明治大学 平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
広域連携支援プログラム-千代田区=首都圏ECM-
本プログラムは、文部科学省が公募する、平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択されました。」
Proj. 6 現代GP広域連携シンポジウム
「地域連携事業の可能性」〜三浦市東京支店事業を核として〜を開催!

5月27日に明治大学駿河台校舎にて実施されました、現代GP広域連携シンポジウム「三浦市から明治大学へのメッセージ」 に引き続き、7月17日、第2回目のシンポジウム「地域連携事業の可能性」〜三浦市東京支店事業を核として〜を三浦市で開催しました。

シンポジウム前半は、明治大学 福宮商学部長、三浦市 吉田市長の挨拶につづき、商学部 熊澤助教授による基調講演「三浦市東京支店事業に期待するもの」において空き店舗事業の目的とこれまでの成果を報告しました。次に、三浦市海業公社 久野社長による活動報告「食生産、食文化発信都市の責任」において、三浦市のマグロに偏重した盛衰の過程と将来への展望が語られました。つづいて、熊澤ゼミ学生による「三浦市東京支店 なごみま鮮果」の開店までのいきさつについて、映像をまじえた報告が行われました。店名、店のコンセプト・経営方針の決定、店舗内部の製作、周辺の交通量調査や住民構成などをふまえた仕入れ・販売をおこなうなど、学生を中心とした店舗経営の実態について、詳細に説明されました。シンポジウムの後半では、三浦市政策経営部 木村部長の進行により、吉田市長、久野社長、商学部 小川教授、中川助教授の4名をパネリストとして「大学と地域連携の可能 性」と題するパネルディスカッションが行われました。

参加者数:約150名
(三浦市民、三浦市役所関係者、明治大学教職員、学生等)

フロアの様子
熊澤ゼミ報告

熊澤先生

■シンポジウムの成果と今後の空き店舗事業への効果/熊澤 喜章 助教授
 
今回のシンポジウムでは、5月27日におこなわれた明治大学でのシンポジウムに対して、三浦市のシティーセールスに大学がこれまでどうかかわってきたか、そして今後どのような展開が可能であるかについて、さまざまな意見交換がおこなわれた。それぞれの立場から、三浦市のまちおこしとそれへの大学の関与の可能性が語られた。今回のシンポジウムの目的は、三浦市の方々に、これまで行政がおこなってきたことと、明治大学がそれにどう協力してきたかをわかりやすく伝えることであった。会場は学生の報告に熱心に耳をかたむける人々の熱気にあふれ、この事業が確実に地域と大学との連携を深めていることを実感した。このシンポジウムにより、学生と三浦市民のつながりがより太く強いものとなり、今後の店舗経営に関しても、積極的に三浦市民の声が反映されることとなるであろう。大学の教育力が地域に貢献し、地域の教育力で学生を育てるというこのプロジェクトの目的は、確実に達成されつつある。

 
■シンポジウムプログラム内容   

現代GP広域連携シンポジウム
「地域連携事業の可能性」〜三浦市東京支店事業を核として〜

主催: 明治大学、神奈川県三浦市  協賛: 日本経営システム学会
(総合司会: 明治大学商学部専任講師 福田康典)
■主催者挨拶: 明治大学商学部長 福宮賢一     
■主催者挨拶: 三浦市長 吉田英男         
■基調講演: 「三浦市東京支店事業に期待するもの」 明治大学商学部助教授 熊澤喜章    
■活動報告:「食生産、食文化発信都市の責任」株式会社三浦海業公社 代表取締役社長 久野隆作  ■研究報告:「現代GPプロジェクト活動を通して」 明治大学商学部熊澤ゼミ2年 佐藤啓一 森田幸恵  廣田彩 高橋正和 他
  <休憩10分>
■パネルディスカッション:「大学と地域連携の可能性」  (司会:三浦市政策経営部長 木村乃) 
  パネリスト: 三浦市長 吉田英男、株式会社三浦海業公社 代表取締役社長 久野隆作
  明治大学商学部教授 小川智由、 明治大学商学部助教授 中川秀一 
■質疑応答                   
■閉会の言葉: 明治大学商学部教授  山下洋史

■シンポジウムの感想/吉田市長(三浦市)
熊澤ゼミ2年生の皆さんによる報告がとてもハツラツとしていて、しかもよく整理されていたことが強く印象に残ったシンポジウムでした。5月27日開催の「三浦市から明治大学へのメッセージ」で私どもが投げたボールを学生さん方がしっかりと受け止めてくださり、「三浦市東京支店−なごみま鮮果」でその思いと研究成果を大いに実践していらっしゃる様子が強く心に響いてきました。「話を聞くまでは学園祭の模擬店のようなものだと思ってたけど、なかなか本格的な店づくりだったんだね。本気さが伝わってきたよ。」といったご意見を何人かの市民の方からいただきました。第1回のシンポジウム以降の約50日間は、学生さん方にとって発見と苦悩と喜びに満ちた生涯忘れられない時間となったのではないかと思います。
今回の参加者は総数約150名、そのうち大学関係者が約40名、市職員が約40名、三浦市民の皆さんが約70名でした。三浦市側の熱意をお示しすることはできたでしょうか。「なごみま鮮果」では7月31日から8月4日まで「スイカ&マグロ祭り」が開催されます。開店後初めてのキャンペーンです。これからもひとつひとつ新しい経験を積みながら、学生さん方とともに私たちも成長して参りたいと思います。


■シンポジウムの感想/高橋正和(熊澤ゼミ2年)
「一番の収穫は『絆』だった。」
今回のシンポジウムでは、なごみま鮮果の理念にもあるが「人と人とのつながり」を感じるシンポジウムであった。それは三浦の人々とのつながりはもちろんだが、それよりもゼミ生22名のつながり、「絆」を僕は改めて実感できた。このシンポジウムで僕達は現状報告として、「なごみま鮮果」で行ってきた活動を30分に凝縮して発表したのだが、22名の協力があったからここまでこれたと思う。普段はチームごとに温度差が出てしまいがちなのだが、各チームが行ってきた内容をつなげてシンポジウムで発表出来たのは一つの大きな財産になったはずだ。だが収穫はプラスの要素だけではない。僕達にとって課題が浮き彫りになったシンポジウムでもあった。準備に十分時間を取れず、責任感と緊張感もあり発表の出来は良かったとは言えない。今後限られた時間内での伝え方、人を引きつける話し方など、プレゼン力も磨いていく必要もある。また三浦市との「絆」、協力してくれる人達との「絆」、お客様との「絆」を構築していかなければならない。そのためには何度もやり取りを繰り返していくしかないと僕は思う。お互いの笑顔が溢れるように。

福宮先生
吉田市長
久野社長
小川先生と中川先生
ごみ拾いの様子
午前中、学生らは、うらり周辺のごみ拾いや、町の商店街等あらゆる箇所を周り街づくり提案をするウォークラリー等のイベントに参加しました。
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