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『日本沈没』は今年、40周年を迎えます。この作品は1973年に出版されるやいなや、大ベストセラーとなりました。高度に社会的なテーマをSF的視点から示し、広く一般にアピールしたこの作品は、SFというジャンルの幅広さや奥深さを提示し、そのファン層の拡大にも貢献しました。二度の震災を経て、そのSF的題材は真に迫るものとなり、そこに織り込まれた「日本とは、日本人とは何か」というテーマも、ますます重いものとなっています。この展示では、『日本沈没』の生原稿や映像、マンガ、そしてインスパイアされた作品などの紹介を通して、『日本沈没』の問題意識や、未来に投射されたメッセージに焦点を合わせます。小松左京が発足メンバーの一人であった日本SF作家クラブ創立50周年イベントとして、改めて『日本沈没』に向かい合います。

チラシはこちら。

主催:日本SF作家クラブ・明治大学 米沢嘉博記念図書館
協力:株式会社イオ、株式会社寿限無
問い合わせ:米沢嘉博記念図書館
〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1
TEL:03-3296-4554

■会場:米沢嘉博記念図書館1階展示コーナー
■期間:2013年6月7日(金)〜2013年10月6日(日)
休館日:毎週火・水・木曜(ただし祝日の場合は開館)夏季休暇8月24日(土)・25日(日)
※特別整理などで休館する場合があります。当館HP、もしくは開館日に電話にてご確認ください。

■小松左京と『日本沈没』

左京画像 小松左京は1931年1月28日大阪府に生まれた。本名は小松実。日本を代表するSF作家。1962年、『SFマガジン』10月号掲載の『易仙逃里記』にてデビュー。京都大学在学中、モリミノル名義でマンガを描いていたなど、その活動は多岐にわたる。1973年光文社カッパ・ノベルスより刊行された『日本沈没』は、同シリーズ初のミリオンセラーとなる。同年中に映画(監督:森谷司郎[本編]、中野昭慶[特撮])が公開、翌年テレビシリーズ(TBS系列、全26回)が放映された。映画には2006年版(監督:樋口真嗣)もある。第二部が2006年、谷甲州との共同名義で出版されている。パロディ小説『日本以外全部沈没』(筒井康隆)、パロディマンガアンソロジー集『日本ふるさと沈没』など関連作品も多い。小松の『日本沈没』以外の大規模災害を扱った代表作に『復活の日』『首都消失』などがある。また、自身も被災した阪神・淡路大震災について記したエッセイ等も多く、生涯にわたり災害とそれに立ち向かう人間という題材を追い続けた。2011年7月26日永眠。

■展示構成

展示品リスト

第1期:6月7日(金)〜8月5日(月)
第2期:8月9日(金)〜10月6日(日)


◎『日本沈没』直筆原稿

「未来へのヴィジョン」が提示されたシーンより抜粋
直筆原稿

◎本展のために寄せられた『日本沈没』への、作家たちからのメッセージ50点

◎『日本沈没』の原点 マンガ家・小松左京による『ぼくらの地球』生原画(1949)

ぼくらの地球
学生マンガ家モリ・ミノル時代の作品。『日本沈没』につながる大陸移動説を紹介

◎マンガ化された『日本沈没』

日本ふるさと沈没
さいとう・プロダクション生原画[1973]、一色登希彦原画・デジタル制作のプロセス[2006]、アンソロジー集『日本ふるさと沈没』より、鶴田謙二『日本ふるさと沈没 序章』『沈没ラプソディー』および表紙・吾妻ひでお『日本沈没』パロディー『帰郷』生原画(2006)

◎映像化された『日本沈没』

映画版台本(1973)、テレビドラマ版台本(1974)、幻となった1999年映画版台本、他

◎『日本沈没』創作メモ

創作メモ
沈没のメカニズムなどを検討したメモ。第二部ブレーンのひとり森下一仁による解説付き

◎『日本沈没』執筆時に使用された電子計算機 キャノーラ1200

計算機
1968年発売の12桁電子計算機。『日本沈没』執筆にかかわる様々な計算で活躍

◎海外展開した『日本沈没』(海外版書籍紹介)

海外版書籍

◎映像:インタビュー「SFこそわが人生」(1997)



※2階閲覧室にて、『日本沈没』関連書籍を閲覧することが出来ます。



壁には、SF作家クラブ所属作家及び所縁のある作家50名によるメッセージ他、アンソロジー『日本ふるさと沈没』(徳間書店,2006年)、『日本沈没』創作メモ(直筆原稿およびその拡大パネル)を展示した。メッセージを寄せて下さった作家は、以下の50名。

秋山完,浅尾典彦,吾妻ひでお,天瀬裕康,新井素子,井口健二,石和義之,礒部剛喜,一色登希彦,一本木蛮,伊藤致雄,伊野隆之, 上田早夕里,小川一水,梶尾真治,粕谷知世,門倉純一,鼎元亨,かんべむさし,機本伸司,小谷真理,嶋田洋一,縞田理理,すがやみつる, 高井信,高千穂遙,立原透耶,巽孝之,谷甲州,筒井康隆,鶴田謙二,東野司,とり・みき,永井豪,西脇博光,野阿梓,林譲治,氷川竜介, 藤臣柊子,藤田直哉,片理誠,堀晃,増田まもる,町井登志夫,宮野由梨香,森岡浩之,森下一仁,矢崎存美,山田正紀,渡邊利道
(五十音順,敬称略)

『日本沈没』海外版書籍3 『日本沈没』海外版書籍2 『日本沈没』海外版書籍1 『日本沈没 第二部』 『日本以外全部沈没』 『日本沈没』日本版書籍3(コミックス) 『日本沈没』日本版書籍2 『日本沈没』日本版書籍1
『日本沈没』直筆原稿3−2 『日本沈没』直筆原稿3−1 『日本沈没』直筆原稿2−3 『日本沈没』直筆原稿2−2 『日本沈没』直筆原稿2−1 『日本沈没』直筆原稿1−3 『日本沈没』直筆原稿1−2 『日本沈没』直筆原稿1−1
マンガ化された『日本沈没』一色登希彦版3 マンガ化された『日本沈没』一色登希彦版2 マンガ化された『日本沈没』一色登希彦版1 マンガ化された『日本沈没』 鶴田謙二『日本ふるさと沈没』原画 マンガ化された『日本沈没』 さいとう・プロダクション(1973年) 原画2 マンガ化された『日本沈没』 さいとう・プロダクション(1973年) 原画1 『ぼくらの地球』と大陸移動説 『日本沈没』の原点 マンガ家小松左京による『ぼくらの地球』
小松左京 地上からの最後のメッセージ 『震災'95』 『日本沈没』2006年版映画、幻の1999年版映画 深海潜水艇 わだつみ 『日本沈没』テレビ版、ラジオ版 『日本沈没』1973年版映画 『日本沈没』発売当時の新聞広告など2 『日本沈没』発売当時の新聞広告など1

■関連イベント

(1) 『日本沈没』映像化への道(6月8日[土])
講師:中野昭慶(73年版、特技監督)・樋口尚文(映画評論家、映画監督)
場所:明治大学 リバティタワー 14階 1143教室
時間:15:00〜18:00
入場:無料
内容:映画『日本沈没』の特技監督であり、日本映画界の特撮技術において高く評価される中野監督と、映画評論家で映画監督でもあり、「『砂の器』と『日本沈没』70年代日本の超大作映画」の著書を持つ樋口尚文氏との、73年版の映画『日本沈没』を全編鑑賞しながらのコメンタリー上映会です。

(2)  小松左京とマンガとわたし(7月20日[土])
講師:とり・みき(マンガ家)
場所:明治大学 米沢嘉博記念図書館2階閲覧室
時間:16:00〜17:30
入場:無料 ※会員登録料300円が別途必要です。
内容:とり氏が明治大学の学生時代に発足した小松左京研究会の頃のこと、また小松左京氏のお人柄に関するエピソード、そしてSF作家としての「小松左京」についてお話しいただきます。ケイブン社文庫のとり氏画の小松作品表紙や、「小松左京さんを宇宙に送る会」にて上映されたとり氏制作の『小松左京の80年』映像をみせていただきながらのトークイベントです。

(3) 『日本沈没 第二部』と、その未来(9月14日[土])
講師:谷甲州(作家/小松左京と共同名義で『日本沈没 第二部』を執筆)
森下一仁(作家・評論家)、聞き手:乙部順子(株式会社イオ代表)
場所:明治大学 米沢嘉博記念図書館2階閲覧室
時間:16:00〜17:30
入場:無料 ※会員登録料300円が別途必要です。
内容:『日本沈没 第二部』は、執筆プロジェクトを組まれて制作されました。プロジェクトに参加し、同作の2006年刊行に大きく貢献したお二人に、その創作の過程や、お二人の知る小松左京氏について語っていただきます。聞き手は、長年小松左京マネージャーを務めており、このプロジェクトにも深くかかわっていた乙部順子氏です。

(4) 小松左京『日本沈没』と、日本とSFの未来(9月21日[土])
講師:東浩紀(思想家・作家)、新城カズマ(作家)
場所:明治大学リバティタワー6F 1065教室
時間:16:30〜18:00
入場:無料
内容:小松左京を敬愛し『小松左京セレクション/1---日本、2---未来』を編んだ東浩紀氏と、「蓬莱学園」シリーズ、『サマー/タイム/トラベラー』などの代表作を持ち、やはり小松左京について造詣の深い新城カズマ氏。お二人に、『日本沈没』をはじめとする小松作品の現代に通じる力や、日本、SFの未来についてなどを多角的に語っていただく。



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