明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」

Proj.5・8・9 南信州ブランド構築に向けた研究
第2回 中間報告会が行なわれました

1月31日、【南信州ブランド構築に向けた研究】の第2回・中間報告会が行われました。昨年12月20日の第1回・中間報告会に引き続き行なわれたもので、前回より練りに練った報告がありました。この中間報告の内容は、南信州ブランド構築のためのビジネスモデルの提案です。提案されたビジネスモデルは3月末に最終報告としてまとめられます。今回報告を行ったのは、前回と同じく小川ゼミ2年生の3グループと、プロジェクト8ですでにイベントを行なった水野ゼミの1グループでした。

【南信州ブランド構築に向けた研究】では、ビジネスモデルの提案のため、小川ゼミ2年生が3グループに分かれて研究しています。「流通班」「PR班」「農業法人班」の3グループです。南信州ブランド構築のため、それぞれの切り口からビジネスモデルを研究しています。この研究成果の第2回の中間報告として発表の場が設けられたのです。
また、水野ゼミではプロジェクト8で南信州ブランドから社会問題の解決を試みる「水引講座」を昨年12月に行なったので、その結果報告も行なわれました。
グループの報告終了後に、現地研修や報告会でお世話になっている飯田のNPOの方々、前回からご参加いただいている広告代理店の方々などのアドバイザーと小川ゼミOBに今回もお越しいただき、講評をいただきました。最終報告に向けてビジネスモデル提案の内容を充実させるために多くのアドバイスをいただきました。

パワーポイントを使用してのプレゼンテーション

■南信州ブランド構築に向けた研究 第2回 中間報告 概要
●PR班 概要
前回の報告で明らかになった課題は、アイデア集であったものをひとつのテーマにすることと、社会問題・環境問題を切り口として、現代人の生き方と人生を変えてゆくものとすることである。そこで、根底となる考え方は「つながり」、とした。人間関係の希薄化や、他者とのコミュニケーション能力の低下などを「つながり」によって解決して行くのである。南信州地域でのつながりとしては、春には「持続可能な世界のために飯田が発信源となる」イベント【ファーマーズヘブン】が行なわれるが、まずは南信州地域の団結と活性化も必要である。また、他地域のつながりとしては先の問題から、まずは家族を対象にしたプランが必要と考える。
○講評 抜粋
なぜ南信州で社会的な問題の解決なのか、調査はできていますか。日本全体の問題を南信州に落としこんでいけるようにすればよかったと思います。 または、その解決のための資源を南信州に見つける、ということもあるでしょう。

●流通班 概要
ミッションについては、「安全・安心」「地産」「地消」とした。そして【ファーマーズヘブン】においては「持続可能な農業の創造」がミッションであるので、安定した収益と顧客を目指すモデルを考えた。地産地消については、長野県内での流通を考えた。安心においては、食に関する度重なる問題が起こっている。これには、畑と食卓が離れ、その間の流通が関わっている。そのため、南信州から安全・安心な地産地消を展開する。生産者は、生産と消費の隔たりの解消をし、中間業者(流通)は地産地消であるので、これを介さない。消費に関しては、学校を中心に安定した供給先を確保する。また、他に4つのサービスを考えたが、これらを地産地消の成功例として全国に発信して行く。
○講評 抜粋
3月に事業計画ができるかどうか、という中間報告ですが、南信州でのビジネスモデルを売るのか、野菜を売っていくのか、3月での到達点を考えてみましょう。

●農業法人班 概要
外部環境として大量消費社会からの転換・LOHASの高まりということがあり、持続可能な世界のために飯田が発信源となる、ということをコンセプトとした。農業法人の経営の2本柱は野菜・果物販売とエコビレッジである。野菜・果物販売では、安定した供給先を確保するため、直接販売を考えた。エコビレッジでは、次世代を担う若者に対する啓蒙の場、交流の場ということをコンセプトに、エコビレッジでの生活を、食べる-地産地消、触れる-環境モデル都市、学ぶ-食育として、宿泊施設・オーガニックレストラン・温泉を整備することを考えた。ビジョンは「人」。ディズニーリゾートのアルバイトも、代官山の街の雰囲気を作り出す人々もモチベーションが高い。そうした人を集めるのが大事な要素である。
○講評 抜粋
「自分ごと」として考える視点があるでしょうか。こんな農業法人なら就職したいか、こんなハンバーガーなら高くても食べたいか、わざわざ高い交通費を使って行ってみたいか、それらを考えてみてください。

■水引講座 結果報告 概要
現代の社会問題として「家族で集まる時間が減っている」「地域活動への参加が減っている」などのことから、人と人との「つながり」が弱まっているということがある。他方、飯田市で生産される水引は全国シェアが7割あるものの、需要は減っていっている。これは、行事品以外の需要がなかなかないことや、水引という伝統文化への意識の低下である。この2点の問題を結びつけ、「結」の意味を持つ「水引」でイベント行い親子を募集して、講座と水引アートの体験教室を行なうことにした。実際にはスケジュールの関係で子どものみの参加となったが、見知らぬ子ども同士の絆が生まれたりし、「つながり」の大切さを実感させることができたイベントとなった。
○講評 抜粋
今後考えられる方向としては、学童クラブで親子で結(水引)を結ぶイベントなどを行なって、深い絆が得られるといったこともよいのではないでしょうか。

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