今の自分の実力と社会で求められている力とのギャップを認識し、大学時代に身につけなければならない素養に入学してすぐ気づくことは、大学での学びの必然性を理解する上できわめて重要です。そのため、商学部では各界で活躍する校友の協力のもと、実践的なキャリア教育を実現しています。
(1)総合講座A「産学協同就業力養成講座」によるキャリア教育の推進
「産学協同就業力養成講座」は、商学部1年生を対象とした総合講座で、ビジネスの現場で各企業が実際に直面する課題や事例に、学生たちがグループワークやフィールドワークを通じて取り組みます。15回にわたる講義の中で2回設けられる研究成果の場は、OBによる講評を受けながら、自らの成長を確認できる貴重な場となるでしょう。
(2)商学部アワー/和泉ミニ・シンポジウムの充実
商学部では、火曜日の午後に「商学部アワー」を設け、学生のキャリア・アップのための講座やシンポジウム・研究発表会などを開催しています。また、和泉キャンパスでは、教育問題を中心にさまざまなテーマによるミニ・シンポジウムを継続的に開催しており、今後ますます充実させる予定です。
(3)学部創設110周年に向けた「商学部紫紺倶楽部(OB会)」の拡充
2007年に商学部のOB組織が発足しました。毎年、商学部現役生によるプレゼンテーション大会と、現役教員とOB教員、現役学生、卒業生が集う同窓会の2部構成による「商学部紫紺倶楽部」を開催しています。今後さらなる校友との連携を目指し、このOB組織を拡充していきます。
商学部OB:吉田菊次郎氏(ブールミッシュ)の公演
商学部OB:風間 淳氏(帝国ホテル)の講演
総合講座 A「産学協同就業力養成講座」(1年生、1クラス30名、前期科目)
授業の概要と目的
(1)主体性を身につける、(2)社会に興味を持つ、(3)社会で求められる力を理解する。この授業は、以上の3点を目的として、企業の方々と商学部教員によって行なわれます。授業で扱う課題は、協力企業(京王電鉄、りそな銀行、ホテルグランドパレス)のビジネス現場で取り組まれている実際の課題です。みなさんは「リアルな企業事例」と格闘することを通して、社会で求められている能力と、自分の現在の力とのギャップを理解できるはずです。
授業内容
第1回 | 授業オリエンテーション(講座の目的)とマインドセット |
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第2回 | ビジネス(社会)を意識した大学生としての学び方 |
第3回 | 企業テーマへの取り組み方(目的の確認、計画化、研究成果の整理) |
第4回 | 企業テーマAのゲストスピーカーからのヒアリング |
第5回 | グループワーク(研究テーマの設定) |
第6回 | 企業Aのゲストスピーカーとのディスカッション |
第7回 | グループワーク(研究成果発表準備) |
第8回 | 研究成果の発表と企業Aのゲストスピーカーからの講評 |
第9回 | テーマAの発表を踏まえて、テーマBに向けてのリセット |
第10回 | 企業テーマBのゲストスピーカーからのヒアリング |
第11回 | グループワーク(研究テーマの設定) |
第12回 | 企業Bのゲストスピーカーとのディスカッション |
第13回 | グループワーク(研究成果発表準備) |
第14回 | 研究成果の発表と企業Bのゲストスピーカーからの講評 |
第15回 | 本授業のまとめ |
学生の打合せ風景
学生の研究成果発表(第8回と第14回)