商学部 教育改革Project 105の内容

先端的な学術研究・地域活性化研究の推進(研究の「見える化」)

  • (1) 研究の組織化(「見える化」)と学術交流の国際化
  • (2) 多様な研究成果の学部教育(「特別テーマ研究科目」など)への還元
  • (3) 先端的研究領域の紹介による学部・大学院間の連携強化
図:研究の「見える化」

 これまで商学部では教育成果の体系化(教育の「見える化」)に取り組んできましたが、教育だけではなく研究に関しても改革していく必要があるという観点から、商学部における研究成果を広く社会や世界に発信していくとともに、その成果を国際的な共同研究に結び付けていくような研究の組織化(研究の「見える化」)に取り組んでいきます。

 さらには、商学部の教員が行っている最先端の研究を授業内で学生に紹介していく「特別テーマ研究科目」を2010年から新たに設置し、商学部における研究成果を教育にも反映していく仕組みを構築します。また、こうした研究成果の共有化を通じて、これまで以上に学部と大学院との連携も強化していきます。

画像:神田の店舗「なごみま鮮果」

 商学部の教育プロジェクト「地域・産学連携による自主・自立型実践教育」は、2008年度に文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP)に選定されました。この教育プロジェクトを構成する「特別テーマ実践科目」はきわめて多彩で、「国際横浜学」「映画に見る東京の街と交通と暮らし」「商店街振興」「伝統工芸品のマーケティング」「明大商学部の広報戦略」「ものづくり戦略」など合計19科目が開講されています。このプロジェクトを通じて、学生主導による社会連携活動を展開するとともに、全科目を網羅した独自のブログ(「ミエ・ログ!」)を立ち上げるなど、社会へ向けた情報発信も積極的に行っています。

 また、2005年度に文部科学省から「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)に採択された「広域連携支援プログラム」の演習科目「空き店舗事業によるマーケティング教育の実践」から開店するにいたった千代田区神田の店舗「なごみま鮮果」の運営も、引き続き商学実践店舗と位置付けて学生主導で展開しています。

商学部長 横井勝彦教授インタビュー

専門教育、教養教育、語学教育をトータルに培い国際社会で活躍できる人材を送り出していきたい

 明治大学商学部は1904年に日本の私立大学としては初めての商科として誕生し、以来100年以上の伝統を誇っています。この間、カリキュラムの改革や2学科制を改めて商学科に1本化し7コース制を採用するなど、様々な改革を通じて教育内容の充実を図り、国際化や情報化などの時代のニーズに応えてきました。そして2004年の商学部創設100周年を機に、これまでの改革をさらに発展させる形で体系化しようということになったのです。

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