東京都・大田区には羽田空港がありますが、
空港を利用する外国人観光客で大田区を観光するのはわずか20%。
約8割の観光客は、区内を素通りしていることになります。
大田区はどうしたら外国人観光客を呼び込めるのか…?
在住外国人を増やし、区が目指す「国際都市おおた」をアピールできるのか?
政治経済学部の市川宏雄ゼミ(都市政策)が、大田区長に政策提言を行いました!
「観光班」のメンバーは、
“大田区を人・モノ・情報の集まる現代版キャラバンサライへ!”をコンセプトに、
※キャラバンサライ…中東のキャラバン(隊商)のための宿泊施設。陸路の交通の要塞で、商業交流地点ともなった
ネオアンテナショップ「From Ota」の設置や、区が協定を結んでいる地域とコラボレーションしたお祭りの開催などを提案。
「多文化共生班」のメンバーは、
大田区が「国際都市」となるために必須な“多文化共生”に着目し、在住外国人と日本人の橋渡しをするためのサポートや、
外国人にも大田区の魅力をアピールするイベントを提案したほか、
異文化・宗教から生まれるトラブルなどの問題点まで踏み込んで、
異文化間で対話を行っていく重要性なども合わせて訴えました。
この両班の練り込まれた提案は、7月の猛暑の最中から、11月の提言直前まで何度も大田区に足を運んで行ったフィールドワークがあったからこそ。
商店街の会長さんや店舗の方にお話を聞いたり、ボランティアで外国人向けの日本語教室に参加したりするなどして、区民のリアルな声や情報を集めたそうです。
皆さんの太田区への愛が伝わってきて、思わずこちらもぐっと来た、濃厚な政策提言でした。
プレゼンを終えたゼミ生の皆さんは
「提案が実現可能だと言われたのが嬉しかった」
「いろいろな立場の方のお話を聞いて、テーマと向き合えたのは本当に良かった」、
「フィールドワークで感じた街の魅力を、『提案を実現させたい』というエネルギーに変えて
頑張りました」などと、達成感に満ちた表情で話してくれました!