絶えず学び続けること
私は明治大学商学部を卒業後、学部時に学んでいた会計学をさらに深く学びたいと考え、学内推薦で商学研究科へ進学しました。
途中就職活動等による中断はありましたが、指導教授の松本先生や、諸先生方のご指導をいただき、2年間でキャッシュ・フロー計算書に関する論文を書き上げ、修士学位を取得することができました。
論文作成には様々なデータベースを利用しました。私の専攻に関係する財務分野であれば、Mergent
onlineという世界各国の企業の財務データを調べることができるデータベースがあります。私はこのデータベースを、日米IT関連企業各15社計30社の過去4年間のキャッシュ・フロー関連指標を求め、日米比較を行う際に用いました。この他、日本経済新聞等の記事を調べたければ日経テレコン21、論文掲載雑誌を調べたければMAGAZINEPLUSといったように、利用できるデータベースは多岐にわたっています。また、商学研究科では社会人学生の方も数多く在籍しており、そうした方々との交流は、実務を知らない私にとって新鮮なものでした。この交流から得られた知識は、論文作成にも活かされました。
最近では、博士後期課程に進学される方だけではなく、私のように博士前期課程を修了して就職する学生も増えています。企業でも、一部の業界を除いては文系院生であることで選考が不利になるということが少なくなってきていますので、もし就職と院進学を迷われている方がいらっしゃいましたら、院の事務室を通じて私に相談していただければ、何らかのアドバイスをさせていただきたいと思います。
私は博士前期課程を修了し、一般企業に勤務することになりましたが、将来再び商学研究科に戻る機会があれば、実務経験を活かせるような博士論文を作成したいと考えています。商学研究科では、実際に実務を経験されてから、博士の学位を取得された方もいらっしゃいます。
皆様ももし興味をもちましたら、ぜひ商学研究科の門を叩いてみてください。 |
博士前期課程
商学研究科 商学専攻
2004年3月修了
鳥山 正晴
Masaharu TORIYAMA |
博士学位取得にあたって
私が学位としての博士(商学)の取得を明確に意識し始めた時期は、博士前期課程在籍時でありました。明治大学大学院商学研究科は、博士学位取得のためのガイドラインを規定しています。このガイドラインには「6本以上(現在は5本以上に変更されています)の公開された論文を体系的にまとめ上げることにより、博士学位請求論文として位置づけることができる」という博士学位請求論文の作成に関する要件があります。この要件にしたがって、私は博士前期課程在籍時より毎年最低2本のペースで論文を書き上げることを自らに課し、博士学位請求論文の作成の準備をすすめて参りました。
公開された論文とは、大学院により発行される紀要論文集のほか、日本学術会議に認定された学会の学会誌あるいは学術雑誌等において発表された論文を対象としています。私も博士前期課程の2年間、博士後期課程の3年間の計5年間を通じて多くの論文を作成・発表するとともに学会における発表の機会を頂くことができました。学位論文の完成は、こうした研究の積み重ねが結実した結果と位置づけられるものであります。したがって、学位取得の際に求められることは、飽くなき探究心のもとに、少しずつでも日々の研究活動に邁進し、目標に向かって努力を怠らない姿勢であるといえるのではないでしょうか。
明治大学大学院は、本学他研究科あるいは他大学との連携に基づく単位互換制度、多種多様な文献、データ・ベースを利用できる図書館および山手線コンソーシアム参加大学の図書館の利用が可能であり、個々の研究活動を支援する環境が充実しています。
私もこうした制度的環境を利用しつつ、指導教授をはじめとする、商学研究科の充実した教授陣による研究指導に支えられて学位の取得に至りました。明治大学大学院商学研究科で恩恵を受けた一人として、今後多くの皆さんが学位取得を目指して研究に邁進される事を祈念申し上げます。 |
博士後期課程
商学研究科 商学専攻
2004年3月修了
松田 健
Takeshi MATSUDA |
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