉があり、ここから飯田プロジェクトがスタートしました。
現地に到着すると、昨年度に飯田市で実施された明治大学「リバティアカデミー講座」・『地場産業における新事業創造人材の育成プロジェクト』を受講された皆さんが迎えてくださいました。そして、飯田インターチェンジ近くの小瀬農園で昼食。地元名産のそばとクルミ味噌の五平餅を準備してくださっていました。「そばにコシがある」「クルミの風味がおいしい」など、飯田市の名物に舌鼓を打ちました。名物も飯田の研究テーマのヒントになったかもしれません。
昼食のあとは、いよいよ研修。市内中心部にある商工会館会議室にて、飯田市産業経済部の竹前雅夫さん、木下巨一さんに、飯田市の現状ならびに観光政策についての講演をしていただきました。
竹前さんは「飯田市の独自性と課題、そして戦略」として、「住み続けたいと感じる地域づくり」「帰ってこられる産業作り」「帰って来たいと考える人づくり」という三本の柱から「経済自立度を70%にしよう」という目標が掲げられました。
木下さんは、持続可能な地域づくりとして、「子ども、孫の世代でも元気でいられるのかどうか」として、環境・経済的に元気であること・社会的公正と福祉人権の三つが重なりあう地域づくりというお話がありました。
そのあとは、講演会場を宿泊施設の「天龍峡温泉交流館」の会議室に移して、研修の続き。地元の観光開発やイベント企画・実施に活躍される杉浦歩実さん、金谷俊樹さんから、地域活性化や観光事業に関するご自身の体験談を交えた貴重なお話を頂きました。
杉浦さんは「100万人のキャンドルライト」というイベントのお話をされ、実際に電灯を消して、ろうそくの明かりで、さまざまなお話をしてくださいました。「とにかく、このまちが良くなってくれればいいな、という思いだけです」というお言葉が印象的でした。
金谷さんは、ご自身が携わった豊後高田の地域活性化について具体的なお話をしてくださいました。「東京のマネではなく、町の個性を知る」ということで、昭和ブームに先駆けて商店街が残していた昭和30年代の面影を観光資源に、地域活性化に大成功を収めたというお話でした。「まちに観光バスがやってきたときの喜び」というお言葉に重みがありました。
そして、研修が終わり、夕食に。飯田市の方々と学生と教職員が交流し、とても楽しい懇談会となりました。また、食事のあとの片付け、洗い物、掃除を学生が率先して行う、という明大生の律儀な姿勢が見られました。

農園の軒先で飯田名物を「いただきます!」
講演での観光資源のお話
ろうそくの明かりでスローライフ
6月23日

2日目は、地元の農園で観光体験実習を行いました。ここでは、畑のブルーベリーを摘んで、その場でのジャム作りとアップルパイ作りをしました。試食のあと、農場のオーナーから、農場を観光資源としていかに活かすか、どのように経営しているか、というお話があり、学生には地域活性化のための参考になったのではないでしょうか。
これにて合宿研修を終えて、帰路につきました。小川先生は、「ゼミを超えて、学年も超えて、視野が広がり、いい経験になったのではないでしょうか」と締めくくられ、「南信州ブランド構築に向けた研究テーマ設定」の足がかりとした今回の研修は、大変充実したものとなりました。

楽しいジャム作り

■小川智由先生より
今回、一行を飯田市で迎えて下さったのは、昨年度に飯田市で実施された明治大学「リバティアカデミー講座」、『地場産業における新事業創造人材の育成プロジェクト』を受講された皆さんでした。現地への到着直後から翌日まで、ほぼ付きっ切りで学生たちの面倒を見て下さったばかりではなく、当日の講演、宿泊、食事などのための一切の手配と綿密な準備を、事前に何日もかけて行って下さいました。その甲斐あって、合宿研修に参加した学生たちは、地元の方々と、そしてゼミを超えた学生相互の交流を深め、南信州を深く理解し実感することができました。
今回の合宿参加者には、「特別テーマ実践科目」授業の受講学生も含まれており、夏休みにかけてさらに南信州に関する研究を進め、企画提案の報告に向けた活動を継続します。

■学生の提言
現段階での提言ですが、「定年後の生活を飯田で」ということを考えています。定年後も人と関わることが大事でしょうし、豊かな自然のなかで老後を過ごすというのは魅力的だと思いますので。また、観光スポットとして、南信州は「穴場」ではないでしょうか。ラフティングやシャワークライミングなど、魅力的な遊びがあると思います。それに伴なって、仕事が増えれば、地域活性化につながるでしょう。今後もいろいろ考えていきたいです。

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